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ナナコ、ネコになる

2016/02/22 01:03 投稿

コメント:2

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ピンポーン

「宅配便でーす」
とある昼下がり、デザイン部室。
唐突に鳴り響いたチャイムの音に、ナナコとニコルは多少の物珍しさを感じた。
「ニコル、ぴんぽん鳴ったよ!」
ナナコが少しばかり高揚気味に、机の向かいに鎮座している白いシルエットに喋りかける。
「ぴんぽんだよぴんぽん、宅配便だって!差し入れかな!?」
興奮気味に目を輝かせながらナナコは息を弾ませた。
「とうとうデザイン部もファンからリンゴが届くようになったのかなぁ!」
ジェスチャーを駆使しながらまくし立てているナナコに、
落ち着けと言わんばかりにニコルは”どうどう”と手の平を向けている。
「ナナコさん、宅配便はまず玄関を開いて、受け取らなければ中身は一生分かりませんよ」
「えー、ニコル受け取ってきてぇ~」
ナナコはぐでっと机に突っ伏しながら、だらしない声を出した。
駄々をこねる時ナナコはいつもこんな格好をする。
こうなるとテコでも動こうとしない事を知っているニコルは、ため息交じりによっこらせと呟き、
宅配業者に聞こえるようにハイハイと声を張りながら玄関に向かった。
「全くナナコさんは……さっきのテンションはどこに行ったんですか」
呟きながら扉を開けるとにこやかな宅配業者と目が合う。
「おつかれさまです、サインでいいでしょうか?」
相手に求められるより先に答えながら扉を使ってサインを済ませたニコルは、
小さなダンボールを受け取ると労いの言葉を投げかけてから、鍵をかけた。
「ずいぶん軽いな、これはリンゴではなさそうだ……」
小箱を携えて戻ってきたニコルをナナコはきらきらと見つめている。
「リンゴ!リンゴ!!」
「ナナコさん、この軽さからすると残念ながらリンゴでは無いですよ」
「えええぇ~!?なーんだぁ……」
あからさまに意気消沈するナナコだったが、すぐさま笑顔を取り戻し、声を弾ませる。
「もしかしたらイチゴかも!?」
「うーん、どうでしょうね、宛名はナナコさんみたいです……ん?」
箱に描いてある文字を流し見ながらニコルが訝しげな声を出す。
「どうしたのニコル?」
「えっと、品目は……”流行りの衣装”……?ううん、送り主の名前は無しか……」
「え!?お洋服なの!?ニコル開けて開けて!」
「どうして僕が開けるんですか」
「だってほんとは爆弾だったりしたら大変でしょ!!」
いつもながら滅茶苦茶な言い分と自分への扱いに呆れながらも、
ニコルは文房具入れから小型のカッターを取り出し箱のテープを切り始めた。
わくわくを隠せないナナコが覗き込むが、ダンボールの中には更に厳重に箱が入っている。
「ありゃりゃ?マトリョーシカだぁ……ニコルこれも開けてよ」
「それより爆弾が入っているかもしれない箱を一緒に覗き込んでたら意味無いでしょう」
「もうニコルは細かいなぁ……あれ、何か紙が入ってるよコレ」
「ほう、メッセージカードじゃないですか?」
「わー見せて見せて!!」
「はい、……うーん、この中の箱はテーピングが厳重だな……、大きなカッターを探してきますね」
「はーいいってらっしゃーい」
ナナコは生返事をしながら二つに折りたたまれているカードを開いた。

『こんにちは。いつもナナコさんの活躍を見ています。
こんな事を言うと変に思われてしまうかもしれませんが、
ナナコさんは本当に可愛らしくて、
僕は毎日癒されています。
ナナコさんにはもっともっと活躍して欲しいと思い、
最近ちまたで流行っている衣装を送ります。
これは身も心も”ネコ”になれるという
大変素晴らしい物です。
ネコというのは、沢山の人々に愛される動物です。
そして、とてもしなやかな生き物です。
そのしなやかさは、デザイン、表現、想像という観点においても
大変重要になると僕は思っています。
是非この衣装を着て、ナナコさんもネコのように
愛され、しなやかな人になってください。』

熱を帯び勢いのある文字を読み終わったナナコは、
いつになく真剣な表情をしていた。
「す、すごい……こんなにファンファンしてくれるファンができるなんて……」
ナナコの口から出る表現は感覚的だ。
「わたし、頑張らなきゃ!この人の為にも、ネコになろう!」
ニコルがカッターを持ってくるまでの時間すら待ちきれずに、
ナナコは箱のテープを力ずくで引きちぎった。
「え!?」
中の衣装を見て若干狼狽し、たじろいだ。
身体の3分の1も覆い隠せないであろう衣装、
そしてネコの耳と尻尾を模したであろうものが懇切丁寧にラッピングしてある。
「こ、これ……み、水着みたいに小さいよ……もっと、もふもふしてるのかと……」
そこまで呟いてナナコはハッとする。

-身も心も、ネコのようにしなやかに……-

そうだ、自分はなんて愚かなんだろう。
この人の、いや、デザインを愛する全ての人の為に”ネコ”になろう、と
今さっき誓ったのではなかったか。
どんなデザインにもきっと”理”がある。
何事も挑戦せずに終わってしまって、それで自分は果たして”しなやかなネコ”と言えるのだろうか。
否、そんなはずは無い。どんな物にも飛び込む柔軟な意志、しなやかさを
今ここで体言しようではないか。

なんてよく分からないことをふつふつと考えながら、
ナナコは一張羅のジャンプスーツをいそいそと脱ぎ始めた。


「やっとカッターが見つかった……遅くなってしまったな、ナナコさん怒ってるだろうな」
ニコルが隣の部屋で見つけた大きなカッターの刃をカチャカチャと出し入れしながら、
リビング兼デザイン部室に戻ってきたところだった。
ところだったのだが。


ねこらんななこピンクぼかし

「に、にゃぁ……う~~ん……やっぱり恥ずかしいなぁ……わたしはネコ、ネコ……」
「ブッーーーー!!!」
ナナコがどう見ても恥ずかしいランジェリー姿でゆらゆらしているのを目撃してしまうニコルだったのだ。

おすまい。
2016.2.22(にゃんにゃんにゃん)



コメント

こたろー
No.1 (2016/02/22 02:18)
ナナコとニコルの関係性も絵が変わるだけで随分印象変わるわね!
先に文章だけ読んだ時と、絵を見てからだと二人の距離感が絵を見てからのほうがずっと近くなった感じがするわ。
フリー素材あそび (著者)
No.2 (2016/03/05 14:28)
>>1
広告デザインやPOPなど、以下に簡潔に、わかりやすく、情報の優先度を・・・ みたいな思考だったけど、こういう伝え方もあるのだと感心したので共有しました。いろんな方法があって面白いです。
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