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TPP参加は無理

2014/02/09 02:38 投稿

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カルビーの話の次は農業の話か。
とその前に、前回書いたことは間違っていたかな。価格ー平均費用が商品一個あたりの利潤で、それに供給量をかけたものが企業の手にする利潤のはずなんだけど。

まあいいや。ということで今回は農業の話。


農業で本当に食べていけるの?

http://toyokeizai.net/articles/-/30128

まず途上国に農産物の輸出額が多いことからして、農業に関して言えば完全競争的な色彩が濃いと言って良いだろう。この点完全競争というのは、作る側個々人に価格の決定権がない競争形態のことだね。例えば小麦粉などの場合、自分が1キロ200円で売ろうと思っていても、一般的に150円で売られているのであれば、余程のブランド価値がついてもいない限りは全く売れることはなく、結局は追随して150円で売らざるを得なくなる。

そしてそういう個性特性のない商品の場合は、決め手となるのはコストということになるので、安く大量に作れる国や人の方が基本的には利益が大きくなって有利になる。この辺は東洋経済さんの記事見ても、何となくわかりますよね。農産物は価格の決定権もなく単価も安いので、製造業やサービス業に手を出さないと利益にならないという。いわば農業の6次産業化が半ば求められている形だね。

でもこの国産との海外産との価格競争力と言う観点について言うならば、穀物と野菜とでは少々事情が変わってくるはずなんだよね。つまり穀物は日持ちがし、船便で送られてきても品質が落ちることはないので、国産と海外産とで勝負した場合には品質や価格において、海外産に分があることが多い。

しかし野菜類、特に葉物は痛みやすいから。中国から安くキャベツを買い付けてきても、輸送している間に品質が落ちるので、日本のスーパーの店頭に並ぶ頃には値段の割には質が悪く、割高にもなっている。

よって日本の野菜は輸入品に対抗するという範囲においては、競争の優位性を保てているということになる。だからコメ農家がTPP反対で野菜農家がみんなTPPが賛成だと言っている背景を読み解くには、そういう事情を考慮に入れないといけないわけだね。この点一般的にTPP賛成派が例に出すのはオランダだよね。「あんなに小国なのに、市場開放で農産物輸出大国になったのだから日本でも出来る」みたいな論法がなされるけれども、でもそういう話を鵜呑みにしてはいけないと思うな。

というのも、オランダは陸続きだよね。隣にドイツやベルギーもあるし、トラックや鉄道を使って輸出も出来るだろうけど、日本の場合は輸出しようと思うと海を越えないといけないから。輸送に時間がかかるし、時間がかかれば品質も落ちて競争力がなくなってしまう。

そしてオランダは農業大国だというけれど、でも穀物は自給していないんだよね。やっぱり前述のように穀物は完全競争的な意味合いが特に強いので、幾らオランダといえど、競争には勝てないのだと思われる。

だから完全競争や地理的な条件を無視して「日本のコメは美味しいから、輸出しても勝てるはずだ」などと言い出すのは、かなりの暴論の類であると思われるというのが、自分の出した結論でございます。

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