この漫画読んだ?

漫画を読んでメメント・モリ(死を思え!)

2013/12/16 15:00 投稿

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死、しにたくねぇ!!


 俺は結婚もしてなきゃ子供も居ない、まだ大きな仕事を成し遂げた事も無いし、金が稼げたら贅沢だってしたい。

 そもそも、死んだら漫画読めなくなるじゃん!?

 読んでない昔の漫画なんて腐るほどあるし、始まったばかりの新連載の行方も大事だ。
 そして、休載の多い長期連載には俺が死ぬ前に完結させてほしい。
 これはだいたいの漫画好きにとってマストの願いなんではないだろーか?

 「○○(お好きな漫画家さんの名前を入れてね!)より先には死ねない。つーか早く続き描け!

 でも、それでも死んでしまったらどうしましょう・・・?
 ぶっちゃけ明日の運命なんてわかりませんし、一瞬後にはあの世行きかも知れません。
 そしたら私はどうするんでしょうか?

 もし奇跡が起こるなら、コンビニの雑誌コーナーとかで良いんで地縛霊にならせていただいた上で、漫画だけは読ませてもらえれば幸いです。ちゃんと掃除機は避けるんで。

 しかしそんな事を言っても始まらないので、今のうちに「死」に直面したらどうすればいいのかを、漫画で予習しておきましょう! 

 ちなみに現在連載中のものよりの紹介です。

パターン1:死ぬ前に食う飯は何がいい?

 死刑囚だって最後は好きなもん食えるって話じゃないですか。どうせ死が避けられない運命なのだとしたら、食べたいものを食べて、ついでにちょっと話を聞いてもらえれば満足です。
 「最後のレストラン 作者:藤栄道彦」ならそんな願いも叶えてもらえるかも・・・?


 「コンシェルジュ」や「コンシェルジュ プラチナム」でも有名な藤栄道彦先生の描く、ちょっとおかしなレストランのお話。

 どのあたりがおかしいかと言うと、まずオーナー兼シェフの主人公の心がおかしい。
 超ネガティブ思考で何かあれば死にたいと思う変人です。でも料理の腕は良いみたい?

 スタッフも、何を聞いても当たり前のように答えが出てきて、ラテン語、ヘブライ語、アラビア語、ギリシア語・・・と何でも話せる、有能すぎて逆におかしい女子大生メイドや、常に下半身鎧姿のジャンヌダルク系(系っつうか本人)メイドどう見ても痴女な先輩コックなど、脇キャラのキャラが立ちすぎてて辛い。

 唯一普通な女子高生メイドが普通であるがゆえにむしろキャラ立ちしてしまうほどです。

 そんなおかしなレストランにはお客様だっておかしいのしか来ません。
 なんと、道半ばで果てた歴史上の有名人たちが、その死の直前に期せずして迷い込んで来られるのです。信長、カエサル、坂本竜馬にヒトラー、ついにはやんごとなきお方まで!

 彼らが食いたいと所望する、人生最後の飯、そのお題は毎回キョーレツなものばかりですが、主人公がトンチを効かせつつしっかりと要望に応えてゆきます。
 これは常に死にたいと口にする主人公ならではなのか?

 笑いあり、涙あり、偉人の生き方から学ぶ人生訓もあり、登場人物は皆キャラ立ちがしっかりしており、ストーリーの起承転結もハッキリした、コース料理のようです。

 このレストランなら死んでもいいから訪れてみたいなあ・・・


パターン2:死んでも死にきれなかったら?

 パターン1の偉人達は死を受け入れて晴れやかな笑顔を見せてくれますが、この偉人たちはそんな気がさらさら無い模様。「ドリフターズ 作者:平野耕太」です。


 大人気のスーパー英霊大戦まんがから学べる教訓、それは!
 例え死んだとしても、死んだと認めない限りは絶対的な死ではない、と言う事です。(※ただし英霊に限る。)殺る気があれば何でもできるのが薩摩流と教わりました。

 ワンチャン、異世界に召喚されるまである。

 死んでも死にきれないけど、飯を食ったら気が済んだのが「最後のレストラン」の信長様。
 死んでも死にきれないから、異世界で国を取るのが「ドリフターズ」の信長様。

 敦盛とか踊ってる場合じゃありません。是非も無く、生きあがきましょう!


パターン3:死ぬか生きるか考える時間がある。

 どうしようもない状況に陥ったとしても、もし選べるのなら、人生の最後くらいゆっくり考えて決めさせてほしい。それが温泉旅館とかならもう、最高のお・も・て・な・し、ですよ。
 
 「天間荘の三姉妹-スカイハイ- 作者:高橋ツトム」は、ドラマや映画にもなったスカイハイシリーズの最新作です。

 あの世の門番が死者の選択を問うスカイハイシリーズですが、今作の違いは、すでに死んでしまった者では無く、意識不明などの死と生の境目をさまよう者に、最後の選択をする時間と場所を与えてくれるところです。

 もう死にますか? 現世に戻っても辛い事ばかりかもしれませんよ。
 まだ生きますか? 辛い事もあるけれど、楽しい事だってあるでしょうよ。

 もしこの質問が、「まきますか・まきませんか」だったら即決できる自信のある私ですが、この先生きのこる自信も無い状況で問われたら、正直、その時にならないと分かりません。
 
 また今作では、毎度おなじみ門番のイズコ(左の喪服)はちょっと脇に控えて、タイトルにもある通り、天間荘の三姉妹(右の三人)がお相手をしてくれるのもポイント!
 喪女属性無い人もこれなら選べるはずです。

 ちなみに三人の名前は奥から、ウルド、ベルダンディー、スクルドだったと思います。


パターン4:真面目に考えた結果、悟りを開いた。

 ハイハイ、よくあるパターンですね。インドのニコニコでは「悟ってみた」タグが超人気。


 「お慕い申し上げます 作者:朔ユキ蔵」はお寺系ラブストーリーと言う事で、悟りたいと願う寺の後継ぎが主人公です。

 しかし若きボンボンはなかなか欲を捨て切れず、カーセックス大好き!つかモテる・・・
 そんな爆発してほしいイカ臭坊主である彼の寺へ、若いころの憧れの君が現れるのですが、同じ修行僧である親友に寝取られ展開があったりしてちょっといい気味。

 そんなこんなでキャッチコピー通りの恋愛モノかと思いきや・・・
 様々な場面で仏教の教えと、それによって悩みを解かれる登場人物たちが描かれます。

 次第に作品の根底にあるテーマが露わになり、それが主人公&親友が仏門へ入った理由である「死が怖い」と言う動機とリンクしてゆきます。

 悟りを得られれば、いざ死ぬとなってもジタバタせずに済みそうです。
 これは生きてるうちに読んでおくべきでしょう・・・

 エロいのしか描かない朔ユキ蔵先生の貴重な賢者タイムが終わる前に!

 ついでにコレも聞いてLet's SATORI.



パターン5:死んでも殺したい奴が居るけどどうしよう。

 私はそこまで人を憎んだ事がありませんが、「死ぬ」ではなく「殺される」状況ならぜんぜんありえます。リュックサックにカッターナイフは必需品でしょう。


 
 まだ始まったばかりで単行本も出ていない「神様、キサマを殺したい。 作者:松橋犬輔」は、社会の裁かれない悪に家族全員殺された女子高生が、殺人鬼の少年に力を借りて復讐するような話です。
 ような、と言うのはまだ始まったばかりでなかなか語りにくいから。勘弁してw

 松橋犬輔先生はドラマや映画にもなった北口トロ先生の法廷傍聴エッセイ裁判長!ここは懲役4年でどうすか」の漫画化を担当されており、実際に起きた事件については相当詳しい方と言えるでしょう。

 それだけでなく、そんな裁判漫画を執筆していた2009年に、結構有名な事件で実弟が逮捕されると言う、極めて希有な体験を持つ方です。
 この顛末は「裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか」にまとまっています。ヤバイ

 そんな松橋先生の描く、本当にありそうな事件の顛末と、絶対あり得ないようなヒロインと殺人鬼少年の関係、見てきたような加害者と被害者の心のあり様が、虚実入り混じって、マジヤバイ

 自分が死んでもいいから殺したい奴が出来たときのために、この漫画で予習すべきです。


ラストパターン:それでも死んじゃったよ。

 まあでも、実際問題、死んじゃった後はさすがにどうしようも無いっすね。
 私は生き還ったりはできないタイプだと思います。
 子供の頃、霊丸撃てるか試して失敗した事あるので間違いないです。

 ならば今のうちに、死後どうしてもらうかも考えておいた方がいいでしょう。
 HDDを破壊してもらうのはマストとしても、綺麗なカラダにしてもらうのはいかが?

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 「死化粧師 作者:三原ミツカズ」はちょっと前にドラマ化もされた、エンバーマーのお話です。結構昔から描かれていたのですが、途中休載もあり最近ようやく完結。最終巻も出て今が読みごろでしょう!

 日本では馴染みのないエンバーミング。法律上の問題や、悪徳業者もいるようですが、葬式とは生きている人のためにやるものと思っているので、個人的には気持ちよくお別れ出来るならアリな方向です。

 三原先生の漫画は絵がキレイなので、パラパラ眺めてるだけでも楽しめます。
 普段買わない画集とか買っちゃったよ!


 さあ、これだけ読めばもう準備できただろう。
 ついでに「黒鷺死体宅配便 原作:大塚英志 作画:山崎峰水」の電話番号も聞いとけば、困った時も安心です。
 
「あとは○○(お好きな漫画家さんの名前を入れてね!)が生きてる間に完結させてくれれば!」

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