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【映画な話】戦国自衛隊

2016/01/24 19:27 投稿

コメント:2

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  • 映画
  • おっさん
  • 角川
  • アクション
  • 千葉真一
戦国自衛隊

齋藤光正 監督
1979年:日本


@力があれば、どうするだろう?


力が欲しい。力があったら自分はどうするだろう?とか、子どものころよく妄想してた。力といっても会社で出世するとか、政治家になるという類いのものではない。もっと圧倒的なもの、たとえばスーパーマンとか仮面ライダーみたいな力を持ったとして、オレなら世の中こうするのになー、とか考えるのだ。さっき子どもの頃、っていったけど、大人になってもときどき、いやほんと、ときどきだけど考えることあるんですけどね。チャイルディッシュな筆者である。

しかし力を持つことがラッキーとは限らないかもしれない。孫の兜甲児に自分が制作したマジンガーZを与えた兜十蔵は「おまえは神にも悪魔にもなれる!世界はおまえのものじゃぞ!兜甲児!(うろ覚え)」と叫ぶのだが、まさにその通り。力を持ったところで、その力をちゃんと使えるのか・自分にとっては正義だけど、他の人が同意してくれるしは限らないし、その重みに耐えられるのだろうか。

@戦国時代へのタイムスリップ

戦国自衛隊はそんな力を持ってしまった自衛隊の小隊のストーリーだ。千葉真一が演じる伊庭大尉以下、20数名の隊員は演習中に戦国時代にタイムスリップする。時は戦乱の世の中、現代の最新兵器をもつ自衛隊は圧倒的な存在となる。

最初は時代に干渉することを恐れて行動を渋っていた伊庭大尉だったが、夏八木勲演じる上杉謙信と意気投合。「現代人のオレたちが天下を獲ったら、歴史の復元力が働いてタイムスリップが起こり、現代に帰れるだろう」※1という考えから一緒に天下を目指すことになる。

この時点では、隊員たちこの時代を舐めてるのである。それもそのはず、相手が弓矢とか打ってきても、機関銃でダダダダと撃てば一瞬にして相手は全滅。上杉と組んで銃をぶっ放し、城の中で斬り合いをしてる最中にヘリコプターで脱出するなどやりたい放題、連戦連勝。上杉・伊庭は川中島で武田信玄との対決に臨むことになる。伊庭は前夜の作戦会議で援軍を断り、数十倍規模の武田信玄の軍勢は自分たちだけで倒す、と言い放つ。「信玄は手強いですぞ」という声を笑い飛ばす伊庭。自分たちの力に絶対の自信をもっていたのだが・・・

@屈指の川中島のアクションシーン

この映画のようなジャンル、いわゆる架空戦記ものの醍醐味と言えば、スポーツでいうプロレスVSボクシングのような異種格闘技のおもしろさがある。銃VS弓矢、戦車VS騎馬隊など、兵器や戦法の対決もあるが、人間の部分もある。現代人VS戦国時代の人という視点だ。

この川中島の合戦、武田軍は自分の命を捨てて突っ込んでくる。銃で撃たれても撃たれても次々と戦車やマシンガンを撃つ人間へ突撃してくる。現代人とは命の考え方がまるで違うのだ。圧巻は戦車が待ち伏せをくらうシーン。戦車の前に、槍をつ部隊が立ちはだかり、命をかけて進軍を開始する。その部隊の顔はあまりにも幼い少年兵たち。無情の光景に戦車を操縦するものも、銃を撃つ隊員も、言葉がつまり動くことができなくなるという名シーン。現代人が甘いとか言ってるのではない。むしろ戦国時代の人間と対決することで、現代人が今持ってる価値観の尊さを感じさせてくれる。現代の我々が過去から何を学び、何を反省し、何を大事にしているかを思い起こさせてくれるような、心をぞわりとさわられるような感覚がわいてくる。そして圧倒的な力を持っていながら、油断と傲慢さで追い詰められてパニックになっていく自衛隊の悲哀に、人間臭いドラマを感じさせてくれるのだ。

この川中島の合戦シーンだが、なんと30分もあるのである!爆発、チャンバラ、銃撃のてんこ盛り。加えてヘリからジャンプする真田広之、騎馬隊相手に一人で迎え撃つ千葉真一など名シーンもありありである。このアクションシーンがかっこいい!最近、スタイリッシュとかクールとか言うけどね、そんなの微塵も感じさせない泥臭さ。しかしこの泥臭さ、男っぽさがかっこいい。それにサービス精神を感じるんですよね、昔の映画のアクションシーンは。とにかく日本映画史上に残るアクションシーンである。

この作品はアクション娯楽作品の体をとりながら、先に書いた戦車のシーンのように、戦争、時代、価値観、力を持つと言うこと、など様々なものを雄弁に語っている映画である。わかりやすい説教シーンはない。制作者にもその意志はあったかはわからない。しかしよくできた物語世界は、台詞以外にも多くのものを感じさせてくるもので、この作品もそのひとつだ。

堅苦しい締めになってしまった。こう書くことで「戦国自衛隊」を観る人が減ったら困る。気楽にアクション映画として最高な「戦国自衛隊」、未見な人はこれからでもドゾー。

そして、自分はやっぱり大きな力っていらないです。呑まれると不幸になる。マジンガーZ、ノーサンキュー。
------
後書き

今回も文章硬いなー。どうやったら柔らかく読みやすくなるんだろうなー(´・ω・`)
この文章読まれた方、映画じゃなくて文章の感想ください(笑)

※1 WOWOWぷらすとのタイムスリップ映画特集で
「歴史の修復機能って何?神様みたいな存在が調節してるってこと?よくわからない論理だ」という意見があったが、確かにその通りだ。映画を観てるときは気にならなかったけど、タイムスリップの理屈としては変な感じはする。


コメント

COREDUMP
No.1 (2016/02/08 18:55)
ブロマガへの返信としてはどうなんだろう、思いながら書き込んでみます。
アマゾンのプライムビデオなら無料なのでみました。
正直どこが盛り上がるポイントかもわからず、眠らないように我慢できたってレベルでした。
(ガンダム劇場版は眠ってしまい一度も完走してません)
3度に渡る謎の挿入歌シーンが苦痛でしかなかったです。
映像的な見どころは終盤の火矢による合掌造りの焼き討ちぐらいと思いました。

ジパングなどに震えた経験がある自分には見どころがわかりませんでした・・
1549を観れば変わるんでしょうか。
きよぼん (著者)
No.2 (2016/02/09 22:26)
>COREDUMPさん
感想はそれぞれなので、全然おkですよ!

確かに主人公達の目的がわかりにくく、中盤までの自衛隊どうしの内紛などがあってだれるところもありますねー。
場違いに思える青春のテーマのような挿入歌は、いきなり死に直面するようになった現代の自衛隊員を表すように
思えます。制作者へのインタビューでは「青春映画のテイストを入れたかった」そうです。

なんかみていただいたのにすいませんです。

ちなみに1549は自衛隊がタイムスリップするというアイディア以外、全く別の作品です。
ちなみにこちらはあまり好きではありません(´・ω・`)
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