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リフレ派と新自由主義者に対して論理的に反論してみる。

2014/01/13 22:44 投稿

コメント:2

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前回の続き。
「カネを刷りまくって2%のインフレにしても景気が良くなるわけねーだろバーカwww」という話を前回をしたけれども、でもこういう話をすると、きまってリフレ派はこう反論するんだな。「誰もカネを刷るだけで景気が良くなるなんて言ってねーだろバーカwwww」と。「財政策と金融政策と成長戦略が必要なんだよバーカ」と。

でもそんな風に反論するけれども、リフレ派の人間達はアベノミクスの3本の矢とやらで景気が良くなる理由を、誰一人として合理的には説明出来ないんだからね? 思うにあの3本の矢っていうのは、一種の「保険」なんだと思うよ? つまり本当はカネを刷るだけで景気が良くなると言いたいけれども、でもそれで失敗してしまうと後がなくなってしまうから、とりあえず色んな政策をまとめて、自分達の学説の欠陥と責任とを隠す余地を残してあるんだと思うわ。

だから景気が良くならなくて、学者や国民から「リフレ政策なんてウソツキだ」って批判されたら、多分浜田宏一も岩田規久男も黒田東彦も、こう答えると思うよ?「いや、金融政策は正しかったんだけど、成長戦略がマズくて失敗したんだ」と。

つまりはその辺の心理まで読んだ上で彼等の言説を理解しないと、簡単に騙されてしまうことになるんだよね。高橋洋一なんかもきっと、自分の言説に「保険」をかけてるクチなんだろう。自分は今までコイツの文章を色々と読んでいたけれども、彼はどこの記事媒体においても、「何故金融緩和が正しいのですか」という問いには、「相関係数が高いから正しいんだ」という主張しかしてこなかった。

でも相関係数が高いというのは、単に資料を呈示しただけであり、もしリフレ政策が正しいというのであれば、本来はその資料をベースに論理的な説明を繰り広げるのが、本来の経済学者としてのあるべき姿なんじゃないですかね。にも関わらず彼はその説明をしないばかりか、最近は消費税増税に反対する記事ばかり書くようになった。

要は「保険」をかけているんだろ? もしアベノミクスが失敗したら、言ってることが間違ってたのがバレて名誉に傷がつくから、いざとなったら消費税増税のせいにして逃げようってことなんだろ? まあ確かに消費税増税というのは、駆け込み需要による「需要の先食い」がおきてしまいますから、その後の景気が冷え込むという点では、正しいのかもしれないな。

しかしながら彼の言説においては、2つの点で反論し得る。まず1つは「高率の消費税が、消費や所得の停滞を招くとは限らない」ということだ。確かに説明したように、消費税が上がろうとする段階においては、一時的に景気の冷え込みをもたらすことになる。

しかし一旦上がってしまった後で消費や所得の停滞が継続するかについては、時の政策によるということになるはずだ。例えば年収500万円で税金を10%取られていたAさんが、急に税金を20%取られるようになったら、Aさんの税金は50万円上がり、可処分所得は450万円から400万円に減少することになる。

でも財政政策などによって所得を上げる政策が取られるのであれば、損得なしに持っていくことも可能なわけだよね。つまり公共事業等によってAさんの所得が562万5000円に上がるのであれば、たとえ20%税金を取られたとしても、可処分所得は450万円で変わらない。

つまりそういう事後調整の余地が残っている以上は、消費税率のみを問題に議論すること自体が、早計であり間違っているのではないのか。そして高橋洋一のデタラメぶりをもう1つ指摘するならば、「あなたリフレ派じゃないの?」ということだ。つまり金融緩和でインフレを起こせば消費が刺激されて景気が良くなると言っている人が、何故消費税増税というインフレが起こると、景気が冷え込むと言い出すのか。本来金融緩和もインフレも「物の値段が上がる」という点においては同じはずだよね? そして効果が同じであれば消費者に与える影響も同じはずだから、同様の結果がもたらされるべきであるところ、何故か高橋洋一は金融緩和だと景気が良くなり、消費税増税だと景気が悪くなると言っている。これは矛盾ではないのか。

だからこの辺が、リフレ派のいい加減なところなんだろうね。威勢のいい事を言う割には、何にもわかってはいないんだ。そういう意味では竹中平蔵も一緒だろうな。コイツも高橋洋一と同様、自分に保険をかけているし、言説も色々と無茶苦茶だわ。



竹中平蔵の言う新自由主義を端的に批判するならば、「機会費用が考慮されていない」ということに尽きる。ここで「機会費用」というのは、目に見えにくい費用のことだね。

例えば引越しをするというケースを考えた場合、通常引越しを業者に任せると色々と高くついてしまうから、全部自分で荷造りから搬出搬入までこなしてしまえば、安く上がるのではないかと考える人がいるかもしれない。

でも実際そんな作業を一人でこなせば疲れるし、折角の休日も無駄になるよね。それに慣れない力仕事に精を出そうものなら腰を痛めたり、翌日激しい筋肉痛になったりもする。そしてそのまま次の日会社に行っても仕事に身が入らなくなるし、仕事に身が入らなくなれば当然業務効率も落ちて、結果としてお給料が下がることになる。

つまり費用を浮かすためにやっているはずも引っ越し作業も、実は裏では筋肉痛やら労働効率の低下という「見えにくい費用」「機会費用」が発生しているといえるわけだね。

http://toyokeizai.net/articles/-/27358

そしてそう考えれば、竹中平蔵や新自由主義の問題点もわかるんじゃないかな。彼等はグローバル化を推進したり格差を拡大させたり、自由貿易などの推進などによって、国に利益がもたらされると説いている。確かに一部の人間達にとっては、それらは恩恵のある話かもしれないな。

ではそれらを推進することによって発生する「機会費用」は一体いくらになるのか。もし格差を広げたりグローバル化を推進したりすれば貧困が生まれ、やがて社会不安が発生するだろう。そして社会不安が発生すれば犯罪が増加し、人々に不安と不満とが高まって労働意欲や効率が落ちることになるだろうけど、新自由主義者達ははその費用について、きちんと考えたことがあるのかな。

コメント

REDS
No.1 (2014/05/04 17:37)
素晴らしい記事ですね
K氏@中尉
No.2 (2018/07/12 16:32)
勘違い乙
インフレは雇用率の改善の為に起こすんだよ
人件費が安くなるからな
重要なのは金融インフレ

雇用率が上がれば消費が増える
消費税増税は雇用率にマイナスに働くんだから、批判して当然だろ
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