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【短編】シスター

2019/06/01 15:46 投稿

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シスター



人はなんのために生きているのか、この人生の意味ってなんだろう…?




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男の子は答えを知りたくて仕方なかった
彼はたくさんの先生と呼ばれる人達を訪ねたものの、接するうちに誰もが自分の欲を満たしたいだけだと感じられ、裏切られたという思いを胸に刻み続けていた。

そんな彼は一人のシスターと出会った。

彼女は、人としての生き方を超えた真実を知っている人物としてネットや本などで話題になっていた。
年は三十近く。覚者にしては若いと言われる年齢で、見た目も気品と美しさがあると評判だった。

しかし、その情報ひとつひとつは、胡散くさいという思いと感情を彼に生み出させる種になっていた。
胡散くさい。そう思いつつも彼の答えを求める心は面接日を決めていた。
「シスターの鼻を明かしてやろう…」
彼の挑む心がごうっと燃えていた。

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何をしようか。

靴のまま家に入ってやったら顔を顰める?
ああ、訪問先は洋間なんだった。

じゃあ目についたものを全部ぶっ壊しちゃおう

約束の時間が来た。
俺がシスターの部屋の前で立っていると入ってくださいと聞こえてきた。
扉を開けるとすぐに花びんを見つけたので、まっすぐに近づいた。

「花びんはおすきですか。」

静かな声が聞こえてきた。俺の足は動いていなかった。声の主は部屋の奥にいるようだ。みると小さな女性がいる。
雰囲気ですぐにシスターだとわかった、彼女の目はぜんぜん動かない。でも威圧感を感じさせず、やや下を向いている風にして立っていた。
俺は、何を言われたかわからなくて止まってしまった。

「どうぞお好きなように。楽にしてください。」

その顔はしずかに微笑んでいた。
心を読まれたような気がした。ああ楽にしていいんだ、と思った。

なのに次の瞬間、「もっと酷いことは??」と思ってしまう。猛烈に気になる、確かめなきゃ、気がすまない。
おもむろに彼女の顔を見つめる。取りおさえてやると気配を漲らせ、彼女にゆっくり近づいてゆく。

「あなたを待っていました。」

しっかりしているのにおだやかな言葉だった。
静かな目でほほえんでいた。

「神の御心の示すとおりに」

心の奥になにかが突き刺さり、うろたえて、勝手に口がコチョコチョ動いた。

「ちょ、挑発してます?」
「俺がアンタを襲わないって――」

「私はなにもわかりません。」

言葉が遮られたのに遮られた感じがしなくて不思議だった。
じっさいに俺の台詞は「襲わないって――」の横線のところで終わっていた( ´⚰︎` )

彼女もまた、続けた。

「でもあなたはそうされないでしょう。私は人となりを知るのが人より早いんです。」

そういうと、内に秘めた目で大きく微笑んだ。


つづかない

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(後日談:この短編はいやな人、悪い人だと思われることを恐れる気持ち「嫌疑恐怖」をもつ私が、その疑いがはらされること、みとめられること、うけいれられることなどその時の喜びを想像して書いているという恥ずかしいところがあります。
 自分という存在のありのままが認められることの深い安らぎ、運命と心中したシスターはすでに一人の人ではなくそれそのものがそれとしてあるための包み込むような愛や母性、神性などがテーマですが、作者の力不足のため何度も思いなおして文章の形を変えております。
 拙い文章ですが読んでいただけて嬉しい限りです!もちろん感想等ある場合もお待ちしております♪)

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