『ATさん』って呼ばれ馴れてきた。

[東北楽天の]A.ジョーンズの価値(バリュー)[メジャーリーガー]

2013/07/23 21:24 投稿

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(数字は全て'13シーズン前半戦終了時のものです。)

WBC以来の野球ネタでのエントリー。
と言っても別に「唐突」というつもりは無いんですよね自分の中では。
この人について書く、という事はずいぶん前から決めてたんで。

前半戦を終え、いよいよ佳境に入って来たプロ野球ペナントレース
前半戦最大のサプライズは何と言っても
東北楽天ゴールデンイーグルスの首位ターン』に尽きるのではないでしょうか。
正直、予想してた人は殆どいなかったんじゃないですかね。
せいぜい「今年の楽天、そこそこやるんじゃね?」ぐらいで。

そしてこの首位ターンに大きく貢献してる主力の一人が
表題のアンドリュー・ジョーンズ選手です。
通称は頭文字を取ってAJ。(なので以下こう表記します。)
メジャーリーグ好きなら誰でも知ってるとまで言えるレベルの実績を持ち、
正直、一昔前の日本なら絶対に来てくれない『格』の選手です。
アメリカでの知名度は過去に来日した『助っ人外国人選手』全体で見てもトップクラスでしょう。

そしてそれほどの選手であるからにはさぞ好成績を残すのでは、と思われる方もいるでしょう。
ではAJの前半戦を終えての成績はと言うと。。。
82試合274打数62安打 打率.226 本塁打17 打点48
いかがでしょう?
この数字だけ書くと何だかパッとしない、いわゆる『外れ外人』のように見えますよね。
今までもメジャーで実績のある助っ人外国人選手は『期待外れ』が多かったので
AJもそうなのか、と思えてしまうかもしれません。
しかしこれは『打撃三冠』だけを書き立てる事が多い日本の古い慣習により、
そう感じてしまうだけの事です。実際はそんなことはありません。

むしろ超高評価を受けています。

理由は大きくわけて2つ。

一つはその経験人格です。
経験については、もはや言わずもがなですが
(ってか、過去の実績を具体的に知らない人はwikipedia見て。マジバケモンです。)
真面目で、かつ、チームスピリットあふれる性格
意見やアドバイスをどんどんチームメートに伝え、
また自らも日本の野球をしっかりと勉強する姿勢を見せ、
首脳陣・チームメートから厚い信頼を受けているのです。
若い選手や勝ち方を知らない選手が多い楽天において、
AJのアドバイスがどれだけ勝利に貢献してるかは計り知れない物があります。
正直これだけでも獲得した甲斐があった、と言うものです。

が、やはりプロですから『数字』も求められるところです。
アドバイスだけならベンチにいても出来ますしね。
ですがAJは数字も充分に残しています。
前述した数字だけ見ると「は?」となるかもしれませんが、
ここにはちょっとしたカラクリがあります。
上述しなかったAJのある数字をご紹介しましょう。
出塁率.380
これこそが超高評価の2つめの理由です。
実に10回に4回近くは塁に出ている計算。
パ・リーグ全体でも堂々の8位にランクインです。
ではなぜ打率が低いのに出塁率が高いのか。
これはもちろん四死球による出塁が多いから、です。
四死球の合計は71。もちろんリーグトップです。
ちなみに2位は西武の栗山選手で61。実に10ヶ差です。
敬遠や塁を埋める為の故意四球を除き、四死球事実上シングルヒットと考えれば
AJは決して数字の上でも期待外れではないのです。
また、出塁率が高いという事はつまりOPSが高いという事でもあります。
OPSとはOn-base plus sluggingの略で、出塁率+長打率で算出する
最近メジャーで打者の力量を計る上で重要視されている数字の一つです。
大体.800を上回れば優秀で、.900以上で超一流、1.000以上だと異次元、って感じです。
(ちなみにイチローはその打撃スタイルから伸びづらい数字なのでイチロー嫌いがよく持ち出す数字でもあります。^^;)
AJはここでも.836という充分な数字で堂々のパ・リーグ10位にランクインしています。
どうです?数字の上でもAJが優秀だという事がお分かり頂けましたでしょうか。

しかし、この四死球の多さ=選球眼はちょっと尋常じゃないとも言える域に達してますね。
プロ野球選手の中にも際立って選球眼の良い選手を数名ピックアップする事は出来ます。
しかし出塁率が打率を1割5分以上も上回るなんて、通常あり得ないですよ。
参考に四死球が多い指標として、出塁率>打率が1割以上になる選手を列挙。

選手名(所属) 打率 出塁率
バレンティン(ヤ).313 .435
鳥谷(阪神) .257 .375
ブランコ(横浜).324 .428
石川(横浜) .241 .342
阿部(巨人) .294 .406
栗山(西武) .284 .402
ヘルマン(西武).337 .442
※規定打席到達者のみ。順不同。

ご覧の通り、セ・リーグにまで広げてみてもAJ含めてたった8人
しかも出塁率から打率を引いた.154という数字は圧倒的です。
この選球眼の良さで球をしっかりと見極め、それをチームメイトにも伝達しているとすれば
相手投手に与えるプレッシャーは並大抵ではないでしょう。
楽天の試合はニコニコ生放送でもよく生中継してくれていますので、
もし見る機会がありましたらAJを中心にそのあたりを見てみるとより深く楽しめると思います。
ポイントは『AJに投げた球の中で、2打席目以降に見逃した変化球の球種』です。
この『AJの見極めた球』がチームにどう伝わってるのか、ということです。
その球を打ってる他の選手はヒットを打ったかどうか、
あるいは同じ様に見逃している他の選手はどの球に手を出したのか、
このあたり、マニアックに見てくとかなり面白く見れますし、
また、今シーズンの楽天の強さの秘密の一端が垣間見れるかと。

しかし楽天は『イイ買い物』をしましたよね。
AJギャラはかなり細部にわたって出来高が設定されており、
この調子でシーズン通してプレイし続け、かつ、もし楽天優勝したら
最終的には5億円ぐらい払う事になる可能性があるらしいですが、
これほどのバリューを持った選手ですから、決して高くはないと思います。
皆さんはこのAJバリューどう思います?

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