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ランチェスターの法則と徴兵制度の是非

2014/07/20 05:42 投稿

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前回の続き。

前回ランチェスターの法則で示したように、戦争で勝つための基本戦術は相手の位置関係を把握した上で、多数で全体への攻撃、範囲攻撃を行うということだね。つまり銃や槍を持って相手に斬りかかる第一の法則の場合に比べ、ミサイルや爆弾などによる全体攻撃は第2の法則が適用されることによって、2乗の破壊力が発生することになるから、多数の飛行機で制空権を握った上で、一斉に地上に爆撃でもすれば、戦局を大いに進めることができる。

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http://www.news-postseven.com/archives/20140719_266629.html

一方弱者の側とすれば、その強者の長所を封じればいいわけだね。つまり相手に位置を把握された上で空から爆撃を食らうとアウトなので、位置を悟られないようにジャングルや、地形の入り組んだ山岳地帯等に篭って戦う。そうすると第1の法則が適用されるので、数的不利が緩和される。

更には地の利があれば兵士の戦闘能力(戦略方程式のEの値)の上積みが期待できるので、ますます数的不利によるデメリットが小さくなっていく。中越戦争でベトナムが勝ったのは、正にそういうことだと思われるね。ただし中国に勝ったベトナム軍が、中国に乗り込んで勝てるかといえば、そうではないよね。中国にジャングルは持って行けないからね。

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http://wpb.shueisha.co.jp/2014/07/18/32840/

ちなみにランチェスターの法則を前提とすると、徴兵制度というものの是非はどうなんだろう。この点ランチェスターの法則からすれば、数で押すことは勝つための基本戦術だから、一時的であっても国民を徴用して戦わせることには、本来メリットがあるに違いないよね。

でも全体攻撃の存在を頭に入れないといけないだよね。例えば戦車とかロケット砲とか、一気に多数を攻撃できる兵器を持っていけば、多数の歩兵が相手でも瞬殺出来てしまうわけだし、その兵器を扱うためには熟練した技術がいる。となると素人である国民を徴用して兵士の数を増やすことには、余り意味が無くなる。

それに日本に関して言えば国が海に囲まれているから、制空権をきちんと握れば、兵士を乗せた船を全て撃沈させることで上陸を阻止することも可能になるし、更に言うなら徴兵することは経済的にも見合わない。国民1人が1年400万円程度を労働で稼いでいる中、せいぜい1年200万円程度の価値しか生まない防衛任務に当たらせることは、経済的に大きな損失となりうる。

以上の点を総合すると、日本においては徴兵制を導入する意味は、ないと見るべきなのかな。では韓国の徴兵制の必要に関してはどうだろう。日本と違って陸続きで、全体攻撃の効かない市街戦が発生する可能性があることを考えると、やっぱり徴兵制には意味があるということかな。

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