ヘイヨーさんの人生

「クレヨン王国 新十二ヶ月の旅」

2013/06/10 16:25 投稿

  • タグ:
  • ヘイヨーさん
  • 読書
  • 図書館
  • 小説
  • クレヨン王国
  • 福永令三
  • 新十二ヶ月の旅
  • 青い鳥文庫
  • ニコニコ読書感想文
 ひさしぶりに本の紹介です。
 ほんとは別の記事を書こうと思ったんだけど、その前にどうしてもこの本の紹介が必要だと気がついたので。
 この本は、この後の記事に関連します。


 「クレヨン王国 新十二ヶ月の旅」
 この本は、青い鳥文庫というレーベルから出版されている児童文学で、作者は福永令三さんという方です。残念ながら、最近、亡くなってしまいました。
 作者の福永令三さんに関しては、いくつか思う所もあり、書きたいコトは山程あって。創作の基本中の基本に関わってくるコトなのですが。ま、その話はまたいずれ。


 今回は、この本の内容について。
 “新”とつくからには、もちろん元の「クレヨン王国 十二ヶ月の旅」という本も存在していて、こちらもかなりいい本なので、ま、お暇な方は覗いてみてください。大抵、どこの図書館にも置いてあるようなメジャーな本です。古本屋さんでも、100円程度で見かけることが多いです。


 前作のあらすじとしては、主人公のクレヨン王妃ことシルバー=マーガレットのわがままに愛想を尽かして、ゴールデン国王が逃げだしてしまう。それで、クレヨン王国は大混乱。どうしても、国王に帰ってきてもらわないといけなくなって、シルバー王妃が1人の女の子と一緒に国王を捜す旅に出る。というものです。
 その過程で、シルバー王妃は1つずつ、“悪いクセ”をなくしていくわけです。

 今回の「新十二ヶ月の旅」は、この後からストーリーが始まります。
 無事に12の悪いクセをなくし、さらに12個、合計で24個の欠点をなくすことに成功したシルバー王妃。それはそれは理想的な人物になったことでしょう。
 …と思ったら、そうでもなかったのです。確かに、欠点はなくなり、鳥を飼ったり、編み物をしたり、子供の面倒も見るコトができるようになったシルバー王妃でしたが、代わりに“輝くような魅力”を失ってしまったのでした。
 そうして、国王自体もそんなシルバー王妃に失望してしまっていたのです。 そこで、ゴールデン国王のセリフ。


「ワシが勝手過ぎる。王妃にワガママを直せと言った。直したら、それが気に入らない。これでは勝手過ぎる。だが、どうしよう。これは正直な気持ちなのだ。王妃が立派になっても、ワシの喜びが少しも増えんとは」

 はい。王様は勝手です。実に、勝手です。でも、人間ってそういうものなんですよね。
 人は欠点だらけ。だから、おもしろい。完璧人間ではつまらない。欠点があるからこそ、人は魅力的に思えるのです。

 ま、この後の展開は読んでみてください。非常に読みやすい物語なので。

 最後に、もう1つ。
 登場人物のサンタクロースのセリフをご紹介いたしましょう。ワガママで、自分勝手で、欠点だらけの王妃になる前のシルバー=マーガレットに対する思いです。


「ワシは長い間、世界中を駆け回って、ありとあらゆる職業を知っておりますが、このお姫様にふさわしい仕事を見つけることはできませなんだ。よって、この人は王妃様になるより他には、なりようのない人と確信いたしますぞ」

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事