ヘイヨーさんの人生

「おばあさんが死の間際」(小説)

2013/10/02 23:59 投稿

コメント:2

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 ある所に1人のおばあさんが住んでいました。
 おばあさんには身寄りもなく、介護をしてくれるような人もいませんでした。そうして、そろそろ1人で生きていくのも大変でになって、死を覚悟していました。
 おばあさんは、もう、いつ死んでも構わないと思い、思い切って家を開放することにしました。それで、「誰でも来てください。自由に使ってください。寝泊まりしても構いません。お風呂を使っても構いません」という張り紙を表に張りました。

 はじめは怪しがって誰も近づかなかったのだけど、徐々に近所の人達が訪れるようになり、その内に子供達の笑い声があふれるようになりました。
 朝から昼にかけては、おばあさん1人で過ごすことも多かったのだけど、時々、近所の人が様子を見に来てくれました。
 平日の夕方や、休日には子供達が大勢遊びに来てくれました。夜には、酒盛りが行われるコトも多く、食材やお酒は参加者がおのおの持ってきます。
 翌日、余った料理をおばあさんが食べて過ごす。こんなことがパターン化していったのです。

 さらに、インターネットで宣伝すると、噂が噂を呼び、遠くからも人が訪れてくれるようになりました。そうして、おばあさんの家に寝泊まりしては、食事の世話やトイレ・お風呂などの面倒をみてくれるようになってきました。

 やがて、時が過ぎ、おばあさんはこの世を去りましたが、おばあさんの家だけは同じように活用され続けます。
 身寄りのない人や、人生に迷った人達が訪れては、人の温もりを取り戻して帰って行くのでした。やがて、おばあさんの家を中心に、近所の身寄りのないお年寄り達が同じように自分の家を開放し始めました。
 そうして、その活動は全国へと広がっていき、今でも続いているといいます。



コメント

すっぱいの
No.1 (2013/10/03 00:28)
去年ぐらいに、
ニートを集めて過疎地の老人宅に住ませ、
日常の雑事を代行するビジネスの構想を練ってたんだけど、
似たような事やってる人がいてやめた(´・ω・`)

結構、「電球が変えられない」とか「畳を張り替えたい」とか
「耳かきがどっかいった」とか、
何でもない事が老人一人だとストレスになるもんなんだよね。

「働く」とか「何かしてやる」じゃなく、
この小説みたいに「一緒に生きる」事ができたら、
いい世の中になりそうだよね。
大西平洋(ヘイヨー) (著者)
No.2 (2013/10/03 01:00)
 ビジネスか~。ビジネスとして、どうなんだろうね?成り立つものなのかな~?
 でも、介護士とかが、それに近いのかな~?あんまり、細かいコトまではやってもらえないらしいけどね。なんか、規約違反だかなんだかで。

 ほんと、ちょっとした日常の雑務を手伝ったもらうだけでも、お年寄りにとっては、相当助かるみたいだから。あくまでこの小説は理想だけど、ちょっとした行動で現実でもこれに近いコトができるかもね。
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