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動画投稿新仕様への対応 編

2016/12/13 21:24 投稿

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 ニコニコ動画の投稿新仕様では、投稿した動画が強制的にニコニコ側でエンコードされます。元の動画の規格に応じてエンコ後の規格が変わる点を抑えておきましょう。

新仕様施行~2017/05/24までの仕様(現在は使われていません)

出典:http://oppai.tank.jp/n2/ 
ニコニコ動画の1.5GBの新仕様って、何が変わって、どうすればいいの?


2017/05/24以降の仕様


冒頭の図を一部改変。高画質の条件が15分以内から30分以内に緩和されました。
ニコニコインフォ:投稿動画の高画質(720p)生成条件緩和について
http://blog.nicovideo.jp/niconews/24412.html

 画面サイズ、尺、平均ビットレートが高画質の要求ラインをAND条件で超えれば高画質にエンコードされます。他も同じ。

今回記事長め。
◎投稿後の規格(特に画面サイズとビットレート)に合わせる必要はあるのか
◎投稿者にとって新仕様は改悪か?
◎いっそx264guiやつんでれんこを使わない手も
以上の3項目です。



◎投稿後の規格(特に画面サイズとビットレート)に
 合わせる必要はあるのか

→画面サイズは合わせた方がいいかも。ビットレートは無視して目一杯上げる

◯画面サイズ
①合わせればニコ動側のエンコード時間を短縮可能
 ニコ動側でエンコードが行われる都合上、今まで再エンコ避けをしていた場合と比べ動画の投稿までに時間がかかります。さらにニコ動側で画面サイズを縮小させるような規格にする
(例:1920*1080の、高画質規格をクリアした動画を投稿すると、ニコ動側で1280*720に縮小してエンコードされる)
と、投稿に更に時間がかかるようになります(体感では倍違う)。こちらで先に縮小していようがニコ動側で縮小されようが画質にさほど差は出ない(検証不十分につき、各自要検証)ので、こちらで縮小しておくと投稿が円滑に進みます。今まで通りの画面サイズで制作し、一旦可逆圧縮のAVIファイルに書き出した後、これをAviUtlで読み込んでサイズを縮小し、エンコードするという流れになります。

②色空間の処理が無能
x264guiEx設定 色空間編

で扱ったように、色空間を適切に設定しないとニコ動での再生時に色がおかしくなります(今はここまで変な色にはならないが、霊夢のリボンや魔理沙の髪など彩度が高い色は結構変わる)。ここで問題なのが、1280*720以上のサイズで作成された動画が16分以上の尺になってしまった場合30分以上もしくは1000kbpsを下回った場合、960*540以下の画面サイズになる点です。上記のブロマガで説明した通り、縦解像度720以上の動画はBT.709、縦解像度720未満の動画はsmpte170mが適切な書き出し設定なのですが、ニコ動側でエンコードする際、これを適切に扱ってはくれません。
 つまり、HD画質の動画が16分以上の尺になると、投稿後は確実に色がおかしくなります16分以上の尺になるならば、こちら側でサイズを960*540に落とした動画を用意しましょう。

◯ビットレート
 投稿時のエンコードを受け、高画質規格なら2000kbpsの動画が生成されます。ですが、投稿する動画をそのビットレートに合わせてはいけません。動画作りの素材はなるべく高画質のものを用意するのと同様に、生成後のビットレートは一旦無視して1.5GBの容量上限ギリギリのビットレートで動画を作っておきましょう(書き出しソフト側が指定した上限は超えないように)。これでかなり高画質な動画が生成されます。

◎投稿者にとって新仕様は改悪か?
→生声のゲーム実況動画に最適化された仕様。それ以外はデメリットを受けるジャンルも。

◯6分半以上の動画では、ビットレートだけ見れば新仕様の方が上
 旧仕様では100MBの制限上、たとえ尺を10分に切り詰めても1400kbpsしか出せませんでした。しかし新仕様では30分未満の尺で最高2000kbpsの画質を出せます。ゲーム実況や解説では一般に新仕様のほうが高ビットレートで視聴できることになります。
 逆に6分半未満の動画だと旧仕様の方がビットレートが高くなっていたため、特にボカロやMADでは壊滅的だと予想されますが、多分本編終了後に15分まで情報のない部分(ブラック)を入れて尺を伸ばせば、平均ビットレートは2000kbpsでも本編部分は高ビットレートで再生できるんじゃないかと思います(未検証)。
※追記 ブラック付け足しの効果があるのは本来の尺の1.5倍まで
   (http://oppai.tank.jp/n3/ より)

◯解像度の壁
 新旧仕様の違いを比較。左は旧仕様、右は新仕様。どちらも1920*1080で再生。




 ビットレートが高かろうが解像度が低くてはどうにもならないこともあります。輪郭のくっきりした部分。つまり文字・イラスト・キャラ素材。これらは解像度低下の影響を激しく受けます。フルHDで動画を視聴する際、当然ながら1280*720の動画は引き伸ばされるのでその分ぼやけてしまいます。文字・イラスト・キャラ素材を多用するゆっくり動画制作者にとってはかなりダメージが大きいです。

◎いっそx264guiやつんでれんこを使わない手も
 旧仕様ではニコ動側での再エンコードを避け、100MBの容量をフルに使いかつビットレートあたりの画質を上げるため、エンコードを厳密に行う必要がありました。そのためのツールがつんでれんこやx264guiExなどです。
しかし新仕様では
・可能な限りビットレートを上げた方が良い
・100kbps程度の前後は、旧仕様では致命的だったが新仕様では誤差
・書き出し時はビットレートあたりの画質は気にしなくて良い
といった状態になりました(再エンコを避けられなくなったからであって、改善ではない)。
なので、つんでれんこやx264guiExといった、CPUのソフトウェアエンコードを使いエンコードに時間のかかるツールを利用するメリットはほとんど無いのが現状です。むしろQSVEncやNVEncなどのハードウェアエンコードを使って、迅速なエンコードを行う方が時間を短縮できます。これらはビットレートあたりの画質が落ちますが、12000kbpsのような高ビットレートの環境ではほとんど差が出ない(筆者の体感。各自検証を推奨)ので、問題ないはずです。

QSVEncとは
 インテル製のCPUには映像のハードウェアエンコード用の装置QSV(クイック・シンク・ビデオ)が内蔵されているものが多く、これをAviUtlの書き出しに利用できるようにするプラグインがQSVEncです。作者はx264guiExと同じrigayaさんです。一般にx264guiExと比べ、ビットレートあたりの画質は多少落ちますがエンコード速度が2倍程度になります。
 多くのインテル製CPUに内蔵されているため、グラボを持っていない方はこちらを試してみて下さい。
 グラフィックボードが接続されていると通常QSVが利用できません(一手間かければ利用できることもある)。筆者もQSVEncを利用したことがないのですが、ファイルサイズの上限くらいは指定できるはずです。

NVEncとは

 NVIDIA製のグラフィックボードGTX600番台以上に内蔵された、ハードウェアエンコードの装置NVEncをAviUtlの書き出しに利用できるようにするプラグインです。こちらも作者はrigayaさん。x264guiExと比べビットレートあたりの画質は結構落ちますが、エンコード速度が少なくとも7、8倍、動画によっては十数倍速くなります。

 可変ビットレートモードでは目標ビットレートを指定できるので、


 ウインドウ右上のビットレート計算機をクリックし、動画サイズと長さを入力すれば映像ビットレートを計算してくれます。

これらのプラグインはrigayaさんのブログ
rigayaの日記兼メモ帳
http://rigaya34589.blog135.fc2.com/

のサイト内右端にダウンロード用のリンクがあります。

 青文字がそのままOneDriveのダウンロード用ページへのリンクで、そのページ内でNVEnc_"バージョン".zipやQSVEnc_"バージョン".zipをクリックすればダウンロードできます。

 余談ですが、YouTubeの投稿動画推奨仕様と照らし合わせて考えた時、1920*1080で60fpsの動画を作るなら、ビットレートを12000kbps以内に抑えればそのままYouTubeに円滑に投稿できます。高画質版を用意したり、ニコ動ようつべ両方での活動を展開する方は参考にしてください。
YouTube ヘルプ:アップロードする動画の推奨エンコード設定
https://support.google.com/youtube/answer/1722171?hl=ja

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