つれづれなるままに…

「同人で東方を辞めた理由」から見る東方の同人状況の考察

2019/06/22 14:34 投稿

コメント:1

  • タグ:
  • 東方
  • 同人
  • 考察
  • 東方Project
先日、ある元同人作家のツイートが話題になった
https://twitter.com/i/moments/1135179252918210561

要約すると
・東方の同人活動をやり始めてから7~8年経った。
・それにもかかわらず東方の作品には全然反応をもらえない。

当人に話したところ、さらに以下のことが分かった。
・同人誌即売会のお品書きの宣伝をしても同様だった。
・同人誌即売会にはサークル参加しており、コミケ、例大祭、紅楼夢等のイベントに参加した。
・他のジャンルなら反応をもらえたりするのに、東方だけもらえない。

無名のまま同人活動を辞めていく人は珍しい話ではないが、個人的に気になったのは、
・他のジャンルなら反応をもらえたりするのに、東方だけもらえない。
の部分である。

東方は今でも人気ジャンルの一つである。
にもかかわらず、東方だけ反応が全然もらえないのはなぜか。
今回はそれを分析し、考察してみることにする。

①同人界隈の状況の変化

東方の同人を書き始めたのは7年くらい前、つまり2012年である。
その頃は東方の同人はとっくに飽和状態にあり、コミケ(~C83)でも単独ジャンルではダントツどころか、一番大きい男性向けの次に割合が大きいという巨大市場にあった。
http://myrmecoleon.hatenablog.com/entry/20140813/1407961910
そこには明らかな格差が生じており、自力で有名になるには、斬新な発想、もしくは画力の才能が無いと人気を獲得することは厳しかった。
しかし2013年、長らく東方一強だった同人界隈は終わりを告げることになる。

「艦隊これくしょん~艦これ~」の登場である。

艦これが登場し、台頭したことにより、同人界隈の状況は一変。そしてさらに「アイドルマスター」、「Fate/Grand Order」が台頭したことにより、同人界隈は複数ジャンルに分裂する時代となったのである。
これに伴い、東方の同人人口は激減することになった。

②東方ファンの若年化

http://thwiki.info/th/vote5/result_anq.html
↑のURLは、2008年に行われた第5回東方人気投票のアンケートである。
https://toho-vote.info/result15/result_list_questionnaire.php
そして↑のURLは、第15回東方人気投票のアンケートである。
このアンケートの結果を見ると、ファンのメイン層が20~24歳から15~19歳に若年化していることが見て取れる。
これには前述の同人状況の変化に加え、東方の二次創作楽曲が音ゲーに組み込まれたり、「ゆっくり解説動画」が増加し、人気を博したことにより、東方を知った人が多いからだと考える。
では、このような若年化をするとどういったような変化が起こるのか。

それは購買力の低下である。

大学生や大人であれば、ある程度自由に使える金は持っているのだが、小中学生はそのようなお金は少ないし、高校生でも微妙である。
このような事情により、同人誌即売会に行く機会自体が減少し、よしんば行けたとしても、有名サークルで新作を買ってはそれで終わりという人が増えてきたのだろうと推測する。
当事者との対談では、
・最近の同人誌即売会では小中学生が増えてきたと実感した。
・小中学生は大手サークルの紙袋はもっていたが、こちらには見向きはするが、購入までには至らない
という証言があることから、おおむね間違っていないだろうと思う。

③東方ファンの変遷

第15回東方人気投票の「08.東方を知ったきっかけ(東方Projectを知った時期別)」を見てみると、興味深い結果が出ている。
神霊廟までは、ニコ動によって東方を知る人が多かったが、神霊廟からはニコ動以外の動画投稿サイトから知る人が多くなり、近年では明らかにニコ動からとは大きな差をつけている。
ニコ動以外で主流となるとYoutubeがまずおもいつくだろう。そしてYoutubeでは、「ゆっくり実況・解説動画」が人気を博している。
こうした背景には、「ゆっくりムービーメーカー3」の登場で、ゆっくり音声を使った動画が格段に作りやすくなったことが挙げられる。
ニコ動から東方に入った人は、そこから東方の二次創作に触れて同人に入る可能性は比較的高い。だが、Youtubeではゆっくり実況・解説動画の方が主流であり、そこでは東方キャラはただのプレイヤーであり、解説ガイドでしかない。ここから同人に入る可能性は低いだろう。
また、音ゲーとしての東方の側面もあり、太鼓の達人やBEMANIにも東方の二次創作楽曲が登録されており、そこから東方を知る人も出てきた。
要するに

「『同人としての東方』が主流ではなくなってきた」

のである。
これにより、東方を知っている人は多くても、それが東方の同人界隈の増加には結び付きにくくなってきたのだ。

結局としてこの元作家は
・飽和状態の頃から始まり、艦これの登場と台頭がきっかけで同人状況が劇的に変わる。
・ファン層が若年化&変遷して東方の同人人口、そして購買力が減ってしまった。
ことで、割を食ってしまったのではないかと思う。

そして「同人としての東方」が主流でなくなってきた以上、
東方同人界隈の今後が気になるところである。

08.東方を知ったきっかけ(東方Projectを知った時期別)


コメント

まどか
No.1 (2020/05/25 08:27)
流行りのジャンルでしか反応が得られないという事は作家自身の実力不足なんだよね。
素直にその時人気のあるコンテンツに飛びついた方が無難。
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事