熱狂と怠惰

Kritaガイド@ Niconico 2.4 キャンバス操作

2016/04/26 12:29 投稿

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
tokiedian 作『Kritaガイド@niconico』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

さて、前回で基本的なユーザーインターフェースは抑えましたが、まだKritaで快適にお絵描きというには不足があります。今回はキャンバス操作とショートカットについて解説していきましょう。

2.4 キャンバス操作

絵を描くとき、実際の紙に描く時でも常に紙の上下左右を完全固定して描くということはほとんどないでしょう。普通は描く場所に合わせて紙を回転させたり、細かいところを描くときは顔を紙に近づけたり、遠くから見て絵全体のバランスを確認したりします。あるいは半分だけ描いた後中央で紙を折ってもう半分を写し描きしたという経験がある方もいるかもしれません。Kritaでもキャンバスを様々に操作して似たような、あるいはさらに便利なことが可能です。

2.4.1 キャンバスの表示範囲移動・回転・倍率変更

ビュー上の画像の表示範囲を移動・倍率変更・画像を回転させることができます。Kritaで可能な操作は以下の通りです。

操作ショートカット・その他からのアクセス
キャンバス平行移動マウス中ボタンドラッグ
スペースキー+マウス左ボタンドラッグ
キャンバス回転Shiftキー+マウス中ボタンドラッグ
Shiftキー+スペースキー+マウス左ボタンドラッグ
左に15°回転4
Ctrl+[
メニュー:表示→キャンバス
回転リセット5
メニュー:表示→キャンバス
右に15°回転6
Ctrl+]
メニュー:表示→キャンバス
キャンバス表示倍率変更Ctrlキー+マウス中ボタンドラッグ
Ctrlキー+スペースキー+マウス左ボタンドラッグ
キャンバス表示倍率拡大マウスホイール上へ
キャンバス表示倍率縮小マウスホイール下へ
キャンバスの倍率を1.414倍
(√2倍、すなわち2回連続で拡大すると2倍になる)
-(マイナス)
Ctrl++
メニュー:表示→キャンバス
キャンバスの倍率を0.667倍
(2回連続で縮小すると0.5倍になる)
=(イコール)
Ctrl+-
メニュー:表示→キャンバス
表示倍率リセット1
Ctrl+0
メニュー:表示→キャンバス
ページに合わせる2
幅に合わせる3

このようにKritaではマウス中ボタンでのドラッグで3つ全てのキャンバス操作を行えるようになっています。スタイラスペンのサイドボタンをマウス中ボタンに設定で切り替えておくことを本ガイドでは推奨します(ショートカット設定については本ページで後述)

また倍率変更・表示範囲移動はツールとしても実装されています。

2.4.1.1 表示範囲移動ツール

マウス左クリックドラッグで表示範囲を移動させられます。ツールのオプションはありません。基本的には中ボタンドラッグでの表示範囲移動と同じ操作です。

2.4.1.2 表示倍率変更ツール

左クリックで表示倍率を変更できます。基本的にはメニューの表示→キャンバスから行える倍率変更と同じ操作です。

オプション説明
倍率拡大左クリックの際に倍率拡大するように切り替えます。
倍率縮小左クリックの際に倍率縮小するように切り替えます。

また倍率変更は2.3.3で述べたステータスバーの倍率操作UIからも行うことができます。

2.4.2 キャンバスの左右反転・対称描画

ビュー上の画像を左右反転して表示させることができます。反転しているのは表示上だけであって、画像自体に編集が加えられているわけではないことに気を付けてください。

操作ショートカット・その他からのアクセス
左右反転表示M
メニュー:表示→キャンバス

また、左右・上下対称なものを描くために、Kritaには上下・左右それぞれの対称描画機能があります。

ツールバーにある上のボタンをクリックしてください。

上のようなアイコンと破線が出現するはずです。これが描画対称軸であり、ここで適当な場所に描画を行うと破線を挟んで鏡写しの地点にも描画がなされます。アイコンをドラッグすることで対称軸の位置を移動させることが可能です。対称描画を終了するにはツールバーのアイコンをクリックして対称描画を無効にしてください。

2.4.3 ラップアラウンドモード・キャンバスのみ表示

皆さんは壁紙をまじまじと見たことがあるでしょうか?壁紙というのは、よく見てみると一定のそれほど大きくないパターンが連続して無限に続く文様を作り出しています。しかしそのようなパターンを作るのはいうほど簡単ではありません。パターンの縁が反対側の縁に滑らかに繋がっていなければ、連続させた時繋ぎ目が見えてしまうからです。

同じ問題はテクスチャを作る時にも生じます。知らない人に説明しておくと、テクスチャとは壁紙の様に3Dモデルなどに貼り付けてよりリアルな質感を与えるための画像素材のことです。ラップアラウンドモードはそのような需要に基づいて作られた、Kritaのキャンバス操作の中でも最もユニークな機能の一つです。

操作ショートカット・その他からのアクセス
ラップアラウンドモード有効/無効W
メニュー:表示→ラップアラウンドモード

ラップアラウンドモードをオンにすると、編集している画像が壁紙の様に繰り返して一面に敷き詰められます。この機能の真にユニークなところは、この画像が繰り返して敷き詰められたビューのどこにでも描画が可能ということ、つまりこの壁紙状のビューそれ自体を一つの大きな画像の様に扱うことができることにあります。これによって繰り返しのパターンを反対の縁同士の一致を意識することなく簡単に描くことが可能になるのです。

またドッキングパネルやツールバーなどが邪魔だという人のためにキャンバスのみ表示モードも用意されています。

操作ショートカット・その他からのアクセス
キャンバスのみ表示有効/無効Tab
メニュー:表示→キャンバスのみ表示

キャンバスを広く使いたいけど、メニューやステータスバーが消えると困るという人はメニューの設定→Kritaを設定→キャンバスのみ表示の設定から有効時に表示されなくなる要素をカスタマイズできます。

2.4.4 その他の重要なキャンバス操作

ここまでキャンバスの表示に関わる操作を見てきましたが、その他にもスムーズに絵を描くために重要になるキャンバス操作がいくつかあるので説明していきましょう。

2.4.4.1 ポップアップパレット

操作ショートカット・その他からのアクセス
ポップアップパレット表示マウス右クリック

2.3.4.2でも説明しましたが、右クリックでポップアップパレットを表示でき、ここからブラシ・色選択・最近使用した色にアクセスできます。ポップアップパレットはKritaの中でも最も重要な機能の一つであり、Kritaで絵を描くときには基本的にこのポップアップパレットでブラシの種類・色を切り替えながら作業してゆくことになります。詳しい使い方についてはChapter 3 ブラシ&色で解説していくこととします。

ここまで述べてきたようにKritaでは主にマウス左ボタン・中ボタン・右ボタンを使用して絵を描いていくことになるため、ペンタブを使用している人は

のようなスタイラスペンのボタン設定を使用することを本ガイドでは推奨します。またポップアップパレット呼び出しにいちいちサイドボタンは疲れるという人は、ポップアップパレットのショートカットをスペースキーなどに切り替えてしまうのも手です。

2.4.4.2 キャンバスから色を拾う

操作ショートカット・その他からのアクセス
キャンバス全体から色を採取Ctrlキー+マウス左クリック
現在のレイヤーのみから色を採取Altキー+Ctrlキー+マウス左クリック

キャンバス上の色を拾って使用します。キャンバス上でCtrlキー/Alt+Ctrlキーを押すとカーソルがスポイトのアイコンになり、右に現在選択している色が表示されます。キャンバス上の目的の色の上で左クリックすると、現在選択している色の左に採取された色が表示され、そのままマウスから手を放すと採取された色が選択されます。重要なキャンバス操作であり、これもChapter 3 ブラシ&色で改めて解説することとします。

2.4.4.3 キャンバスからレイヤーを選択する

操作ショートカット・その他からのアクセス
キャンバス上からレイヤーを選択R+マウス左クリック

キャンバス上からレイヤーを選択します。キャンバス上でRボタンを押すとカーソルが菱餅のようなアイコンになり、その状態でキャンバス上に描かれているものを右クリックするとそれが描かれているレイヤーが選択されます。重要なキャンバス操作であり、これもChapter 4 レイヤー&マスクで改めて解説することとします。


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