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6666AAPのブログ 

Vtuber必見?家庭用傑作モーキャプ機器 Neuron Studioを最速レビュー

2020/01/04 20:25 投稿

  • タグ:
  • MMD
  • モーションキャプチャー
  • Vtuber




いよいよ発売のPerception Neuron Studio.
出荷始まっているはずなのに情報まったくないんだけど
性能はどんなもん?というわけで触ってみた印象をつらつらと。

※Perception Neuron とは

Noitom社開発のローコストな慣性式モーキャプ機器で端的に言うと
初期からいるVtuberは主にこの機材を活用中、もしくは活用していた可能性が高いす。
圧倒的なコスパとお手軽さ、省スペース、そして脆弱な電磁波耐性とドリフトが特徴。
ちゃんと使うと高精度な良い機材。ノーパソでも動くので屋外収録も可能です。
従来の最新型は「Perception Neuron Pro」で
実は例のAI歌手で使われてたモーキャプがこれ。(viconとかじゃないんかい)

ついでにアクティブ率落ちてるので軽く自己紹介を。
6666という名前でMMD関連で活動しています。
モーキャプ歴は意外と長くてKinectからなので10年近いですね。
その間IPIという家庭用モーキャプでアニメ作ったり
ニコニコ超パーティMMDライブのモーキャプ修正作業やったりしてます。
Neuronシリーズは初代とProを所持。↓の動画では初代Neuronを活用。



◆結局Neuron Studioどうよ?
https://twitter.com/6666AAP/status/1211933702776770562
結論から言うと非常に良いです。
なので努めて公平、辛口めにレビューしていきたいと思います。

まずは良い点から。














〇肘関節と膝関節がロックされた
従来のverだと肘や膝の回転が人体の稼働域を無視しちゃうところがあったのですが
neuronstudioでは肘と膝はソフトウェア上で1軸回転に矯正されるようになりました。

MMDでトレスや手付けやってる人にはピンと来る話かなと思います。
肘の軸を制限してしっかり捻りボーン使うようにすると
モーションって綺麗に作れたりするんですね。
同じことがNeuron Studioでも起こっているように感じます。
出力されるモーションの精度が明らかに良くなり修正頻度が減りました
また、仮にズレたとしてもズレが知覚されにくくなります。


〇ドリフトが激減した
慣性式キャプチャは地面に接触している足ボーンが
どれくらいのスピードや加速度で地面を蹴ったかという情報から逆算して
次の瞬間の体の座標を割り出すというユニークな経路でアクターの移動を再現するのですが、
足が地面に触れるか触れないかぐらいのあたりでしょっちゅう誤判定を起こしてたんですね。ところがstudioでは誤判定が明らかに起こりにくくというかほぼ起きなくなりました
トラッキングカメラ無しでこの性能はなかなかの進化です。(後述)

ちなみにVtuberの足がふわふわ浮くのはNeuronのせいじゃない。体格比が合ってないせい
この問題に向き合わない限り高価なモーキャプ使おうが無駄です。滑ります



〇乱暴な動作に強くなった
従来だと腕をぶんぶん振り回すとセンサーが目を回して以降の軸が狂ったりしてたんですが
Neuron studioは強いです。プロモ映像の通りぶん回しても大丈夫です。
もちろん、物理的にバンドがズレた場合はダメですが。





〇電池が長持ち、また残量表示がついた
proはカタログスペックで3時間、実感値としては2時間半以内にはへたれるんですが
studioはカタログスペックで4時間半になりました。
あと、電池残量がソフト上で4段階くらいで確認できるようになりました。
ただ、発表時は6時間くらいありませんでしたっけ?しれっと4時間半に変わってたような。
あとついでに各センサーの電磁波とか磁力とかのコンディションも監視できるっぽい。


〇お手軽キャリブレーションボタンが追加
長く使ってるとやはり関節がちょっとずつずれるのですが
直立姿勢のみでキャリブレーションできる応急措置用ボタンが追加されました。
orionとかのキャリブレーションと同じような感じです。
生放送用途とかで違和感の無い画を維持したままキャリブレーションをやり直せます。
ただし体感的には回復は1、2回まで





〇細かいところで気が利く
ボディサイズ合わせ用の計測情報を呼び出すボタンがあったり、
左右の設置マークに色分けがされたり、アニメウインドウが大きいレイアウトになってたり、
XYZ軸マークでワールドの方角見失わないようになってたりカメラ分割できたり
お手軽キャリブレーションボタンとかもそうですが、全体的に現場の声をよく聞いていて
しっかり改善していこうという意思を感じる作りです。後はミラーモードがあればなお良し。




続いて良くない点。



△重要なパーツが別売
モーキャプにはざっくり2種類あって
ひとつは体に慣性センサーをつけて各ボーンの回転を取得する慣性式
周囲の複数台のカメラで同時撮影した映像から体の各部に取り付けた
白いぽちぽちの座標を割り出して姿勢情報を取得する光学式があるのですが
慣性式は座標移動に弱く重なりに強い
光学式は座標移動に強く体を手で隠すような動きに弱い、という正反対の特徴があります。
ちなみに高いぶん安定度と精度は光学式が強いです。(ほんとに高いやつね)
一方慣性式は低スぺ、省スペース、屋外OKと取り回しが良いです。
HTCviveとかのVRデバイスは赤外線式ですがカテゴリ的には光学式です。
同じく座標に強く重なりに弱い。こちらは多少安価ですが。

で、Neuron Studioは従来の慣性式と赤外線光学式の合議制で
座標にも重なりにも強い世界初のハイブリッド方式という触れ込みだったはずなのですが
トラッカーとカメラは別売です。というかまだ発売してない。
故にNeuron Studioはまだ性能的には未完成なのです。
末恐ろしいですが評価は値段を見ないことには何とも言えません。



ちなみに指モーションが撮れるStudio用グローブも別売り。(Hi5じゃないよ)
しかもまだ日本には配送準備中で直接問い合わせないと買えないっぽい。
性能的には中々良い感じです。肘や膝と同じく軸制限が入っているので骨折しません
(Proでオミットされた機能が復活しているわけなので当然対策してきますよね。)

本体が6000ドル、グローブが1500ドル、これにトラッカーとカメラ、関税、消費税。
Neuron Studio完全体には合計100万円くらいの投資を覚悟すべきかも。


△Y軸に弱くなった
細かなノイズの影響で徐々に関節が曲がっていく不具合は少ないながらも健在
従来はhipとかがZ軸で狂いやすかったのが
studioではY軸に弱くなりました。頭とか体が徐々に横を向きます。
推測ですが、慣性式自体がこういう仕様で
1軸狂うのは避けようがなく、比較的与しやすいY軸を犠牲にした
とかそんな感じだったりしないですかね。実際、Y軸の方が何かと修正が楽だったりします。
あと、関節ロックは効いたままなので目に見えて破綻してなければ
「もともとこういう動きなんで!」と強弁する事も可能でしょう。


△電磁波耐性は油断禁物
Perception Neuronの精度自体は実は初代からなかなかの水準なのですが
電磁波やwifiに弱いという欠点がオフィス街で炸裂しがち高階層の建物とか最悪です。
この辺りがNeuronシリーズの過小評価の一因になっている気がしてなりません。
Neuron Studioもこの点においては過信は禁物。先の細かなノイズも電磁波由来のようです。
詳しくは未検証ですがキャリブレーション成功率とかが変わってきます。
というかソフトによる補正が強力な分、明らかなキャリブレーション失敗も増えた気がする。
(明らかなのは良い事ですが)



△AXIS Studioが未公開
モーキャプを動かすのに必要なAXIS StudioというソフトのDLページがありませんでした。
というか今もまだ無いっぽい?(2020/01/04) 問い合わせたら案内してくれましたが。
スケジュール間に合ってなくない?大丈夫?

※↑追記 解消済み


以上。いろいろ書きましたが
正直、Neuron Pro買うぐらいなら奮発してこちらをお勧めできる程度には強力です。
前作Neuron Proは取り回しに劇的な改善こそあれど、
精度の向上という面では「驚き」が欠けていました。
今回のNeuron Studioには「驚き」があります。値段なりの性能に仕上げてきました。
趣味用途にはきつい出費ですが、商用と考えると価格破壊もいいところです。
既存のモーキャプスタジオは対策を迫られるかもしれません。

最後に、今後のNeuron完全体を予想。追加パーツのトラッカーとカメラにより
Neuron Studioはあと1回変身を残しているわけですが
最終的にどのような性能になるのかはおよそ推測可能なように思います。

鍵を握るのはVR機器
VR上で両手に持ったVIVEコン同士をコツコツぶつけてみるとわかるのですが
あれめっちゃ精度高いですよね。
VR空間上で再現されたコントローラーと触感がほぼ同期するという。

これと同種のトラッカーを肝になる関節部に取り付けて精度を補強するというのが
Neuron Studioが目指す世界初の慣性式、光学式のハイブリッドモーキャプらしい。
おそらく、「手を合わせる」「アイテムを触る」みたいな動作の精度に
劇的な改善が見込めるはずです。
また光学式には時間経過による軸ズレは発生しませんから
トラッカー経由でリアルタイムでキャリブレーション直後の状態を維持
みたいな事も期待できます。
そして座標移動が完璧になり、複数キャラがより緊密に絡めるようになります。
キャラが増えるほどトラッカーが隠れてロストが起こっていたところを
ロスト関係ない慣性式がカバーできるわけですからね。
ただ、赤外線式は太陽光厳禁なのでノートPCで屋外収録みたいな機動性は発揮できなそう。


完全体Neuron Studioは春ぐらい?(within 2-3 months)にはお目見えになるとの事。
今後もこっそりと注目していきたいと思います。


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