ヘイヨーさんの人生

「少年と羊 ~第1章~」(連続小説)

2013/08/10 19:12 投稿

コメント:2

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 ある世界、ある時代、ある街に1人の少年が住んでいた。
 その少年は、何をするのも面倒で、若く貴重な時間を寝て過ごしてばかりいた。
 そんな少年のことを母親は「いつか、やる気になってくれるだろう」と暖かい目で見守っていたが、何年経ってもその気配がない。ついに母親も愛想を尽かし、少年を家から追い出してしまった。
 少年に与えられたのは、パンが4つと水筒に入った飲み水と、古ぼけたランプと錆びかけた1本のナイフだけ。少年は、それらを小さなカバンに入れて背負って歩き始めた。

 しばらく歩くと、山のふもとで1人の老人に出会った。老人は「腹が減って死にそうなのじゃ。何か食べ物をわけてくれんかの?」と言ってきた。少年は、よく考えもせずに貴重な食料であるパンを1つ老人にわけてやった。
「ありがとう!ありがとう!」と、老人は何度もお礼を言った。

 少年は、続けて歩き始めた。次に会ったのは、1匹の羊だった。羊も老人と同じように腹が減っているような仕草をした。そこで、少年はまた深く考えずにパンを1つくれてやった。すると、羊は少年の後をついてくるようになった。



コメント

たくにゃん
No.1 (2013/08/10 22:23)
斬新なニート対策ですね・・
「若く貴重な時間を寝て過ごしてばかり」のあたり、
元ネトゲ廃人としてグザっときました。
そんな少年の行く末が気になります。とても。
大西平洋(ヘイヨー) (著者)
No.2 (2013/08/10 22:47)
 「働かざる者、食うべからず」って言葉もあるからね。
 きっと、この世界では、こういう手段しかなかったんだろうね。あるいは、この現実の世界でも、昔はそうだったのかも…
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