熱狂と怠惰

Kritaガイド@ Niconico 1.1 Kritaでできること、できないこと

2016/08/13 14:34 投稿

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さて、皆さん本ガイドにようこそ。このページではまずKritaがどんなペイントツールなのかを軽く概要していきます。

1.1 Kritaでできること、できないこと

Kritaは無料のペイントツールです

ではイマイチ具体的なイメージが浮かばない人も多いでしょう。まずはニコ百のKritaの記事を読んでみて欲しいところではありますが、ここでできることできないことについて軽く説明して全体の概論とするのもよいでしょう。

あ、一つ言っておかなければならないことがありますが、Kritaの読み方は普通に「クリタ」もしくは「クリータ」です。断じて「ケリッタ」などという読み方ではありません(そのような読み方が公式やユーザーによってなされていたことは一度もありません)そのような根拠のない読み方を正しい読み方と流布しているような資料には基本的に信を置くことはできないでしょう…

1.1.1 Kritaでできること

まずKritaが得意なことをちゃちゃっと挙げていってみましょう。

色塗り

ブラシの多さから色塗りは当然Kritaの得意機能です。厚塗り寄りのツールではありますが、詳細な設定が可能なバケツツール、ローカル選択マスク、形状ブラシツール等、アニメ塗りにも十二分に対応できる機能が備わっています。

線画

しばしば誤解されがちですが、商業ソフト以上に詳細な手ブレ補正とGペンを含む様々な線画用ブラシをもつKritaは線画も得意にしています。

補助線機能

Kritaには線の描画をサポートするパース定規、直線定規、楕円定規、魚眼効果定規等の補助線機能が備わっています。

変形

Kritaは他のペイントツールと比較しても突出した変形機能を持っています。通常の自由変形に加え、パース変形、ケージ変形、ゆがみ変形などで線画を微調整を簡単に行えます。

調整

Kritaにはペイントツールとしては強力なフィルタ機能を持ちます。色調整やコントラスト調整、ブラーなど、イラストの調整に必要なフィルタ機能が殆どそろっています。これはKritaが本来レタッチツールとして開発されていたという特殊な事情によるところもあるでしょう。

色管理

Kritaはペイントツールとしては特殊な機能として、RGB・CMYK等の複数の色モデルに渡るLCMSに基づいた完全な色管理機能を持っています。これにより、色管理を行いながらの描画が可能になっています。

当然、CMYKへの変換についても色プロファイル・レンダリングインテントを指定して色管理に基づき正確な変換が可能です。ただし色管理に関する知識を持っていないと扱えないため「CMYKにしなきゃいけないんだって~」というようなノリではあまり役に立たないでしょう(それはちゃんとした色管理機能を持つあらゆるソフトに言えることですが…)

アニメ製作機能

Kritaは無料ツールでありながらアニメ製作機能という高度な機能を実装しています。それもレイヤーをフレーム代わりに出力できるというような低級なものではなく、各レイヤーがタイムラインを持つことで複数のレイヤーを用いたフレームでアニメ製作が可能であり、かつ前後のフレームを透かして表示できるオニオンスキン機能を備えた本格的なものです。

1.1.2 Kritaが苦手なこと

Kritaにも苦手なことがあります。

PSD読み込み・読み出し

KritaのPSD読み込み・読み出し機能は不完全であることを運命づけられた機能です(なぜそうなのかはニコ百のKritaの記事を参照)上手く読み込めれば御の字という心持で使うほうがいいでしょう。

フォトレタッチング

先ほどKritaはペイントツールとしては強力なフィルタ機能を持っていると言いましたが、同時にフォトレタッチツールとしてはそのフィルタ機能は不十分です。Kritaが本来レタッチツールとして開発されていたという事実は、同時にKritaがレタッチツールとしての未来を完全に放棄してペイントツールとしての開発に全ての力を注いだことを意味しています。

たとえGIMPが使いづらくても、Photoshopが高くても、その代用にKritaがなることはありません。Krita開発もこれ以上フォトレタッチングに関する機能を実装することはないでしょうし、お願いしても聴く耳を持たないでしょう。KritaがPhotoshopの代替という言説は、レタッチツールとしてという意味なら完全に誤りと言えます。

テキストツール

テキスト機能がないツールよりはましとは言え、Kritaのテキストツールは非常に使いづらいものです。また縦書き機能がないため、日本式の漫画の文字入れには使い物になりません。率直に言ってしまえば、Kritaで文字入れなどという苦行をするぐらいなら、FireAlpacaかMedibang Paintをインストールしてそれで文字入れをしましょう。

ベクターでの線入れ

KritaにはSAIのようなベクターで線入れができる機能がありません。そもそもKritaのベクター機能自体が全般的に非常に扱いづらいものです。

漫画の枠線

Kritaにそんな機能はありません。Kritaで漫画を描く際は枠線は直接ブラシで描画することになります。漫画用テンプレートもありますが、これも基本的には「描いてあるだけ」なので、汎用性が低すぎてあまり役に立ちません。


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