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Table3 ヴェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』を読む(1)

2013/06/16 18:50 投稿

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こんにちは、SyuIです。

今回から、いよいよ

マックス・ヴェーバー著『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』

を読み進めていきます。

毎回最後に読んだ範囲は、[○○]~[○○]という形で、表示します。

これは、岩波文庫の邦訳に振られている段落番号であり、これと対応して補訳者による

「解説」が記されています。参考にしてください。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

[1]~[2]  序

[1]この<客観性論文>は、とある雑誌に対する言及から話が始まっている、
たとえば、雑誌が創刊されたとき、「この雑誌はどんな雑誌だ?」と聞かれる。
(”この雑誌の傾向はなにか”)
この質問に対し、せっかくなので、より原理的多角的に『「社会科学的」研究一般の特性』
を考察してみたい、という始まりである。

[2]に入り、話を続けている。
この雑誌が創刊以来掲げてきた目的は、
 ①各国の社会状態に関する事実認識の拡大であり、②社会政策の科学的な批判である。
 ("「あらゆる国々の社会状態」すなわち社会生活の事実にかんする認識を広げること”)
一方、この雑誌は、当初から以下の方針を堅持してきた。
 (”科学的な雑誌であろうとし、ひたすら科学的な研修手段によって活動する”)

 ↓

以上のような目的と手段が示されたとき以下のような問題が生じる。
・”社会政策の批判という目的と、手段を科学に限定することとが、いったいどうすれば、
  原理的に結びつけられるのか、という問題

 (=手段を科学に限定したら、社会政策の批判はできるの?)
 政策に関する判断に言及する場合、
  a.そうした判断はなにを意味するのか?
  b.そうした判断にとって規範となるものは、なにか?
  c.そうした判断をくだす者が表明する価値判断にいかなる妥当性があるか?
  d.いかなる意味で科学的な論究の地盤に立っていると言えるか?
 ↓
 解説では、このあたりを
  (1)「社会政策の科学的批判」とは、なにを意味するか
 とまとめている。


以上で、[1]~[2]について、文章の構文と解説を用いて内容をまとめてみた。
これを自分の言葉で解釈すると、ここで言いたいことはつまり、
たとえば、aという社会政策があったとして、
それはAという理想から「望ましい」という価値判断をされたものであるとする。
そうすると、
Bという理想からaという社会政策をみると、「望ましくない」と否定しようとする批判
が生じる。この批判は、同一平面上の(理想の違いによる)争いであるので、理解できる。
しかし、科学的批判は”同一平面上の争い”ではない
なぜなら科学とは、ひたすら事実を認識し、それを持って(理想や価値の違いとは関係なく)普遍的に成り立つ真理を探究する活動であるからであり、そのため、
特定の理想から「望ましい」とされた社会政策を、普遍性を探究する科学によって批判することは可能なのか?/どういうことなのか?という疑問/設問が生じる。
ということを言っていると考えられる。
たしかに、子供のけんかに裁判官が出てくるみたいな感じと考えれば、その違和感や疑問も理解できる。


こうしたひとつめの設問を述べた上で、
われわれはまず、この問題にたいするわれわれの立場を表明し、そのあとさらに、文化生活一般にかんする科学の領域に、いかなる意味でそうした「客観的に妥当な真理」があるのか、という問題につき、その立場を敷衍して論じてみたい
としている。
これはつまり、解説によると、
  (2)「社会科学的」研究の領域に、いかなる意味で「普遍的に妥当する」[=客観的な]
     真理がありうるか、またどんな方法でそうした心理に到達することができるのか
ということであり、これが序の中で設定されている二つ目の疑問/設問である。
(1)はⅠ節で、(2)はⅡ節で取り扱われている。




少し遅くなりましたが、更新しました。
今回は本題に入る前の問題設定のような個所だったので、さらっと流して[5]くらいまでやってしまおうと思っていましたが、意外にも文字数が多くなってきてしまったので、[2]で切ることにしました。
これから、まだまだ長くなりそうですが、気長にお付き合いいただければ幸いです。
稚拙な文章なため、疑問点やそれこそ批判も多々あるかと思います。
是非ご指摘いただければ。


**今回取り扱った部分**********
*  本文:P25~P26 10行目まで *
*  段落番号:[1]~[2]        *
*  解説文:P187~190      *
*********************

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