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声優ランク制の是非

2015/05/23 10:06 投稿

  • タグ:
  • 聖闘士星矢
  • 声優
前回の続きだけれども、ランク制を語る上で良い材料があった。



錚々たるメンバーだよね。屋良有作、玄田哲章、三ツ矢雄二、堀内賢雄……、今や大御所と呼ばれるようなベテラン声優達が、今回集まってアフレコをしてるわけなんだけど。

でも自分の予想では、この方々ですら、声優ランク制において設定されたギャラ以上の働きは、出来ていないんだと思うんだよね。つまり彼等を使うことは費用倒れにこそなれど、作品において利益を生むことはないから、地上波の30分アニメだったら恐らく予算がないという理由でキャストは全部変更。それこそデビュー数年~十年ぐらいの声優さんを集めて、心機一転新たなシリーズが始まったに違いない。

だけど今回これだけのメンツを揃えられたのは、きっと世界に向けて発信されるからだし、今年が聖闘士星矢30周年にあたるからだよね。それだけ記念の年なので、予算も大盤振る舞いされているに違いない。だから今回特別に彼等がキャスティングされているのだと思われる。

つまり声優ランク制というのは、それだけベテランにとって不利な制度であるといえるわけだね。つまり通常の交渉事であれば、買い手と売り手は互いに歩み寄って適切な条件を決めることが可能だよね。たとえば聖闘士星矢の制作側からギャラ5万では高いと言われたら、声優の方から4万にしましょうとか3万にしましょうとギャラの引き下げを打診して、その結果両者が納得行く条件で折り合い出演が決まる。

でもランク制では声優の側からギャラの切り下げを申し出ることは出来ないので、年を重ねれば重ねるほどに自身のギャラは割高になり、結果として仕事のオファーが減っていくことになる。



反対に若手声優といわれる部類になると、仕事が増えることになる。何故ならランク制においては若いうちは実力に比べてギャラが安く設定されているので、制作サイドとしては優秀な声優を、安く起用することになるからだ。だからオーディションの際には、ベテランよりも有利になる。

ちなみに彼女は今一番忙しい声優などと言われているけれども、実は彼女の仕事のいくつかは、そのランク制度によって得られたものであるといえるわけだね。ではこのランク制度を堅持することのメリットは、果たしてあるんだろうか。

この点ランク制度のメリットは何かという場合、真っ先に挙げられるのは若手の機会増だよね。つまり今説明したように、ランク制度の下では自身のギャラが割安に設定されるので、オーディションでは有利に働く。その結果仕事が増えて声優としての経験が積めるようになる。

しかしこれが果たしてメリットなのかは疑問がある。というのも若手に有利ということはベテランに不利になるわけだけど、それは言い換えれば声優の実働年数が短くなることを意味するからだ。幾ら若いうちに経験が積めるからといえ、その後仕事が来なくなってしまえば、その積んだ経験も無駄になってしまうに違いない。

それにランク制によって若手の機会を増やすというけれども、実際その目的は、ランク制を維持せずとも達成され得るのではないだろうか。というのもベテラン勢のギャラの引き下げには限界があるからだ。

どういうことかと言うと、例えばある配役に若手声優Aとベテラン声優Bが志望したとして、Aが2万円のギャラを要求したとする。

この時声優Bは、同じく2万円のギャラを提示したのであれば声優Aに勝てないと判断したならば、1万5000円とか1万円というように、もっと安いギャラを提示すれば良い。そうすればベテランの人でも、若手に勝つ可能性が出てくる。

しかしギャラを引き下げるといってもその引き下げには限界があるよね。だってあまりにギャラが安かったら生活出来ないんだからね。よって声優Bの値下げ攻勢にも限界があることになるので、ランク制を廃止してベテラン声優のギャラの引き下げを認めたとしても、若手声優の一定の優位も保たれることになる。

説明できているか自信がないけれども、理解してもらえただろうか。そしてランク制度によって若手の仕事が増え過ぎた場合に、経済的損失が発生するのではないかという問題も有るよね。どういうことかと言うと、仕事のオファーが多過ぎて全て受けられないという場合、一番利益を最大化する方法はギャラを上げることだよね。

つまり需要というものは価格を上げれば下がり、価格を下げれば上がるものなので、ギャラを高めに設定して仕事のオファーを減らしてやれば、本人に負担をかけることなく利益が最大化される。

しかしランク制においては、そのギャラの上下動による仕事量の調節機能が失われているので、それによる経済的損失が生まれているのではないかというのが第2点目の問題になる。
思うに労働者の条件というものは需要と供給によって決まるものであって、たとえ制度をどのようにイジったとしても、その条件には基本的に変動はないものだよね。

そうであるならばランク制という制度によって声優の暮らしが良くなるとか、地位が向上するといったことも、ないと考えるべきじゃないのかな。

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