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ある兵糧丸レシピに謎の素材。「白節」とは何か?

2016/02/04 09:32 投稿

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【ロシアの研究者からお問い合わせがありました】
 さつま忍者研究会では実験や国際交流の為にたまにですが兵糧丸を作ります。
 以前、山本勘助著「老談集」内の兵糧丸に言及した事があることから、ロシアの研究者からお問い合わせがありました。

【なぜ兵糧丸に水分の多いきゅうりを入れるのか?】
 本題の質問内容は別のものだったのですが、こちらの話も面白いかと思いますので書いておこうと思います。(ちなみに質問は「白節丸とはきゅうりの事か?」という事。白節=きゅうり、丸=1本丸丸という意味になります。)
 
関連記事:「老談集」内の兵糧丸について
関連動画:



【再調査する中で「きゅうり」ではない可能性が出てきました】
 この記事を書きながら調査を進めていたのですが、白節=きゅうりという証拠になる様な資料を探すうち、どうもそうではない可能性が出てきました。
 まず「白節」という言葉自体が一般的なものではなく、広辞苑や様々な古語辞典にあたっても出てきません。
 食品の乾燥を必要とする保存食において水分が多いだけの物を使うのか?という疑問があります。これに関してはその地方の乾燥野菜に関する歴史を調べる必要がありますが、当会ではまだ手を付けておりません。
参考ページ:胡瓜の歴史(三島青果株式会社HP)

【きゅうりの専門家にお話を伺いました】
 今回お話を伺ったのは、神奈川伝統野菜『幻のきゅうり 相模半白節成(さがみはんじろふしなり)』の復活に向けた栽培・歴史の研究に取り組んでいる有限会社城島園芸さん。
参考ページ:有限会社城島園芸HP
 半白節成きゅうりや一般的なきゅうりの説明まで詳しくしていただきました。
 以下いただいたメールです。
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画像拝見させていただきました。

神奈川の【相模半白節成きゅうり】は、昭和4年に誕生したもので伝統野菜としての定義にもよりますが、比較的若い品種になります。
東京にあった【馬込半白節成きゅうり】のタネが平塚まで鉄道が通ったことで持ち込まれ、
より早生を目指し、系統選抜されたものです。

昭和30年代まで漬物で半白系キュウリの利用が全国的に多かったようですが、
東京オリンピックを機に食の洋風化、サラダ需要が高まり濃緑色でキャベツやレタスと色区別となり鮮やかな
現在主流のキュウリ品種に生産が変わった歴史があります。


品種名についてですが、
相模・・・相模国 (馬込は東京の地名)
半白・・・果実色
節成・・・各節に実る(多収性を示す)
↑上記、単語の組み合わせにより品種名が成り立っています。

【白節】という略称、市場や八百屋での呼称では聞いたことがありません。

日本のきゅうり栽培の歴史は古くからあると聞きますが、日当たりの良さ・潤沢な水が条件のため、
稲作も有名な地での栽培が古くからあったと思います。


参考で・・・ウィキからです↓

日本では1500年ほどの栽培の歴史を持つが、完熟した後のキュウリは苦味が強くなり、徳川光圀は「毒多くして能無し。植えるべからず。食べるべからず」、貝原益軒は「これ瓜類の下品なり。味良からず、かつ小毒あり」と、はっきり不味いと書いているように、江戸時代末期まで人気がある野菜ではなかった。 これには、戦国期の医学者曲直瀬道三の『宣禁本草』などに書かれたキュウリの有毒性に関する記述の影響があると見られている。安土桃山時代以前にはキュウリに禁忌は存在せず、平安後期の往来物新猿楽記』に登場する美食趣味の婦人「七の御許」が列挙した好物の一つに「胡瓜黄」が入っており、イエズス会宣教師のルイス・フロイスは著書『日欧文化比較』(1585)で「日本人はすべての果物は未熟のまま食べ、胡瓜だけはすっかり黄色になった、熟したものを食べる」と分析している[2]幕末、キュウリの産地だった砂村(現在の江東区)で、キュウリの品種改良が行われ、成長が早く、歯ごたえがよく、味も良いキュウリが出来て一気に人気となった

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【では白節とは何か?】
 専門家の話から「白節」という略称は、農業の世界では使われていない事が判りました。
 様々な辞典を調べると古来より「きゅうり」という名称の方が使われていた事が判ります。
 白節の下に続く「丸」は入れる分量として「丸丸1つ」という意味で良いと思います。物としては「1個として標準的な分量が認知されているもの(仮に1個あたり○gが標準値といった物)」という事が考えられます。
 植物である場合、白い色をした各節に実る物である事が考えられます。
 何かしらの当て字である可能性があります。
 何かしらの方言である可能性もあります。
 
 あと、「白節=きゅうり」であった場合、乾燥野菜にした「きゅうり」とそのまま「きゅうり」を入れた場合の実験をしないといけません。

 以上を踏まえ、今後研究していく考えです。
 
 


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