まず最初に、昨日とは全く逆のコトを書きます。
“文章は、読みやすくするべきだ”と。“どんなに内容が良くとも、それが読者に伝わらなければ意味はないのだ”と。
読みやすい文章というのは、得てして軽い文章になってしまいがち。これは、重い文章・深い文章とは全く逆。つまり、昨日書いたコトと矛盾してしまう。しかし、これらを両立させるコトは可能。深くて読みやすい文章を書くコトはできる。
要は、この2つの間でバランスを取る必要があるわけ。できる限り深く。極力読みやすく。
ただし、自分がやりたいコトをやった上で、どうしても読みづらい文章になってしまったならば、それは仕方がない。この内容に対して、この文体でなければ絶対に駄目という場合はある。あるいは、自分がやりたいコトをやり尽くして、それで文章が軽くなってしまったのならば、これもしょうがない。
そうではなくて、自分が求めているのとは違う形になってしまった。もしくは、そもそもそんなコトを考えてすらいない。これは駄目。
いかに重くて深い文章にするか?それでいて、読者に伝わるように書けているだろうか?
それらを常に意識し続けるコト。これが大切。
その上で、どうしても読者に伝わらなければ、それは読者の方が悪い。あまりにも読書レベルが低い場合には、もうどうしようもない。書き手にも限界はある。書き手が常に良い文章を書けるように意識し続ける必要があるように、読者の方も、より高度な文章を読めるように努力し続けなければならないのだから。