ふじの坂の雑記帳

箱崎星梨花考 ~彼女がアイドルを目指した理由(ワケ)~

2020/08/04 16:33 投稿

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前回の記事(https://ch.nicovideo.jp/Wisteriandrop/blomaga/ar1728519#-)では、
私が箱崎星梨花嬢に興味を持ったきっかけである、ミリシタのメモリアルコミュ5について書きました。

コミュ5では、事務所に訪れ、娘がアイドルの道を諦めるよう説得しにかかる父親に対して
真っ向から反論する星梨花の姿が描かれました。

「星梨花ってこんなに怒るんだ……」と新鮮な驚きを受けたのと同時に、
私の胸中には、ある一つの疑問が湧き上がってきました。


「そもそも、星梨花がここまでアイドルに拘る理由が語られたことがあったっけ……?」

アイドル引退を勧める父親に、あれほどまでに怒りの感情を顕わにして立ち向かう理由。
言い方は悪いですが、「えっ、そんなにアイドルに真剣だったの?」と戸惑い、
彼女に対する認識を改める必要がある気がしました。

かつてのグリマスの中では、何か核心的なことが語られたこともあったのかもしれませんが、
もはやそれを知る術も限られているため、とりあえずミリシタ内のコミュを見直してみることにしました。

アイドルを志望した理由、といえば、やはりPとの出会いの場である、コミュ1ですよね。








「パパのお友達」……星梨花にとって結構なキーマンだと思うんですが、
覚えてる限りでこの人が話題に上がることは、このとき以外無かったように思います。
おそらくは芸能関係者か、芸能関係と繋がりがあるような仕事をされてる方なのでしょうね。

その「パパのお友達」が星梨花とどのくらい親しい仲なのか、
そしてアイドルの話をしたときに、そのメリットとデメリットを交えて話したのかは定かではありませんが、そして星梨花が感じた「アイドル」の魅力とは、

・色々なところに行けること
・世の中のことをたくさん教えてもらえること

……ふむ。
この時点で、彼女の言うことに少々の違和感を覚えます。

箱崎星梨花嬢は、(どのくらいの規模かは知りませんが)そこそこの太い家の子だと認識しています。
偏見かもしれませんが、お金持ちの家なら、「色々なところに行く」のも、「世の中について知る」のも、そんなに不自由を感じることは無いのではないかと思います。

箱崎の家の束縛が厳しいという話は耳にしたことがありませんし、
星梨花の父も母も健在で、犬も飼っている円満な家庭に見えます。
彼女の欲求や好奇心を阻害するような要素は、この時点では特に思い当たりません。

それを踏まえた上で、それでも星梨花は上述のようなことに魅力を感じたようなのです。






前回の記事でも触れましたが、娘がアイドルをやることについて星梨花パパの基本スタンスは「反対」です。その理由は、







コミュ5からの引用ですが、

「娘は優しくて穏やかな子だから、競争するような激しい世界が向いているとは思えない」
「大事に育てた一人娘が傷付くところを見たくない」

うん、親心としてはごもっとも。

「パパのお友達」が芸能界に詳しそうなのとは対極に、そのご友人であるお父様はアイドルに対してあまり……というかまったくいい印象を持たれていません。

星梨花パパの言うことも一理あり、星梨花が本当に聞き分けの良い子供だったら、
素直にアイドルになることを諦めていたでしょう。

しかし、






「そうはならなかった」んですよね。

一人娘のことを親身になって考えたであろう実の父親の反対意見よりも、
しょせん他人である「パパのお友達」に教えられたアイドルへの興味が勝ってしまった。

不思議だと思いませんか?

「色々なところに行きたい」
「たくさんのことが知りたい」

ぶっちゃけ、星梨花のような何不自由ない(であろう)子なら、
これらの欲求はアイドルという手段でなくても叶えられると思うのは私だけでしょうか。

それなのに、星梨花は「諦められなかった」と、「何度も何度もお願いした」と言う。
そこまで星梨花を突き動かしたのは何だったのか。






Pは「それだけアイドルになりたい気持ちが強かったんだね」と納得します。
星梨花は「アイドルになってもっとたくさんのことを知りたい」と念押しします。

アイドルの中には、アイドルそのものになることが目的の子と、
アイドルをやっていくことによって、別の目的を叶えようとする子がいるといわれますが、
星梨花の場合は後者に該当するでしょう。

星梨花の「もっと知りたい」という願望・欲求は、これ以降の様々なコミュで目にすることがあり、
このオーディションで語られた動機が嘘ではないこと、
そして実際に、アイドル業界に星梨花の「知りたいこと」があるのだということを教えてくれます。


星梨花がPとの出合いの場で語った志望動機は以上で、このコミュからはどうやらこれ以上の情報は引き出せないでしょう。

なので、ここからは私の想像になります。

前述のとおり、星梨花にとって箱崎の家は、彼女の知的好奇心を邪魔するような要素は“一見”無いように見えます。
それでも星梨花は、「家や学校では自分の求めているものを得られない」と踏んで、外の世界に夢を見たようです。

なぜ、家や学校では駄目なのか。

箱崎星梨花という子は、箱入り娘です。
「箱崎」という名字も示唆的ですよね。幼少期の星梨花にとって、箱の中の世界(箱崎の家)が、すべてだったのではないかと考えてしまいます。

彼女の「知りたがり」の背景にあるのは、ずばり自分の「無知」に対する抵抗感です。
彼女は缶ジュースの飲み方も、カップラーメンやハンバーガーの食べ方さえ、知らずに育ったのです。

彼女を無知な子にしてしまったのは、残念ながら彼女を大事に育んできたはずの、箱崎の家でした。





箱崎の家、というか父親から大切に大切に、高級な骨董品を扱うかのように育てられた星梨花。
彼女に何かよくない影響が及ぶのを恐れるあまり、彼女の父親はさまざまなものから星梨花を遠ざけてしまっていたのではないかと推察されます。

星梨花は13歳。中学に上がり、視界に映るものが新鮮に移り変わっていく時期でもあります。
またこの年頃はといえば、自分と世界の間の隔たりに悩んだり、自己同一性について考え始める時期でもあるかと思います。

箱庭の中でしあわせに、大事に育てられてきた星梨花が、そういう環境が「当たり前」ではないことに勘付き始め、
「自分はもっと知らなければならないことがあるのかもしれない」という、強迫観念めいた衝動に突き動かされる年頃として、
「13歳」というのは、実に「らしい」年齢設定だと思います。

また、箱崎の家(父親)は「知っておくべきことを教えてくれない」という、ある種の不信感を星梨花に抱かせてしまった、ということも、
彼女が家を出たいと思ってしまう一因になったのではないでしょうか。

そういうタイミングで「知らないことを知れる」という話が舞い込めば、彼女はいてもたってもいられなかった。
「アイドル」という仕事がどういったものか詳しく知らなくても、それは十分な動機になり得ます。

箱崎星梨花がアイドルを志した背景には、彼女の静かなる反抗期があったのかもしれません。
純粋なるお嬢様が、初めて抱いた不純な動機、それが、アイドルだった、みたいな。


……と、当記事ではこのように結論付けるわけですが、
そうなると星梨花が「アイドル自体」に向ける情熱はまがいものなのか? と疑問に思うこともあるかもしれません。

なので最後に、箱崎星梨花のメモリアルコミュ3のスクショを貼っていこうと思います。


































星梨花が見たいと言った「新しい世界」。
かつての星梨花にとって、それは別にアイドルでなくても、家の外に出られるのならどこでも良かったのかもしれない。

でも、「アイドルでなければ見られない景色」が、
「箱崎星梨花が見たい世界」とイコールで結ばれたのだとしたら、
それはアイドルのプロデューサーとして、とても喜ばしいことだと思うのです。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

(と、ここまで書いてからそういえば「トキメキの音符になって」のコミュを見直してないことに気付きましたので、また何か発見があれば記事にするか、ツイッターで呟いたりするかもしれません)

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