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愛してるの伝え方(乃木坂46「シンクロニシティ」より)

2018/04/15 03:33 投稿

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前回の続き。

乃木坂46 『シンクロニシティ』

https://www.youtube.com/watch?v=f0wbnQw89J0

では批評に入るんですけど、まず最初に曲聞いて思ったのは、「本当にメロディが原曲通りなのかな?」ってことだったんですよね。

というのもあまりにもメロディの数が多いし、言葉の当てはめが強引すぎるでしょ? 特に2番の「世界中の人が誰かのことを思い浮かべ」なんて部分はメンバーの子達が「思いっかっべー」とか歌ってますしね。まともな日本語にすらなっていない。

思うんですけど、これって「シンクロニシティ」というテーマで詞を書くと決めたものの、メロディ通りに歌詞を書くことが出来なかったので、強引にメロディをつけ足して、好き勝手に書いたんじゃないですかね? だってゆったりとしたダンスに対して、歌い方が早口になっていてバランスが悪く感じるし、何よりこんな複雑なメロディをシングル曲として運営やレコード会社が採用するとも考えづらいですからね。恐らくメロディをイジっている。

そして歌詞完成が遅れたのも、その辺と関係があるんではないでしょうか。前にも書きましたけど、これメンバーの子達の口が動いていないことがわかるように、この曲はMV作り始めた時点で歌詞が出来ていないですよね。締め切りに間に合っていない。これから察するにシンクロニシティをテーマに歌詞を書こうと思ったところ上手く書けないまま締め切り日が過ぎてしまい、しょうがないので最後はメロディを強引に変更して歌詞をブチ込んだのではないかと考えられますね。

実際自分が示した赤字の部分に、その辺りの心境が表れているような気がします。歌詞見ると
「涙」「痛み」「哀しい」「泣く」といったネガティブの羅列がしつこいでしょ?

これ作詞する立場から心理を読み解くと、こういう書き方する時って、何を書いて良いかわからない時なんですよね。言い換えると「シンクロニシティ」をテーマに書こうと決めたものの、そのテーマを広げるためのネタが尽きてしまったものだから、ネガティブな表現をとにかく羅列してそれを誤魔化そうとしている。

でもそんなことやっても感動って誘えないもんですわ。例えば好きって想いを伝える場合、毎日ひっつきながら「愛してる」って連呼しても上手くいかないものでしょう。普通に考えて飽きる。もし本当に愛情を伝えるならそれこそ3日に1回とか、お互い多少距離を置いてみて、寂しいと感じた時に「愛してる」と言わないといけない。そうじゃないと人の感動って誘えない。

子供やペットをなでる時もそうでしょう。毎日「かわいい~!」って言ってワシャワシャと撫でても、気持ち悪いと言って嫌がるもんですわ。本当に愛情を伝えたいのなら、回数とタイミングをわきまえることですね。多少愛情に飢えている状態を作出しておかないと、撫でても効果はありません。

自分はこの歌詞を読んでいて、その渇望感、飢餓感のなさを物凄く感じましたね。要は「涙」や「悲しい」のインフレ。ところ構わず悲しいだ涙だ泣けだ痛みだと出て来るものばかりで、表現者として芸がない。作品として味がなければ品もない。


自分はいつもその表現のバランスを意識しながら、書くようにはしています。
大体自分の歌詞でよくあるパターンは、1番は弱めに書いて、2番のサビに一番の聞かせ所というパターンですかね。野球で言うと最初にスローカーブから入って、最後にストレートで締める感じ。そうやると球速差も相まって、通常よりも大きな感動が得られる。聞いている人のバットが振り遅れちゃうんですね。

この作品も2番のサビの「もしも僕たちの家が遠すぎて 言葉も何も通じなくても」の部分に一番の聞かせ所を作りました。そして「いつか偶然な感情を必然に 全て作り変えていけるのなら」という部分も、ちょっと工夫した部分ですかね。この部分に「シンクロニシティ」を象徴する言葉を入れると、作品として締まる感じがありますね。まあこの辺は感覚的な部分ですけど、皆さんはわかりますか?

ということで今回の作品の批評を終わりますが、やっぱりこれ書くのは大変でしたね。メロディの数がとにかく多く、テーマをシンクロニシティにするという縛りもあったこともあって、書く際には相当の苦労が伴いました。自分が将来AKBの歌詞を書くんであれば、もっとわかりやすいメロディがいいなと思いました。

ちなみにジャーバージャーの歌詞もこれから書こうと思っているのですが、その前にSTUの船の話をしないといけないですね。ということで次回は「STUのフェルミ推定」というタイトルで記事を書こうと思います。


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