ヘイヨーさんの人生

「“まえがき”や“あとがき”が、おもしろい本」(読書)

2013/06/29 17:17 投稿

コメント:6

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 世の中には、本文よりも「まえがき」だとか「あとがき」なんかの方が、遥かにおもしろい本というのがあって。ヘイヨーさんが、何度も読み返すものの中には、そういうタイプの本も何冊かあります。本文は、ほとんど読み返さないんだけど、あとがきばっかり何十回も読み返している本とか。

 あとがきがおもしろい人としては、ショートショートの達人星新一さんや、児童文学作家の福永令三さん同じく児童文学作家の令丈ヒロ子さんなんかがいます。

 ま、その話は、また今度じっくりやるとして、今回は北杜夫さん「さびしい乞食」という本のお話です。
 これは、「さびしい王様」というシリーズ3部作の2作目にあたる本なのですが。ま、内容的にはそこそこといった感じです。どうしても、1作目の「さびしい王様」には勝てないといった所です。
 ただし、この本のまえがきが、抜群におもしろい!!まえがきだけで6つあるんですけど(既に、この時点でおかしい!)その2番目にあたる「第二の前がき」という部分。ここだけ、何十回となく繰り返し読んでいます。

 その内容はというと…
 作者の北杜夫さんが、まだ小さな娘さんを連れて、大晦日にお店が立ち並んでいる場所(おそらく、上野あたり)に、買い物に行くわけです。で、買い物は冷やかし程度で、メインとなる目的は、小さな娘に高級なお店でごちそうを食べさせてあげるコトなんですね。

 それで、散々歩き回って疲れた所で目当てのお店に向うんですけど、大晦日なのでやってないわけです。で、仕方なく、近くにあった「ちょっと高級そうなカレー屋さん」に入って、「好きな物を注文しなさい」と娘に向って言うわけです。
 ところが、疲れているせいか、お母さんが一緒でないせいか、ションボリして娘は、なかなか注文しようとしないのです。そうしてようやく、はいた一言が…


「カニサラダ…」

 「他にも何か頼みなさい」と薦めるんだけど、かたくなに首を振って、娘は何も注文しないわけです。で、カレーライスはすぐに出てきたんだけど、メインのカニサラダがいつになっても出てこない。ようやく、到着したカニサラダを見ると、しなびたレタスに缶詰のカニがちょこっと乗ってるだけ。
 それを小さな子供が、一生懸命、でも満足そうに食べるわけです。


 ただ、これだけの話なんだけど、このまえがきを読むと、なぜだか物悲しくなって涙が出てしまいそうになり、何度も何度も読み返してしまうのです。

 そんなわけで、本文そっちのけで、何度も読み返してしまいたくなるまえがきのお話でした。

コメント

大西平洋(ヘイヨー) (著者)
No.4 (2013/06/29 19:15)
 ああ~~!!
 確かに、おもしろいですね。本の途中にあとがきがあったり、カバーの裏返しに書いてあったり、いろいろ工夫されてて。
ねここね
No.5 (2013/06/30 01:21)
 その小説本体より、あとがきのほうが印象に残るものがあったりします。でも基本的にはその本が面白かったからこそ後書きで少しでもその小説の作者のことを知りたいと思ったりして読んでることが多いです。
大西平洋(ヘイヨー) (著者)
No.6 (2013/06/30 05:44)
 あ~、作者のコト、知りたくなるっていうのはあるね。そこから、他の本読んだりするもの。小説読んでたのに、同じ人のエッセイも読んでみたくなったり。
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