おこめ式自動車工房

【ジムニーDIY】第19回 修理覚書⑫ リフレッシュ工事

2017/05/15 01:02 投稿

コメント:2

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(このブロマガは元自動車整備工/民間車検業であり国家資格二級自動車整備士持ちの解体屋のおっさんが私用で独断と偏見に基づく車いじりをしている様をお届けしています。絶対に真似をしないでください)




おこめです。

今回は購入からはや2年が経過し、車検を無事迎えることになった嫁のジムニーの作業です。
TOP写真は去年の夏の僕のチェイサーですけどね。

さて。



今回車検の前の作業として、ゴールデンウィークを利用して大幅にリニューアルを加えることにしました。
・劣化の激しいフロントフェンダーを交換
・経年劣化でエキゾーストマニホールドが割れて排気漏れしているため交換
・車検前に公認取得する予定だったリフトアップを都合により中止、ノーマル戻し
の3点が主な作業です。

まずはフェンダー交換から。

ジムニーは基本設計が古い車なので現存するモノコックボディの車両と違い室内部分(キャビン)がシャーシ(フレーム)の上に載せてある構造です。商用トラックなどと同じです。
つまり、シャーシの上にエンジン、キャビン、フェンダー、ボンネット等を取り付けてある構造であり、乗用車のようにモノコックボディにフェンダーが張り付けてある構造ではありません。では、順を追って作業をしていきます。




ドアを外します。
ジムニーのドアは何故かプラスのねじで外側から止められているんですが、これが普通の大きなドライバー程度では絶対に外せないように強力に締め付けてあります。
そりゃまあドアがドライバーで外せるくらいだと盗難されますからね…
ちなみにドライバーでは全く歯が立たず、ショックドライバーでぶっ叩くとビットが割れるくらいの強烈さで締まっています。防犯の都合上ねじの外し方は省きますがこのねじをまず4本外します。


続いてドアを外した内側にこれまた硬いプラスねじでフェンダーが固定してありますので、これも外します。こちらもドライバー程度ではナメるかドライバーが折れるくらい締め付けてありますしここは錆が発生していることも多いので自信がない方はプロの整備士かジムニー専門店などにお願いするほうが良いかもしれません。



右フェンダーの内側。
シャーシとキャビンにフェンダーが取り付けてあるので外します。10ミリ頭の6角ボルトで4本。それと右側にのみブレーキホースの分岐が止められているので忘れずに外すこと、左側には(エアコン付き車なら)エアコン高圧パイプを止めてあるので忘れずに。

あっと、すべての作業をする前にバッテリーを始め配管や配線などフェンダー内に乗ってたり止められているものを外すのも当然です!



そして先ほどのフェンダー内の下側にまたあるんですよプラスねじが…
で、この一番下のねじなんですが、ここが非常に厄介者です。
まず、泥水があたるフェンダーのいちばん後ろにあること、裏が空洞な上に細いステー1本で止められていること、しかも古いねじな上に硬い。つまるところ、このネジは中古の場合ほぼ100%の割合で外すことができません。ではどうするか?
裏側にナットが止まっている3cmくらいの細いステーをねじごとまわしてネジ切りフェンダーごと外してしまいます。正直ここがネジ止めされていなくても性能には全く影響がないのです。今回もやはりさび付いたナットが回らなかったため隙間からタガネを叩きこんでステーのスポット溶接を剥がし、ステーごと取り外したあとボディ側に空いた穴をコーキングで埋めておきました。



フロントグリルとヘッドライトを外した下の左右にフェンダーとシャーシを止めている一番大きなボルトがあるので外します。



最後にキャビンとフェンダーの間にある2本のボルトを外したら…



この状態から



このように



丸ごとフロントフェンダーを取り外せます。
モノコックシャーシでは絶対にありえない構造!

ちなみに先ほど下したフロントフェンダーは左右と真ん中で3分割にできるのですが、はやり叩くとフェンダー側が凹むくらい強力にネジで締めてある上にスポット溶接とコーキングでバリバリに止めてあるので「コの字」のままフェンダーを交換するほうが実際楽だったりするのです。

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次は排気漏れしているマニホールド。


遮熱板のボルトが折れましたがこちらは交換するほうなので問題なし。

が…!



やっちまいました…!!
一本はなだめすかして緩めたら緩んだのですが、残り2本はどうあがいてもビクともせず…これはもう覚悟を決めて折るしかない。こうなってしまってはもうどうにもなりません。おそらくこの車は今まで一度もマニホールド及びタービンをメンテナンスしたことがなかったのか…?否、マニホールドそのものは対策品に交換されていたので一度ディーラーなどで整備を行っていたのでしょう。僕らのような事情を知っている人間はこのボルトを規定トルクほど強く締め付けないんですよ、こうなるのが分かっているので(笑)



どうしようもないのでアセチレンバーナーで一度真っ赤になるまで焼き、冷めないうちにバイスプライヤーで摘んで回します。こうすれは大抵のネジは一発で回せます。
やりすぎると鋳物なので一気に溶けてしまうので注意が必要です。

タービン側で四苦八苦しましたが無事外れたのでマニホールドの比較。


裏側。線を引いてあるところに薄くクラックが入っています。



表側。やはり線を引いたところに内側に複数のクラックが。
まだバックリ割れているわけではありませんが、以前の記事でも書いたようにこのマニホールドは徐々に割れてくる消耗品なのでたとえ対策品であっても都度良いものに交換しておくが吉です。排気漏れの音も年々大きくなっていたので交換するにこしたことはありません。


先ほど折れたボルトの横にもクラックがありました。これだけ割れてれば穴が開いてなくても排気音が大きくなるはずだ…



なんとか組み付け完了。タービンとマニホールドを取り付ける特殊ボルトはマニホールドの予備を確保した時に用意してあったので交換して事なきを得ました。

この時点で完全に夕方、マニホールド交換をするためにフェンダーを外したままなので大慌てで車を元に戻します。



写真が撮れなかったのでこちらは実は事前の写真ですが、空が真っ暗になるころに終了。
今回は丸二日という長丁場でした、会社が休みの間の留守番も兼ねての作業だったのですが、正直いって仕事よりも疲れました…

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んで。
暗闇の中大慌てで戻ったためにやはりミスが

「なんかすごくシューって音がするよ!?」
との嫁の弁で後日確認してみたところ


タービンのサクションパイプ側のバンドを締め忘れてブースト抜けをおこしていましたとさ(笑)

今回の作業はここまで。

車検の時にリーフをノーマル戻ししたらもの凄く乗り心地が悪くなったのでまちたそのうち車高あげちゃうかもなあ(嫁は乗り降りが楽なのでノーマル車高のほうがいいかもしれないと言っているけどね)

コメント

栃木の水銀党員
No.1 (2017/05/16 01:46)
こんにちわ!恐縮ながらコメントさせて頂きました!こちらのブログをちょいちょい拝見させて頂いております。
僕は鋳物マニには絶対の信頼を得ているのですが、経年劣化には勝てませんネー!
ほんと車ライフは修羅の道だわ^~☆
RiseupPlus (著者)
No.2 (2017/05/22 22:13)
どうもこんにちは!お返事遅れてすみません。
この時期のSUZUKI車なのですがジムニーに限らずF6Aの鋳物マニホールドは不思議と経年で割れが発生することが多いようですね。以前の記事でも書きましたがジムニーのマニホールドは対策品が2回出ているようなのですがそれでも結局割れてしまうものが多いようです。古い車は手間がかかりますが、やはりそこが機械好きとしては面白い部分であったりもします。ご愛読ありがとうございます!
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