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資源についての誤解とウソ

2016/03/05 10:41 投稿

コメント:2

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前回の続き。

NY株続伸、44ドル高 原油価格の底入れ期待

http://news.nicovideo.jp/watch/nw2070188?news_ref=newsearch

自分の説明によればたとえ原油を減産したとしても、原油生産に必要な労働力の質と量は変わらないので、原油の価格は減産前と減産後では変わらないとなる。勿論一時的には原油価格は上昇しているかもしれないが、それは減産にあたって余計な人員が発生し、それがコスト上昇の原因になっているからであって、それらの調整が終われば価格は元に戻るはずだ。

中国は暴落した「レアアース」をどう売るのか

http://toyokeizai.net/articles/-/72868

この点値段を上げたいのであれば、原油消費国側の通貨の供給量を増やすしかないだろう。つまり金融緩和を行えば物の価格が上がっていくので、原油の価格もつられて上がる。しかし原油を減産しても人間は原油の代替物を求めるだけなので、その分原油の消費も減っていくはずだ。その結果価格は均衡し元に戻ることになると思われる。それはレアアースの顛末を見れば想像できると思われる。

中国が東シナ海も制圧、ガス田開発を隠れ蓑に「ミサイル基地」建設中?

http://wpb.shueisha.co.jp/2015/08/06/51757/

まあこの辺の誤解ってのは、資源絡みではよくあることなんだろう。
例えば「中国が日本の領海付近でガス田を開発したせいで、日本は資源を奪われているんだ!利益が奪われているんだ!」みたいなね。

でも原油にしてもメタンハイドレートにしても、採掘するから儲かるんじゃないんだよね。
というのも労働価値説によれば物の価値は労働の質と量なので。だからいくら頑張ってガスを生産したところで、それに携わる労働者の価値が変わることはないならば、何ら経済効果をもたらすことはないはずだ。だから日本も中国もガスに関しては損得は発生していないとなる。

日本は未来の「資源大国」!・・・海底探査で「成果着々」=中国メディア

http://m.biz.searchina.net/id/1574184

同様に「日本がメタンハイドレートを採掘生産するようになれば、経済が発展して雇用がたくさん増えるぞ! 海洋資源大国マンセー!」というのもウソだろう。いくら掘ったところで労働者の価値には変更はないから、何ら経済効果をもたらすことはないはずだ。

ただし「海洋資源を掘ったこと」には経済効果は発生しなくとも、「海洋資源を掘る技術を開発したこと」については、経済効果が発生すると思われる。だから今後メタンハイドレートやレアメタルが掘れるようになったら日本経済が発展することはあるわけだけれども、でもそれは掘ったことに対しての報酬ではないですよということだね。




ちなみに採掘技術を開発したことによる経済効果は、図でいうところのDD1BAになるんだろうか。

つまり技術を開発したことで価格がPからP1に下がると供給量もDからD1に増え、付加価値の生産額も0DAP2から0D1BP2に増える。よってその両者の差額であるDD1BAが、経済効果になると。

シェールガス業界の大量倒産でリーマン・ショック以上の恐慌が現実味を帯びている

http://wpb.shueisha.co.jp/2015/10/02/54266/

だから言い換えれば技術の開発によって価格が下げ止まってしまった後はそれ以上付加価値生産が増えることはないから、経済効果も得られないとなるはずだ。シェールガス革命の誤算も、突き詰めていけばそこにあるのだと思われる。「天然ガスを安価で生産できればアメリカのGDPを毎年数%押し上げる」などとも言われたが、それは幻想であり、初めからウソだったということだ。

コメント

poussin
No.1 (2016/03/05 22:30)
0DAPから0D1BPですか?
0D1BP1ではなくて?
aki (著者)
No.2 (2016/03/05 23:05)
pousinさんこんにちは。

>>0DAPから0D1BPですか?
0D1BP1ではなくて?

すいません、実は以前の図に不具合がありまして(図の中にPが2つあった)、今差し替えさせていただきました。
それで付加価値の生産額ですが、0DAP2から0D1BP2へと増えるということになります。一般的に付加価値の総額はある供給量に至るまでのすべての価格を足し合わせたものになりますね。これは新古典派経済学の効用価値説をベースにするとわかるのですが、ビール一杯目に1000円の効用があり二杯目にはその効用が500円、そして三杯目が300円でこれが需給の均衡点だとするとき、すべての効用及び付加価値生産額の総和は

1000+500+300=1800円

になります。このように付加価値の生産額は供給量0から現在の均衡点であるところの供給量までの効用をすべて足し合わせれたものになるので、供給量がDからD1に増えれば、付加価値の総額も0DAP2から0D1BP2に増えるわけですね。

ありがとうございました。
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