東京・新宿 志位委員長が熱烈訴え
「日本社会を『ブラック企業』に変えようとする自民党に負けるわけにいきません!」。炎天下となった7日、日本共産党の志位和夫委員長の熱い声が東京・新宿駅前に響き広がりました。若者トーク集会「ブラック企業根絶! 七夕トークライブ」に参加した志位さんは、「人間を人間として大事にする雇用のルールをつくろう」と呼びかけました。集会は、若者が抱えるさまざまな不安や疑問に、志位さんが答える形で進行しました。
月300時間労働でパニック状態…。1日17時間労働、漫画喫茶で風呂に入りそのまま出勤…。ブラック企業の苛烈な労働実態が若者の口から次つぎ飛びだしました。
「ブラック企業」三大特徴
「若い人が甘えていると言う人もいる」と自問する男性に、うなずきながら真剣に耳を傾けていた志位さんは、「非人間的に働かせているほうが間違っています」とキッパリ。「きつい、安い、追い詰める―が『ブラック企業』の三大特徴です。大量に採用し、大量にやめさせる。こんな企業に未来はない。それを容認する社会にも未来はない。そういう企業の経営者を候補者にする政党には、およそ未来はないし、青年の未来は託してはいけません」と明快です。
話を聞くために立ち止まった男性(21)=学生、東京都中野区=は「ブラック企業はこれから就職もあるので、気になる。働きやすい環境になったらいい。野党の中でも共産党は一番分かりやすい」と感想を話します。
兄が関西で勤務医をしているという女性(28)=墨田区=は「兄は朝から夜中まで働きづめで週半日しか休みがない。過労で飛び降り自殺をした医師も出ていることを知りましたが、人ごとじゃない。若者を使い捨てにして、自分の時間も持てないような働かせ方はおかしい。志位さんのいうように働くルールを政治の力でつくり、正規雇用をふやし給料がアップすれば、景気を回復させることができます」と期待を寄せます。
疑問や不安は雇用にとどまりません。大学1年の女性は「職に就けず奨学金が返せなくなると不安」という声を寄せました。
「奨学金が貸与制で利子も付いているのは日本だけです。ほとんど全ての国が返さなくてもいい給付制です。これがあたりまえです」と明答した志位さん。学費に関して、社会全体で学生を支えるという考え方の欧州と、学生が「益」を得るとして受益者負担を強いる日本とを比較しました。「学費の問題は社会が学生を支えるか、どういう人間を育てるかの問題です。共産党は大学の学費を無料にし、貸与制から給付制に切り替えていきます。力をお貸しください」と語りかけました。
共産党が増えたら何が?
「今度の選挙で共産党が増えたらどんなことができるの?」という率直な質問も。
「国民の声で政治が動くようになります」と志位さん。世論調査では原発再稼働に反対が6割、憲法9条、96条改定反対が過半数―。志位さんは、どんな問題でも共産党と若者・市民が運動を進めることで世論の変化を作り出してきたことを示し、「参院選は『ねじれ』が争点といいますが、ねじれているのは、国民多数の声と自民党です。共産党の躍進で国民の声が政治に届き、国民の声で動く新しい政治ができます」と答えました。