猫とラノベとウイスキー

[映]アムリタ

2013/01/29 15:59 投稿

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  • 野﨑まど
          
 自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂される最原最早の監督作品だった。 彼女のコンテは二見を魅了し、恐るべきことに二日以上もの間読み続けさせてしまうほどであった。 二見はその後、自分が死んだ最原の恋人の代役であることを知るものの、彼女が撮る映画、そして彼女自身への興味が先立ち、次第に撮影へとのめりこんでいく。

 撮影は順調に進み、ついに映画は完成するのだが、試写会の翌日に起こった “ある事件”から、二見は最原の創る映画に隠された秘密を知ることとなり――?

http://mwbunko.com/product/2009/12_02.html
メディアワークス文庫から引用

 ミステリ好きを自称する私paraですが、その中でもこれを読んだ時の衝撃と言ったら無かった。
 [映]アムリタはその後に続く野崎まどミステリ作品群の第一作目に当たる作品ですが、実際個人的にはミステリ要素の驚きはそれほど凄いと言うものではありません
 じゃあ何が面白いの?という話になれば、それは物語に対して感情移入もしくは没頭するその文章構成にあたるんじゃないかと思います
 息をするのも忘れるほど物語の世界観は広がり、キャラクター達は目の前で生きてるかの如く動き出し、さも自分は主人公のように錯覚するような文章構成
 そして決して現実ではありえないはずなのに、現実におこりえるかもしれないそのファンタジーのさじ加減すべてが読む人を虜にするはずです
 ただ、私の言うミステリとは、推理小説ではないので物語の犯人は誰か・この結末はどうなるか?を予想してそれが当たっているかどうかを楽しむものではありません。それは物語が進むごとに謎が深まり先が読めなくて結末がどうなっていくか、話を読みながら楽しむスタイルです。
 その上でこの野崎まど先生は私の「小説を読む楽しさ」のスタイルに完全に合致した作品を作られる方だといえます。

 この本に、この作者に出会えて良かった!
 心からそう思える作品の一つです。読むことが好きな貴方に是非この一冊を



今日のクーさん

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