熱狂と怠惰

Kritaガイド@ Niconico 2.3 Kritaのユーザーインターフェース

2016/04/23 23:43 投稿

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いや~。Kritaはファイル開かないと動かないからまずはファイル管理の解説しないといけないんですよね。

さて、ここからが本題、Kritaのユーザーインターフェースについてです。

2.3 Kritaのユーザーインターフェース

Kritaのユーザーインターフェースについてはユーザーによっていろいろな評価があると思います。分かりにくいという意見もありますが、それは多くがKritaの圧倒的な機能の数とユーザーインターフェースの自由度に由来するある種の誤解かもしれません。まず大切なのはそのシステムの概要を理解することです。

Kritaのユーザーインターフェースの基本的な構造は単純なものです。大きく5つ

  1. メインメニュー (Main Menu)
  2. ツールバー (Toolbar)
  3. ステータスバー (Status Bar)
  4. ビュー (View)
  5. ドッキングパネル (Docker)

に分類することができるでしょう。では、それぞれについて詳細に解説していきましょう。

2.3.1 メインメニュー


単にメニューとも呼ばれます。これは他のほとんどのソフトウェアにもある要素なのでそこまで理解に時間はかからないでしょう。ここからKritaのほとんどの機能にアクセスすることができます。

メニューの全項目の詳細について語ると日が暮れてしまうので、それについては必要な時にそれぞれ別個に解説していくこととしましょう。

2.3.2 ツールバー


これも他の多くのソフトウェアにある要素です。メニューでは全機能がツリー状に分類、体系化されているため、いちいち目的の機能にアクセスするのにツリーを展開する必要がありますが、ツールバーでは目的の機能にダイレクトにアクセスできます。

つまりツールバーというのはユーザーの皆さんがよく使う機能に素早くアクセスできるようにする目的があるのです。これはカスタマイズを行わなければツールバーの機能は十全には発揮されないということを意味しています。

2.3.2.1 ツールバーのカスタマイズ

カスタマイズを行う前に、まずツールバーは左右二つに分かれていることを知る必要があります。メニューの設定()>表示するツールバー()にアクセスしてください。

左側はファイル管理に関する機能が、右側にはブラシ周りの基本機能とその他の諸機能が表示されます。おそらくデフォルト状態では左側のツールバーが非表示になっていると思います。筆者は両方を表示することを好んでいますが、それについては個人の好みでしょう。

さて、ではツールバーをカスタマイズしてみましょう。メニューから設定()>ツールバーの設定()にアクセスしてください。

設定ウィンドウのUIはこんな感じです。一番上で設定を行うツールバーを選択します。そして右側が現在ツールバーに固定されている機能一覧(一覧の上にあればあるほど実際に表示されるときには左側になります)、左側がツールバーに固定可能な全機能の一覧です。そして二つの間にある矢印ボタンで現在選択している機能の位置を変更して設定を行うことになります。

左側の全機能一覧は膨大な数あるので、その上のフィルタボックスに目的の機能を入力して検索できるようになっています。

2.3.2.2 Kritaのスライダの仕様

スライダ()とは視覚的にパラメータの値を制御できるUIです。デフォルト状態でツールバーにはブラシのサイズ、不透明度を変更するスライダが表示されているはずですので、ここでKritaのスライダの仕様についても説明してしまいましょう。

スライダ上で左クリック・ドラッグすると青い部分の大きさが変わって値を変えることができます。青い部分が数値の大きさを表すので左側に行くほど値は小さく、右側に行くほど値は大きくなります。

またこれはとても重要な事ですが、直接数値を入力したい時は、スライダ上で右クリックをしてください。Enterキーを押すと決定されます。Enterキーを押すまでは数値入力扱いが続くので、右クリックでコピペなども可能です。

2.3.3 ステータスバー


このエリアには主に現在の状況が表示されます。左からそれぞれ

①選択範囲の表示方法の切り替え
点線で選択範囲の境界を表示する方法と非選択範囲を赤く表示する方式とを切り替えます。カーソルをかざすと表示方法の切り替えに加え、選択範囲の位置と大きさもポップアップ表示されます。
②現在選択中のブラシプリセット名
③現在編集中の画像のカラーモデル、ビット深度、カラープロファイル
④現在編集中の画像のサイズ
カーソルをかざすとメモリ消費量などの内部データも表示されます。
⑤現在の表示倍率
スライダを動かす、ドロップダウンから選択することで倍率を操作可能
⑥ピクセルと同じアスペクト比を使う()
非正方形のピクセルの表示機器を使っている場合に、画像のピクセルの縦横比をその非正方形のピクセルに合わせて表示するボタン(ピクセルが正方形でない表示機器など現在はほとんど存在していないためまず使わない)

2.3.4 ビュー

ビューには編集している画像(キャンバスとも呼ばれます)が表示されます。

2.3.4.1 マルチビュー

Kritaは複数のドキュメント・画像を同時に開くことができます。

デフォルト状態ではタブ(Tab)モードで複数のドキュメントを開くことになります。タブモードでは一つの画像を全ビューで表示できますが、同時に複数のドキュメントを一つのビュー上に表示することはできません。編集する画像の切り替えはメニューからウィンドウ→次へ/前へ・ショートカットCtrl+Tab・あるいは単にタブをクリックして行えます。

サブウィンドウ(Subwindow)モードはビュー内にさらに小さなウィンドウで画像を開くことになります。このモードの特徴は複数のドキュメントを一つのビュー上で表示することができる点です。複数のサブウィンドウで同じドキュメントを開くと、サブウィンドウをあたかもプレビューの様に使うこともできます。逆に全ビューでそれぞれの画像を編集したい場合は画像の切り替えの利便性においてタブモードに劣ります。編集するする画像の切り替えはタブモードと同じです。

タブモードとサブウィンドウモードはメニューから設定()→Kritaを設定()→全般()→ウィンドウ()→マルチドキュメントモード()から切り替えることができます。

2.3.4.2 ポップアップパレット

Kritaを代表する機能であり、また実際Kritaを使いこなすうえで非常に重要になる機能です。ビュー上で右クリックしてみてください。

これがポップアップパレット()です。ここから絵を描くうえで重要なブラシ、カラーサークルに一瞬でアクセスできます。詳しい設定・使い方は後ほどブラシ・色の項で行いますが、今はその存在をしっかり覚えておいてください。

2.3.5 ドッキングパネル

Kritaのウィンドウの中でビューについで大きな面積を占めているのがドッキングパネル(Docker)です。ドッキングパネルはそれ自体小さなウィンドウのような性質を持ちますが、通常のウィンドウと大きく異なるのは、別のドッキングパネルに重なって(これを英語でDockという。これが名前の由来)タブの様になるということです。これによってより整頓された作業環境を実現できるようになっています。

ドッキングパネルには多数の種類があり、それぞれが大まかに一つの機能をつかさどっています。いわばそれぞれが小さなアプリケーションのようなものだと考えてもらえばいいでしょう。ドッキングパネルの数は多く、画面の広さは有限であることを考えれば、全てのドッキングパネルを表示しておくわけにはいきません(デフォルト状態でもごく一部しか表示されていません)自分が絵を描くのに必要なものだけを表示させておく必要があるということは、ドッキングパネルもまたカスタマイズを避けて通ることはできないということでもあります。

2.3.5.1 ドッキングパネルのカスタマイズ

ドッキングパネルはウィンドウの様に自由に移動させることができます。またウィンドウの様に✖ボタンで非表示に、南京錠のアイコンをクリックすると移動しないように位置を固定することができます。

普通のウィンドウと異なるのは、移動させると他のドッキングパネルに重なろうとする等、常にきれいなレイアウトをとろうとすることです。他のドッキングパネルに重ならないように移動したい場合はCtrlキーを押しながら移動させましょう。またドッキングパネルが重なった時の上部のタブの並びはごく普通のタブの様に並び替えることが可能です。

新たにドッキングパネルを表示させたい時はツールバーを右クリック、またはメニューから設定→ドッキングパネルへとアクセスしてください。自分が表示させたいドッキングパネルにチェックを入れると、直前に選択していたドッキングパネルの上に重なる形で目的のドッキングパネルが表示されます。自分が置きたい位置へと移動させましょう。

ドッキングパネルのレイアウト変更は正直少しやりづらいところはあり、少しいらだつこともあるかもしれませんが、後述の様にKritaには一度作ったレイアウトをワンクリックで再現する機能があるので少しの辛抱です。では重要なドッキングパネルのいくつかに説明を加えていきましょう。

2.3.5.2 ツールボックスドッキングパネル


これは一般のソフトでツールボックスと呼ばれるものにあたるドッキングパネルです。ここからブラシ、塗りつぶし、選択、変形等のツール群にアクセスすることになります。そしてそのツール群のほとんどはこのツールボックスドッキングパネルからしかアクセスできません。これ故ツールボックスドッキングパネルは非常に重要なドッキングパネルであり、非表示にすることができない2つのドッキングパネルのうちの一つでもあります。

ただしツールボックスドッキングパネルをツールバーに格納しておくことは可能です。そのためにはメニューの設定()→全般()→ツール()のツールオプションを「ツールバーに表示」に切り替えてください。

2.3.5.3 ツールのオプションドッキングパネル


ツールのオプションドッキングパネルはツールドッキングパネルで選択しているツールのオプションを表示するドッキングパネルです。オプションにアクセスできなければそれぞれのツールの機能を十全に発揮することはできないため、このドッキングパネルもまた非常に重要なドッキングパネルであり、非表示にすることができない2つのドッキングパネルのもう一つがこれです。上のようにツールによって表示されるものが変わるので、これ以上の具体的な解説は各ツールに譲ります。

2.3.5.4 編集履歴ドッキングパネル


編集履歴ドッキングパネルは操作のやり直し、取り消しを行うためのドッキングパネルです。画像に対して行った編集操作の一覧が時系列順に表示されており、その中から目的の編集操作をクリックするとその時点まで編集が巻き戻る/進みます。

また通常のツールと同様、以下のショートカットキーを使うことも可能です。

操作ショートカットキー
元に戻すCtrl+Z
やりなおすCtrl+Shift+Z

2.3.5.5 キャンバスプレビュードッキングパネル


編集している画像全体のプレビューを表示します。赤枠が現在ビューで表示されている範囲です。下についているステータスバー右側についているのと同じ倍率操作UIはビューでの倍率を操作します。またプレビュー上でキャンバス操作を行うことでビューの操作を行うことができます。

2.3.5.6 参照画像ドッキングパネル


絵を描く際に必要な外部画像を表示するためのドッキングパネルです。ファイルマネージャタブと画像タブがあり、ファイルマネージャから目的の画像ファイルを探して選択すると、自動的に画像タブに切り替わります。またキャンバス操作で表示倍率の変更が行え、クリックすることによってクリックした地点の色を採取できます。

その他のドッキングパネルについては関連する項で逐次説明していくこととします。

2.3.6 ワークスペースとテーマ

最後に画面全体に関わるインターフェース設定を説明して本ページの〆としましょう。

2.3.6.1 ワークスペース

ドッキングパネルの配置を設定ファイルに保存し、必要な時に呼び出すことができます。ツールバーの一番右のボタンをクリックしてください。

デフォルトでは7つのワークスペースが保存されています。一覧のワークスペースをクリックするとそのワークスペースのドッキングパネル配置に切り替わります。また下のボックスに名前を入力して保存すると現在のドッキングパネルのレイアウトがその名前でワークスペース一覧に追加されます。

一覧下左のボタンでワークスペース設定ファイルを読み込み、一覧右のボタンで現在選択中のワークスペースを削除します。ワークスペース設定ファイルは拡張子.kwsで、Windowsでは\share\krita\workspacesに保存されています。

2.3.6.1 テーマ

KritaのUIのデフォルトでの見た目はダークカラーです。このような色のUIはPhotoshopやMayaなど、最近のプロ向けソフトウェアによく採用されているものです。しかしSAIなどの古めのソフトを使っていた人には明るいグレーのUIじゃないと落ち着かないという人もいるでしょう。そのような人たちのためのカスタマイズ機能がテーマです。メニューから設定→テーマにアクセスしてください。

Kritaのテーマは7種類あり、それぞれこんな感じになります。

Breeze Dark
Breeze High Contrast
Breeze Light
Krita blender
Krita bright
Krita dark
Krita neutral

自分に合ったものを選んで快適なお絵描きライフの助けとしましょう。


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