@メールで問い合わせる時代
今回はぐっと時代が下って90年代末期のことを語ります。90年代末期と言えばパソコンの世界では、いや世の中の全体でみても大きな変化といえるものが登場してきました。そう、インターネットの登場です。
ゲームが先へ進めなくなってもソフトハウスにヒント券を送ることはなくなりました。ゲームが進まないことをネットの掲示板に書き込めば、誰かが教えてくれるようになったからです。そしてゲーム自体も謎解き主体から、ストーリーを楽しむような形式のものが増えていった時代です。
ユーザーサポートも変わりました。インターネットの普及から数年もすると、各社がそれぞれ自社のウェブサイトを設けるようになり、これまでの電話、郵便での問い合わせからメールでの受付に変わったのです。
中高生時代にソフトハウスのユーザーサポートに電話しまくっていたことを、「若気の至り」と書いてきた自分ですが、実は社会人となり、大人になってからもやってました。さすがに電話するような時間はなかったのですが、メールという24時間受付の媒体ができたため、いろいろと問い合わせしていたというわけす。
いやー、若さではなく、本人の性だったんですね。
なにをそんなに問い合わせることがあったのかと言われると、多くは「昔のソフトを売ってください」というものでした。中高生時代にはお金がなくて、泣く泣く買い逃したソフトを、社会人になってできた小金で大人買いしようとしたんです。
運良く昔のソフトを売っていただいたりもしましたが、だいたいのソフトハウスは「在庫がない」とのお答えでした。「もうサポートができないので、売ることができない」というお答えも多かったです。こちらとしては、サポートなんかいらないから売って欲しい、と思いましたが、たしかにソフトという商品は、売ってしまっておしまいではなく、お客さんが動かして完結する商品、と考えれば至極当然のことですね。まあ、「いまごろそんな問い合わせしてくるマニアは面倒見切れない」という言外の意味があったのかもしれません・・

↑現在の日本ファルコムのホームページ。ここにもメール出しました。
@リグラス売ってください
プログラマーの森田さんがゲームの中に登場し「スクロールがスゴイだろ」というセリフをいうほど技術的に優れていた、リグラスを売ってください、と制作販売元のランダムハウスさんに問い合わせたことがあります。
一回目のメールではOKいただいたものの、翌日のメールでは「申し訳ないですが、やっぱり販売できません」との返答が届きました。メールによるとランダムハウスさんには、在庫が1本しかなく、これはどーしても資料用としてとっておきたいので、今回はあきらめてください、とのことでした。「売っていただけたら、後世のために大切に保存します!」という度胸もなく、もしかしたら世の中の最後の1本となるやもしれないモノを引き受けることにびびってしまい、あきらめました。
もしかしたら、今projectEggなどで再版されてるリグラスは、あのときの1本からおこしたものだったりして!?(他のところから手に入れた可能性大ですが・・)

↑最後の1本、自分が受け取る勇気はなかったねえ・・・
@そして某メーカーからは・・・
そうやっていろんなソフトハウスに問い合わせていたのですが、あるソフトハウスに「○○○○○○○○○○○」というソフトを販売してくださいとメールをしたところ、「あのソフトを覚えてくださってるなんて感激です!」というご返答をいただきました。そして販売については
「気に入っていただけてるなんてうれしいです!じゃあ、無料で差し上げます!」との一文が!えー!と恐縮しつつも、ご好意をありがたく受け取ることとして、ソフトをいただきました。
そのあと、ソフトハウスの開発の方から「あれは自分でも大好きなゲームなんです!」というメールをいただいたり、思わぬところで交流させていただいたのも、いい思い出です。
実は送ってもらうとき、「他の人には内緒にしてくださいね」と言われたのですが、もう時効ですよね。そしてここでもお名前は伏せておきます。最近はパソコンゲーム界からは、離れていらっしゃるようですが、今でも自分はそのソフトハウスのファンです。
・・・今回は時代が近くなりましたが、「ヒント券を語る」は終わるわけではありませんのでご安心を。でも次回は「ポプコムを語る」の続きかな。では!
今回はぐっと時代が下って90年代末期のことを語ります。90年代末期と言えばパソコンの世界では、いや世の中の全体でみても大きな変化といえるものが登場してきました。そう、インターネットの登場です。
ゲームが先へ進めなくなってもソフトハウスにヒント券を送ることはなくなりました。ゲームが進まないことをネットの掲示板に書き込めば、誰かが教えてくれるようになったからです。そしてゲーム自体も謎解き主体から、ストーリーを楽しむような形式のものが増えていった時代です。
ユーザーサポートも変わりました。インターネットの普及から数年もすると、各社がそれぞれ自社のウェブサイトを設けるようになり、これまでの電話、郵便での問い合わせからメールでの受付に変わったのです。
中高生時代にソフトハウスのユーザーサポートに電話しまくっていたことを、「若気の至り」と書いてきた自分ですが、実は社会人となり、大人になってからもやってました。さすがに電話するような時間はなかったのですが、メールという24時間受付の媒体ができたため、いろいろと問い合わせしていたというわけす。
いやー、若さではなく、本人の性だったんですね。
なにをそんなに問い合わせることがあったのかと言われると、多くは「昔のソフトを売ってください」というものでした。中高生時代にはお金がなくて、泣く泣く買い逃したソフトを、社会人になってできた小金で大人買いしようとしたんです。
運良く昔のソフトを売っていただいたりもしましたが、だいたいのソフトハウスは「在庫がない」とのお答えでした。「もうサポートができないので、売ることができない」というお答えも多かったです。こちらとしては、サポートなんかいらないから売って欲しい、と思いましたが、たしかにソフトという商品は、売ってしまっておしまいではなく、お客さんが動かして完結する商品、と考えれば至極当然のことですね。まあ、「いまごろそんな問い合わせしてくるマニアは面倒見切れない」という言外の意味があったのかもしれません・・

↑現在の日本ファルコムのホームページ。ここにもメール出しました。
@リグラス売ってください
プログラマーの森田さんがゲームの中に登場し「スクロールがスゴイだろ」というセリフをいうほど技術的に優れていた、リグラスを売ってください、と制作販売元のランダムハウスさんに問い合わせたことがあります。
一回目のメールではOKいただいたものの、翌日のメールでは「申し訳ないですが、やっぱり販売できません」との返答が届きました。メールによるとランダムハウスさんには、在庫が1本しかなく、これはどーしても資料用としてとっておきたいので、今回はあきらめてください、とのことでした。「売っていただけたら、後世のために大切に保存します!」という度胸もなく、もしかしたら世の中の最後の1本となるやもしれないモノを引き受けることにびびってしまい、あきらめました。
もしかしたら、今projectEggなどで再版されてるリグラスは、あのときの1本からおこしたものだったりして!?(他のところから手に入れた可能性大ですが・・)

↑最後の1本、自分が受け取る勇気はなかったねえ・・・
@そして某メーカーからは・・・
そうやっていろんなソフトハウスに問い合わせていたのですが、あるソフトハウスに「○○○○○○○○○○○」というソフトを販売してくださいとメールをしたところ、「あのソフトを覚えてくださってるなんて感激です!」というご返答をいただきました。そして販売については
「気に入っていただけてるなんてうれしいです!じゃあ、無料で差し上げます!」との一文が!えー!と恐縮しつつも、ご好意をありがたく受け取ることとして、ソフトをいただきました。
そのあと、ソフトハウスの開発の方から「あれは自分でも大好きなゲームなんです!」というメールをいただいたり、思わぬところで交流させていただいたのも、いい思い出です。
実は送ってもらうとき、「他の人には内緒にしてくださいね」と言われたのですが、もう時効ですよね。そしてここでもお名前は伏せておきます。最近はパソコンゲーム界からは、離れていらっしゃるようですが、今でも自分はそのソフトハウスのファンです。
・・・今回は時代が近くなりましたが、「ヒント券を語る」は終わるわけではありませんのでご安心を。でも次回は「ポプコムを語る」の続きかな。では!
コメント

No.2
(2014/01/14 21:24)
昔は近かったと思いますが、今もTwitterなどでお話できたりするので、また別の近さがあると思います。まあ便利になった一方、めんどくさいことも多くなってますけども。
森田さんというと将棋界でも有名ですが、自分としてはやっぱクリエイター。すご腕のプログラマーという印象が強いですね。
リグラスは・・・・そのうちやりす。そのうちはいつやるとは言ってない、でもやらないともいってない。そのうちは魔法の言葉!
森田さんというと将棋界でも有名ですが、自分としてはやっぱクリエイター。すご腕のプログラマーという印象が強いですね。
リグラスは・・・・そのうちやりす。そのうちはいつやるとは言ってない、でもやらないともいってない。そのうちは魔法の言葉!

No.4
(2014/01/16 18:16)
当時、PCソフトは電機店で購入し、行き詰ったら、同級生同士で情報交換をしたり、山下章さんの攻略本を購入していました。
同級生には、主に、PC88、PC88VA、X68k、FM-7、FM-77、X1ユーザーがいて、圧倒的にPC88ユーザーが多かったです。
ヒント券とか、メーカーに問い合わせることはしませんでした・・というか、思い付かなかったです。
きよぼんさんの体験を読んでいくと、人として最も大切な「コミュニケーション」という言葉が思い浮かびました。
家族、恋人、友達、先輩後輩、先生、会社同士、会社とお客様・・などなど、社会生活において、最も大切なコミュニケーション。
近年は、携帯電話やインターネットなど、とても便利になった反面、疎かにしがちのような気がします。
レトロPCゲームについては、かじった程度なので、きよぼんさんを始め、コミュの皆さんの話を聞いたり、コミュニケーションもとりたいです。
1月8日の放送でも、知らなかったことばかりで、とてもワクワクしました!
ブロマガ、期待していますが、無理しないでくださいね!
同級生には、主に、PC88、PC88VA、X68k、FM-7、FM-77、X1ユーザーがいて、圧倒的にPC88ユーザーが多かったです。
ヒント券とか、メーカーに問い合わせることはしませんでした・・というか、思い付かなかったです。
きよぼんさんの体験を読んでいくと、人として最も大切な「コミュニケーション」という言葉が思い浮かびました。
家族、恋人、友達、先輩後輩、先生、会社同士、会社とお客様・・などなど、社会生活において、最も大切なコミュニケーション。
近年は、携帯電話やインターネットなど、とても便利になった反面、疎かにしがちのような気がします。
レトロPCゲームについては、かじった程度なので、きよぼんさんを始め、コミュの皆さんの話を聞いたり、コミュニケーションもとりたいです。
1月8日の放送でも、知らなかったことばかりで、とてもワクワクしました!
ブロマガ、期待していますが、無理しないでくださいね!

No.5
(2014/01/16 21:48)
>のぶさん
コメントありがとうございます!
ヒント券は使ったことない、という人多いですね。当時はみんな使ってるものと思ってましたけども(笑)
昔はコミュニケーションというか・・・厚かましいだけでしたねorz
最近はTwitterやSNSなどが出てきたので、人との関わりはまた変わってきてますね。ただ、やっぱり連絡などをマメにとる人、積極的に情報を発信する人、気軽に話しかけられる人、が人気がある気がします。電話からネットへツールは変われどコミュニケーションの本質、大切にしなきゃいかない部分は変わらないところもありますね。
レトロゲー関係の事をほめていただいて恐縮です。自分としては、すごく真剣にとりくんでおり、おもしろいかどうかドキドキしながら放送やブロマガを書いたりしてるので、そう言っていただけると本当にうれしいです!
これからもがんばりますのでよろしくお願いします!
コメントありがとうございます!
ヒント券は使ったことない、という人多いですね。当時はみんな使ってるものと思ってましたけども(笑)
昔はコミュニケーションというか・・・厚かましいだけでしたねorz
最近はTwitterやSNSなどが出てきたので、人との関わりはまた変わってきてますね。ただ、やっぱり連絡などをマメにとる人、積極的に情報を発信する人、気軽に話しかけられる人、が人気がある気がします。電話からネットへツールは変われどコミュニケーションの本質、大切にしなきゃいかない部分は変わらないところもありますね。
レトロゲー関係の事をほめていただいて恐縮です。自分としては、すごく真剣にとりくんでおり、おもしろいかどうかドキドキしながら放送やブロマガを書いたりしてるので、そう言っていただけると本当にうれしいです!
これからもがんばりますのでよろしくお願いします!
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再三仰ってるように、メーカーとユーザーが近かった時代だったんだなあ、と。時代がうらやましい。
故・森田和郎氏は将棋ファンとしてその方面で知っています。
そもそもはゲームクリエイターとして有名な方ですものね。そういう遊び心も出されていた方だったのか。
とりあえずきよぼんさんの放送ゲームリストに「リグラス」を追加で(笑