熱狂と怠惰

Kritaガイド@ Niconico 3.9 リソース管理

2016/08/13 14:44 投稿

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Kritaのブラシについて説明した本章の〆として、サードパーティー製ブラシの取り込みと管理について解説しましょう。

3.9 リソース管理

Kritaは様々なところで「プリセット」という概念が用いられています。ここではKritaの「プリセット」と素材の背景にあるシステム、そしてその管理について解説していきます。

3.9.1 リソースとリソースファイル

Kritaは様々なところで設定(プリセット)や素材をGUI上で選択・操作することができます。これらプリセットや素材は外部ファイルによって定義されており、Kritaはそれを読み込んで様々な機能で使用しています。この外部ファイルをリソースファイルと呼びます。リソースファイルをKritaに読み込ませて登録することで、リソースをKritaに新規登録することができます。

リソースファイルによって定義されているプリセットや素材を操作するKritaのUIは概ねある一定の共通UIを持っています(例外もあります)そこではリソースを追加・削除したり、タグをつけて管理したりすることができます。詳しくはその中でも典型的なブラシプリセットのUIの説明をご覧ください。

リソースファイルは種類ごとに決まったフォルダに保存されています。デフォルトで入っているリソースはアプリケーションの一部としてプログラムの下位フォルダ\share\kritaの下に入っているのに比べ、使用者が新たに作成・追加登録したリソースはユーザー設定としてユーザーフォルダの下位フォルダC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\kritaの下に入っています。

3.9.1.1 Kritaのリソースの種類

ブラシ形状
  • リソースファイル:PNG画像ファイル(拡張子.pngGimpブラシファイル(拡張子.gbrGimp Image Hoseファイル(拡張子.gih
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\brushes
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\brushes
  • Krita上での操作GUI:ブラシエディタの定義済みブラシ形状設定(ツールバーより)

ブラシ形状のリソースファイルです。

グラデーション
  • リソースファイル:Gimpグラデーションファイル(拡張子.ggr
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\gradients
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\gradients
  • Krita上での操作GUI:グラデーション管理ポップアップ(ツールバーより)

グラデーションのプリセットファイルです。

キャンバス入力設定
  • リソースファイル:PROFILEファイル(拡張子.profile
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\input
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\input
  • Krita上での操作GUI:キャンバス入力(メニューの設定>Kritaを設定より)

キャンバス入力設定のプリセットファイルです。

ブラシプリセット
  • リソースファイル:KPPファイル(拡張子.kpp
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\paintoppresets
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\paintoppresets
  • Krita上での操作GUI:ブラシプリセットドロップダウン(ツールバー)及びブラシプリセットドッキングパネル

ブラシプリセットのプリセットファイルです。

パレット
  • リソースファイル:GIMPパレットファイル(拡張子.gpl
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\palettes
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\palettes
  • Krita上での操作GUI:パレットドッキングパネル

パレットのプリセットファイルです。

パターン
  • リソースファイル:PNG画像ファイル(拡張子.pngPATファイル(拡張子.pat
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\patterns
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\patterns
  • Krita上での操作GUI:パターンドロップダウン(ツールバー)及びパターンドッキングパネル

パターンのリソースファイルです。

ショートカット設定
  • リソースファイル:SHORTCUTSファイル(拡張子.shortcuts
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\shortcuts
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\shortcuts
  • Krita上での操作GUI:ショートカット設定(メニューの設定>Kritaを設定より)

ショートカット設定のリソースファイルです。

ワークスペース
  • リソースファイル:kwsファイル(拡張子.kws
  • 保存場所:デフォルト\share\krita\workspaces
    ユーザー追加C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\workspaces
  • Krita上での操作GUI:ワークスペース切り替え(ツールバー

ワークスペースのリソースファイルです。

3.9.2 リソース管理

Kritaには全てのリソースを一括管理する機能を持っています。それがリソース管理ウィンドウです。リソース管理ウィンドウはメニューの設定>リソースを管理で開くことができます。

UIは上の通りです。左上のボタンから各種リソースファイルを開いてリソースをKritaに追加ことができます。ただしこれはリソース管理ウィンドウのおまけ機能程度のものでしかありません。リソース管理機能の中で最も重要なものがバンドルシステムです。

3.9.2.1 バンドルの読み込みと管理

バンドルファイルとは複数のリソースファイルを一つのファイルにまとめたリソースファイルで、拡張子は.bundle、保存場所はC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\krita\bundlesです。異なる種類のリソースファイルでも一つのバンドルにまとめることが可能です。そのバンドルファイルを行うのがリソース管理ウィンドウなのです。

バンドルファイルの読み込みも他のリソースファイル同様、右上のボタンから行います。そして読み込むとその中に入っているリソースファイルが一気にKritaに読み込まれます。このようにバンドルファイルは複数のリソースファイルをまとめて配布、読み込むのに非常に便利です。ただし、バンドルファイルの利点はそれだけではありません。

読み込んだバンドルにはそれとは別に有効・無効の切り替えが行えます。バンドルを無効にすると、そのバンドルに含まれる全てのリソースが読み込まれなくなり、あたかも削除されたかのような状態になります(バンドル自体は削除されず、Kritaに読み込まれたままです)

リソース管理ウィンドウの左上左側の欄が有効なバンドル・右側の欄が無効なバンドルで、その右下には選択しているバンドルの名前、説明、アイコン及び作者等の情報が表示され、左下にはバンドルの中に含まれているリソースファイルがツリー状一覧として表示されています。二つの欄の真ん中の矢印で選択したバンドルの有効・無効を切り替えられます。このようにバンドルを用いると大量のリソースを一斉削除・再登録する等の管理も簡単に行うことができるのです。

3.9.2.2 バンドルの作成

さて、当然自作のリソースを配布したい場合にはバンドルファイルとして配布したくなるはずですが、バンドルを作るにはそれなりの手順が必要です。まずは右上のボタンから「バンドルを新規作成」を選択してください。

このウィンドウで配布したいリソースを全て選択し、1つのバンドルファイルにします。リソースの選択は右で行います。上の「タイプ」でリソースの種類を指定し、それぞれについて必要なものを選択しておきましょう。

一つ注意すべきこととして、例えばバンドルに入れたブラシプリセットがデフォルトでは存在しないブラシ形状を参照している場合、当然バンドルを受け取って読み込んだユーザーの元ではそのブラシプリセットは上手く働かなくなります。バンドルにはそれに含まれる全てのリソースがそのバンドルを入れさえすれば上手く動くように必要なリソースを全て入れておく必要があるのです。

左ではバンドルへの情報の付加を行います。単純な説明文追加の他、作者の表示、ライセンスの表示、アイコンの設定等が行えます。

設定が全て終わったら左下で設定したパスにリソースバンドルファイルが保存されます。あとはこれを配布するだけです!


コメント

ヱスケ
No.1 (2017/02/15 01:51)
Kritaの日本語の情報少ないので凄く助かっておりました、
もしお時間あれば更新再開していただけたら大変嬉しく思います。
tokiedian (著者)
No.2 (2017/02/16 15:42)
一度翻訳が本体に追いついてなかった時にスクショの整理が非常にめんどくさくなって停止してましたが、ぼちぼち再開しますかね。ただやっぱりKritaの設計思想は結構独特なので、明確に言語化して説明するのは結構難しいなとはやはりやってて感じます。
あとベクターについてはODGからSVGへの更新が終わるまでは当分手を付けないつもりです。というか現時点のベクターは正直解説のために色々やるのも嫌になるレベルの代物なので・・・・
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