brog-magazine Itsuki Asanagi from nursery rhymes*

【MMD艦これ】艦こレーンSS ユニ×しぐ!~艦隊これくしょん×アズールレーン 桜町日常記録~ 応える思い【MMDアズレン】

2020/06/25 23:50 投稿

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今年、3作目になるSSになります!!
今回は改稿した「小さな勇気」の続きになりますので、
改稿した内容を知らない人は ar1849851 から読むことをお勧めします
あと、今回は提督などの人間キャラを登場させていますが
キャラクターの名前はこっちで勝手につけたものになります。

相変わらず、下手な場面展開ですが よろしくおねがいします^^;



某日某所
日付が変わる一時間前、ネオンが眩い首都圏のとあるウォーターフロントにある旧倉庫街。
観光スポットとして人気のある場所だが、さすがにこの時間は人の姿ない・・・はずだったが、
この日、旧倉庫街に怪しい二人の人影があった・・・
「・・・ちゃんとやってきたのか?」
「あ・・・ああ これがその潜り込むためのあれだ」
「よくやったあとはうまくやる・・・・・・・・・これは約束の金だ」
そういうと男はもう一人の男に包みを差し出し、もう一人の男はそれを受け取った。
「なぁ 本当に やる気なのか? やめといたほうがいいぞ 一生刑務所送りになるぞ?」
「アンタの仕事は此処までだ、俺の計画に口をはさむな・・・・・・行け 俺の気が変わらないうちに・・・」
そういういって  もう一人の男はオロオロしながらその場をあとにした。
「ふふふ・・・もうすぐだ・・・もうすぐ会えるよ フフフフフフ」
暗闇の中に男が一人、不気味な笑い声が、旧倉庫街に響いた。





数日後、桜町鎮守府




江風「う”~~めちゃくちゃ怒られた~」

この日、時雨は非番で、持て余していたが
白露型の末っ子の江風から助けを求められ
工廠から戻ってきた。



というのも


時雨「このところバイクにつきっきりだったからね
    夢中になるのは勝手だけど手入れをおろそかにしたらダメだよ」

江風「う”~~ごもっともです」
時雨「まぁ もう少し遅かったら作り直ししなきゃいけないからね
    今度からは気を付けたほうがいいよ
    もし 出撃の時に艤装が使い物にならなきゃ あっという間に轟沈だから」
江風「お・・おぅ 気を付けるよ」


免許取得を期にバイクを買ったのだが、その反面自分の艤装の手入れをおろそかにしていた。
罰が当たったのか 案の定 サビだらけになっていたため、時雨同伴で工廠に見せに行ったのだ・・・
幸い、それほど深く痛んでなかったため割と簡単に修復できるというが
もう少し遅かったら艤装として使い物にならなかったという。
そのため「次はないと思え!!」と工廠長に説教されたところだった
そこへ・・・




雪風「時雨さん!江風~」
遠征帰りの雪風と夕立がやってきた
時雨「やあみんな」
雪風「あれ?どうしたんですか江風 そんな深海ブルーみたいな顔して・・・」
時雨「・・・あはは^^; 実はね」



夕立「艤装の手入れをすっぽかしてたっぽい!?」
雪風「・・・ちょっと、なにやってるんですか・・・」
時雨「僕も話したよ・・・」
江風「ううう・・・・」

雪風「次からは気を付けてくださいよ?夕立だって手入れは欠かさずやってるんですから」
夕立「ぽい!?それどういうことっぽい!?」

時雨「ところでその艤装どうする?僕はさっきついでにメンテをお願いしてきたけど・・・」
雪風「私はいいです 何事もありませんでしたから」
夕立「夕立は頼もうかな ちょっと気になるところがあるっぽい」
時雨「それじゃ行ってきな 早く見せた方がいいから」
夕立「ぽい!」

夕立を工廠へ送り出すと・・・

キュ~~ン
車が入ってきたが入ってきた  白いタクシーだ

江風「ん?なんだ?」

敷地内に入ってきたタクシーは、時雨たちの所へ来て止まった
その車に乗っていたのは・・・







ユニコーン「時雨お姉ちゃん!!」
雪風「ユニちゃんに瑞鶴さんじゃないですか!! お使いですか?」
ユニコーン「うん!報告書をまとめてきたの!」
時雨「それにしても珍しいね 瑞鶴さんがシェアカーに乗ってなくて」
瑞鶴「シェフィールドが使ってるのよ 今市庁舎に行ってるわ」
時雨「そうなんだw」

するとそこへ

夕立「ぽい~~~~!任せてきたっぽい~」
夕立が工廠から戻ってきた

ユニコーン「あ!お~い 夕立お姉ちゃん!!」
夕立「ぽい~~!! ユニコーンちゃ~ん」
夕立がユニコーンにめがけて走ってくる

ムギュ!!




ユニコーン「ぽい~~!かわいいよ~
      お持ち帰りしたいっぽい~!」


時雨「随分懐かしいセリフだね^^;」

雪風「そうだ 瑞鶴さん あれから進展は?」





倉庫 








雪風「それじゃぁ あれからずっと平行線なんですか?」
瑞鶴「ええ 何度も司法取引は行ってきたけど、相変わらずローンは首を縦に降らず仕舞い」
時雨「・・・あれからもうすぐ半年かぁ・・・大変だね」
瑞鶴「うん・・・今でも用意された部屋の中でうつむいて ぼそぼそとつぶやくばかりで」
時雨「呟く?」
ユニコーン「うん ごめんなさい・・・レオ・・・って」
雪風「・・・レオ・・・なんかずいぶん勇ましい男の名前ですね」
瑞鶴「ううん 男じゃないよ?」
雪風「へ?」

そういうと瑞鶴は自分のスマホで何かを調べ始め、それを時雨たちに渡した。
そこには制服を着た幼い少女のような顔の女性の写真が表示されていた。





瑞鶴「”彼女”よ 名前は花村玲央(はなむら れお) 17番部隊を任されていた女性指揮官よ」
江風「えええ?女!?」
ユニコーン「ユニコーンも ビックリしたよ だって 男の人みたいな名前だったから・・・」
時雨「いやいやいや 漢字によっては女性の名前にもなるよ^^;」


雪風「っていうか・・・この顔と小柄な身長で25歳!? 
     
嘘でしょ!?

時雨「
高校卒業後に警察学校に入学
   在学中にRAカリキュラムを受け・・・レッドアクシズに入隊・・・かぁ・・・」





夕立「え?レッドアクシズの窓口警察学校がやってるの?」

時雨「え?しらないのかい?教わったじゃないか!」

夕立「あ、えっと・・・ごめん あの時寝てたっぽい^^;」




江風「何やってんだよ」
雪風「ちなみに江風は知ってるんですか?」
江風「え!?お・・・おう 当り前じゃねえか」
雪風「それじゃぁ レッドアクシズ重桜支部の場所 何処にあるか言えますか?」








江風「え”!・・・・・・そんなんあっこだろう? 尾道じゃねぇか・・・おぼえt」

時雨「柱島だよ・・・それに山口県だよ?広島県じゃない・・・」

江風「え”ッ!!!」

瑞鶴「・・・酷い 私KAN-SENの江風はよく知ってるけど、ほんとにあなた”江風”!?
雪風「あのね・・・これ最重要項目ですよ?何で二人とも知らないんですか!?」
夕立&江風「・・・・面目ない」
雪風「・・・はぁ まったく せっかくですから 私から説明します いいですか?」

そう言いながら説明し始めた
雪風「国際法で、アズールレーンレッドアクシズが、日本を含む多くの国で活動できるのは知ってるでしょう?」
夕立「うん 便宜上 自衛隊と同じ防衛組織として・・・だったっぽい」
時雨「でも数年前、あの争いでレッドアクシズは敷居が低くなったんだ」
瑞鶴「それがOperation O・・・通称 オロチ計画でしょ?」

雪風「・・・そうです、もともと日本は大戦の後の条約により軍は持てないことになっています。
    あの事件の後、アズールレーンはアメリカ各国の擁護もあって、被害は少なかったのですが
    袂を分かったレッドアクシズは散々叩かれて活動できなくなる事態にまで発展したんです」

夕立「・・・そういえば ・・・でも、どうしてレッドアクシズは日本で活動できているの?」
その質問に雪風は応えた。
雪風「いい質問ですね夕立さん そこで登場したのが・・・・公安警察です」

時雨「自衛隊内部のクーデターを公安警察が警戒しているのは聞いたことあるだろ?
    もちろん海自も例外じゃない、
    でも長年、艦娘やKAN-SENの事案についてはさっぱりだった。
    それであの時に接触したんだよ ”尻ぬぐいと身元の保証を約束する代わりに条件を飲め”って」
江風「条件って?」

雪風「艦娘・KAN-SENに関するデータの提供と公安警察の隷下になれ・・・
   です 当時のリーダーは渋りましたが、どうすることもできず、
   結局”はい”って返事したんです」

夕立「ぽい~・・・でも 尻拭いって・・・当てがあったっぽい?」


時雨「当時、何かと難癖をつけるあるNPO団体がいてね、アズールレーン、レッドアクシズの国内運用にも反対してたんだけど
    Operation Oの強行はそのNPO団体が裏で引いてたってことにして沈静化を図ったんだよ」
夕立「ぽい!?」
江風「ああ!思い出した!!確かNPO団体の名前は 日本平和維持会  通称 日平会
    表向きは平和を謳って反政府デモを画策してたけど、裏ではあの手この手と卑怯な手を使ってたって
時雨「ああ 何度もニュースになったことあるしね・・・それが流れた途端・・・
    それまでレッドアクシズにヤジを飛ばしていた人たちも、翌日にはその日平会に標的をシフトチェンジしてね・・・」
夕立「それで・・・どうなったの」
瑞鶴「事実無根と反論したらしいけど いろいろと問題を起こしていたから その訴えは聞き入れてもらえず 
    結果、消滅したわ それと同時に、レッドアクシズは公安の隷下になったの」
雪風「公安特務課って聞いたことありませんか?あれが国内のレッドアクシズを束ねる専門の課なんです」

時雨「わかったかい?」

夕立「ぽい!」
江風「おうさ!」

うなずく二人。するとユニコーンが聞いてきた

ユニコーン「そういえば・・・瑞鶴おねえちゃん、30番部隊の指揮官ってどんな人だったの?」
瑞鶴「・・・どうって・・・自己中な人よ?何か野望を持っていたらしくて KAN-SEN休みなんてなかったわね
俺のために尽くすなら優遇してやるって言っていたけど みんな突き放してたから
   なぜ俺につかん!って口癖のように言ってたわ」
時雨「よく解体とかされなかったね^^;」
瑞鶴「長門様もね、気にしてたらしくてノルマを設けたのよ
    そうしたらみんなそつなくこなして戦力としては十分発揮してたの
    だけどローンはそんな彼にべったりだったわ
    私たちはそんなローンを心配してた・・・いくら戦闘狂だからって気にしないわけないでしょ?」

決していい話とは言えない事を口にする瑞鶴と、黙って聞く一同
すると・・・

トゥルルル・・・・
トゥルルル・・・・

時雨「あれ?僕の携帯に着信だ・・・」
時雨の携帯に誰かが電話をしてきた。
時雨は電話するため皆から離れた



スライド・・・通話



時雨「もしもし?」
村雨「あ!時雨ちゃん?」
時雨「どうしたんだい? 今日は榛名から代理業務頼まれていたよね?・・・」

電話の相手は村雨だった。
この日、村雨は榛名からの頼みで秘書艦代理を頼まれていた。
ちなみに、桜町秘書艦の榛名は、提督とともに横須賀に出向いていた。




村雨「じつは桜杜分隊のイラストリアスさんから要請を受けたんだけど・・・」
時雨「イラストリアスから?」
村雨「・・・今お客さんが来ててね 指揮官さんと対応してるんだけど、
    聞けば提督とは旧知の仲の人らしいの
    時雨ちゃんとは此処でよくあっている人だから たすけてくれないかしら?」
時雨「提督の・・・旧知の仲?」
村雨「ナオ君、知ってるでしょ?彼がそっちに行ってるみたいなの」

時雨「が?」

芦内尚(あしうち なお)
横須賀基地に所属してる自衛官で桜町の提督とは学生時代の先輩後輩関係で
最近、二等海尉に昇格したばかりだ。時雨を含め白露型とは親しい仲である
提督や指揮官というものは、今の自衛隊で言えば「海将補」から「海上幕僚長」までの将官がこれに相当するが、
作中における艦娘・KAN-SENの面倒を任される自衛官のほとんどは、特別な役職であるため
佐官以下の若い隊員がほとんどだった。
ちなみに、桜町の提督の本来の階級は「准海尉」、桜杜の指揮官は「二等海曹」だった。


村雨との通話を終えて、話していた内容を伝える

時雨「・・・というわけなんだ」
ユニコーン「そういえば、イラストリアス姉ちゃんそういってた・・・でも、
       提督さんの・・・お友達?」
時雨「正確には、先輩だね 尚は横須賀の本隊で護衛艦に乗ってるんだよ」
江風「でも、なんで尚兄が桜杜に?桜杜のみんなとは初対面だろ?」

時雨「ああ それは・・・」



所変わって・・・南房総市の沿岸部
海自の館山基地から数キロ離れた街の沿岸部に存在しているその場所に
レッドアクシズ12番部隊の基地はあった。
穏健派の部隊である12番部隊の評判は
レッドアクシズが警察組織として存在できている事もあってか、ここ南房総市は
海自よりも12番部隊を支持している市民が多かった。
そんな基地の敷地内にあるヘリポートには艦船夕立ともう一人のKAN-SENの姿があった






艦船夕立「ふあぁぁぁ~~」(あくび)
三笠「夕立!」
艦船夕立「うぅ すまねぇ・・・」
この基地に所属している戦艦三笠は、12番部隊の秘書官を務めていた
普段は陽気かつ気さくな性格なのだが、伝説的存在という事もあってか、威厳も兼ねそなえていた。
この日、三笠は、夕立とともにヘリポートで誰かをずっと待っていた
その誰かというのは・・・

三笠「大した神経だなぁ 長門様が来るってのに!」
艦船夕立「そんなカッカすることないだろ?」
レッドアクシズ重桜支部のトップに君臨する 長門だった・・・
いつもは御神体「重桜」を守る御狐であるため、柱島から離れることはできないが、
視察は、月一、二回のペースで行っており、この時は遠出することができるのだ
そして今日が12番部隊の番・・・というわけなのだが・・・
艦船夕立「けどさぁ ほんとなのか?視察にそんなことして・・・」
三笠「ああ  なんでも 桜杜にいるローンのことについてだそうだ」
夕立「ローンの?ってか何で今になってだ?捕虜引き渡しにしても、向こうにはローンの居場所は・・・」
三笠「我に聞くな それ以上のことは知らなんだ ついてからおいおい話すと言っていたが・・・」
そうしていると…遠くからヘリコプターのローター音が聞こえてきた
音のする方向を見ると、遥か上を飛び豆粒ほどのヘリコプターが見えた
あれのようだ・・・





そのヘリは、だんだんと高度を下げ ヘリポートに着陸した

着陸すると、ヘリのスライドドアがゆっくり開き、艦船長門が出てきた





二人「お疲れ様です!!」
長門「楽にせよ 2人とも 視察と言ってもいつも通り・・・そう固くなることは無かろう」
艦船夕立「でも 長門様? 話をもらったときは目を疑ったぞ?
       いいのか そんなことして・・・」
長門「かまわん このために余の息がかかった者たちと来ているのだ やましいことがなければ問題はないだろう」
三笠「それはそれとして ついてから打ち明けることがあると言ってましたが・・・」




長門「ああ 実は お主たち二人に頼みがあるのだ・・・」





  


桜杜学園 駐車場

あの後、時雨たちは、 桜町から車で走らせること15分
桜杜の敷地に来ていた。
以前は地上に駐車場があったのだが、増改築の工事により駐車場があったところには寮が建ち
駐車場は地下になっていた




夕立「到着っぽい~!!」
江風「やっぱバイクはサイコーだぜ!」

瑞鶴「車といいバイクと言い・・・桜町の白露型ってずいぶんアクティヴだね^^;」
時雨「え?ああいや^^; でも、なんでまたバイクなんだ?」
江風「最初は車のAT免許をとろうとしたんだけどな、次第にバイクが気になってな
    だから思い切ってバイク免許を取ったんだよ」
雪風「よく勉強はすっぽかすのに、免許の試験は一発で合格したんです・・・
    あのね、艦娘なんだから免許なんて二の次なんですよ
    そっちに熱入れてどうすんですか^^;」(雪風は知ってました)
夕立「本当っぽい・・・」
江風「んな!そういう夕立の姉貴だって、時雨の姉貴に影響されて四輪の普通免許取ったんだろうが!」
時雨「え?そうなのかい?」
夕立「ぽい!それ言っちゃダメっぽい!!」

話で盛り上がっていると、そのあとからまた別の車が駐車場に入ってきた
雪風「あれ?敷地に車が入ってきますね」
瑞鶴「う” あの車って」

その車が駐車場の一つの枠に止まると運転席から誰かが降りてきた



エンタープライズ「どうしたんだ 皆で」

時雨「エンタープライズじゃないか これ、君の車かい?」
エンタープライズ「ああ そうだが・・・詳しいほうか?」
時雨「かじった程度だけど エレノアだろ?有名なコンプリートカーだもの」
瑞鶴「グレイゴースト、どこかへ出かけてたの?」
エンタープライズ「ああ 気分転換に出ていたんだが、イラストリアスから来客に出す茶菓子が切れたから買ってきてくれって頼まれてな」
瑞鶴「それって・・・横須賀からの?」
エンタープライズ「ん?なぜわかる?」
時雨「エンタープライズ、なんて聞いてるんだい?」
エンタープライズ「いや、急に決まった事で・・・捕虜のローンの処遇を決めるために
           横須賀から査察官が来て、指揮官と 今日中に結論を出すと・・・」
雪風「そう聞きましたか・・・」

実は、あの時、村雨から聞いた情報もそうだったのだ
芦内は、ついこの間まではイージス艦の通信士として乗船していたが
昇格と同時にKAN-SEN部隊の査察官に配属になったのだ
そして今日、芦内の最初の仕事がローンの処遇に伴う桜杜への査察だった

江風「やっぱり・・・解体処分になっちまうのか?」
エンタープライズ「ああいや・・・それはまだ決まったわけじゃ・・・」

ボソッと呟いた夕立の言葉に「まさかぁ・・・」と言い返すエンタープライズ・・・
だが・・・

ユニコーン「大変!急がないと!!」

真に受けたユニコーンは慌てて学園の中へ入っていった

雪風「あ!ユニちゃん!!って 行っちゃったよ・・・」

江風「あ・・・あれ?」
夕立「かーわーかーぜ!!」
江風「ご・・・・ごめんなちゃい」

・・・その時だった

ボン、ボン・・・・

時雨「ん?何の音だ?」

何処からかともなく変な音が聞こえてきた
薄い金属板を叩く音だ。 

夕立「ぽい?どこから聞こえてくるっぽい?」

その音の出所を探す一同 すると



ボン、ボン・・・・







瑞鶴「あそこから聞こえてくるみたいね」
雪風「え?でも、あれって」

その音は時雨たちの向かい止まっていた黒塗りの車からだった しかも

時雨「これ・・・庁用車 じゃないか?」

時雨は車に近づいていった

ドン・・・・ドン・・・・ドン・・・・
時雨「この中だ!」

その音はトランクからだった!

時雨「だれか入っているのかい?」

トランクに向かって時雨は問いかけた・・・すると・・・

「・・・・・ーーーーーっ!!」
一同「!!」
言葉にならない「んんーーーー」の声…人の声だった

急いでトランクのノブに手をかけたが
さすがにカギがかかっていた

時雨「そんな都合よく開いているわけないか」
江風「どうする?いっそ窓ガラスぶち破るか?」
雪風「ぶち破るって・・・でも、急がないとまずいですよね・・・」

強硬手段をとろうとした・・・そのときだった

エンタープライズ「ん?」
瑞鶴「?? グレイゴースト?」

助手席側にいたエンタープライズが何かに気が付いた。
そして運転席に回るとドアノブに手をかけ・・・




パカ!
エンタープライズ「おい!運転席が開いてるぞ!」
雪風「え?なんで?」

何故か運転席のドアは施錠されていなかった
それを見た時雨はすぐに・・・

時雨「エンタープライズ!解錠のスイッチをお願い!」

時雨の指示にエンタープライズは動いた
そして解錠のスイッチを見つけると・・・


ガチャン!


鍵が開いた!

エンタープライズ「いいぞ!」

それを合図に再びトランクのノブのスイッチを押した・・・
そしてトランクを開けて目に飛び込んできたのは・・・


時雨「!! 大丈夫かい! しっかり」




手足を縛られ、口にはテープを貼られた 人の姿が!

雪風「って 芦内さんじゃないですか!」
芦内「ん!?んんんん!!!」
瑞鶴「ええ?何で縛られてるの?!」


時雨たちは彼の拘束をすぐに解く




芦内「ああ 助かったよ」

江風「尚兄 どうしてトランクに? 」

芦内尚「運転手に気絶させられたんだ・・・」

夕立「運転手っぽい?」
芦内「ああ 着いた途端に襲われて、次の瞬間に目の前が真っ暗になって・・・」

瑞鶴「襲われたって・・・ここで?」
時雨「真っ暗になったって・・・どういう風にだい?」
芦内「・・・なんか・・・体中を電気がバチバチって・・・そうしたら」
江風「電気ってことは・・・スタンガンか?」
雪風「でもここでって カメラとか設置されてるでしょ?」
エンタープライズ「いや、カメラはスロープにしかついてないんだ」
夕立「え?本当にないっぽい!?」
瑞鶴「それにここの区画は関係者でもめったに来ないから 思いっきり死角なの」
時雨「・・・尚 その男の服装は分かるかい?」
芦内「えっと たしか 青の迷彩を着てて 髪型は・・・
   前が眉毛が隠れるぐらいで、ボブに近かったかな? 
   それと・・・学生カバンほどの大きなバッグを持ってたな・・・」
雪風「え?バッグなんて車の中にはありませんでしたけど・・・」

瑞鶴「眉毛が隠れるぐらいのボブヘアー?

時雨「その運転手の情報、持ってるかい?」
芦内「え?ああ もってる ・・・ま・・・待ってくれ」

そういうと彼は携帯を取り出し 何かを調べ始めた
そして・・・

芦内「こいつだ・・・」



そこに映っていたのは運転手と名乗る知らない男の顔だった
そこに、後のみんなもぞろぞろときた。

時雨「・・・名前は聞いているかい・・・」
芦内「・・・たしか 岡本・・・恵吾って言ってたな・・・」
時雨「・・・岡本・・・しらないな 新人か?
    尚を襲う目的は?」

瑞鶴「・・・・そいつはそんな名前じゃない!・・・」

時雨「え?」

時雨の言葉に瑞鶴が違うと反論した
瑞鶴を見ると、その顔は若干強張っていた

雪風「知ってるんですか この男」

瑞鶴「知ってるも何も そいつよ! 30番部隊の下衆野郎 
   百鬼 毅(なきり たけし)よ!」
一同「!!」

エンタープライズ「30番部隊指揮官って・・・・たしか自己中心的でKAN-SENの耳を貸さなかったっていう・・・」
時雨「ってことは・・・狙いは・・・ローン!?」
夕立「ま・・・待って!? なんでデータに入ってるの?運転手ってことは自衛官として登録されているってことっぽい」
瑞鶴「私に言われても」

慌てる瑞鶴、すると時雨は、どこかに電話をかけ始めた・・・
かけたさきは・・・
prrrrrr・・・・ブチ!

「もしもし?」

瑞鶴「榛名かい?僕だよ!時雨!!」
榛名「時雨さん!?よかったいまそっちに連絡を入れようと思っていたんです実はローンは・・・」
時雨「知ってるよ・・・それより、調べてほしいものがあるんだ」
榛名「え?」


時雨は榛名に要件を伝えると、榛名はそこで待っててと促され、いったん電話を切った・・・
それから数分後・・・

トゥルルル・・・・トゥルルル・・・・

着信が来た だが、その着信は榛名からではなく
時雨「・・・・提督だ」
電話をかけてきたのは桜町鎮守府の提督だった。
画面をスライド・・・通話
時雨「もしもし?」
「もしもし 時雨 聞こえてる?」

春野雫(はるの しずく)
桜町鎮守府の提督をしている自衛官で、階級は准尉
鎮守府の提督業務に就く自衛官としては稀な女性自衛官であった。


春野雫(*苗字はこっちで付けました)「榛名は今関係各所に顔を出しているよ、だから榛名に代わって私がが電話に出てるの」
時雨「そうか・・・ところで、結果は?」




雫「ええ 時雨の言っていた通りよ・・・防衛省に連絡を取ったところ、つい最近 
    横須賀のメインサーバのメンテナンスを行ったって・・・」
時雨「・・・・やっぱり・・・」
提督の言葉に時雨はさらに質問した
時雨「それはいつの事だい?」
雫「ほんの数日前よ・・・緊急のメンテナンスだとか言って管理部署から人が来たって」

時雨「責任者はどうも思わなかったのか?」

雫「いいえ、焦っているようで 気にはなっていたそうだけど、いつもメンテを行う顔見知りだったから
     そこまでは・・・気にしていなかったって・・・」
時雨「おいおい・・・それは業務としてどうなんだ!?」
雫「私も聞いて冷や汗をかいたわ・・・それと・・・桜杜に派遣された隊員って尚先輩なの?」
時雨「ああ どうしたんだい」
雫「さっき、データを調べたの・・・そしたら先輩のデータがおかしいことになっていた
時雨「おかしいこと?」

雫「写真と一部の情報が違う人間のモノになってた・・・」

時雨「・・・なんだって!」

・・・

夕立「どういうことっぽい?」
時雨「多分、 緊急メンテと詠っていたのは、
   おそらくメインにハッキング用のバックドアを設置するため
   ・・・焦っていた様子からして、多分、そのプログラマー、奴に脅されてやったんだ」
夕立「でも、なんで尚ちゃんなの?」
雪風「ウイルスを使って情報を得たんでしょう
    芦内さんのデータを改ざんしてた所を見ると
    おそらく入館するときのデータ照会を突破するため」
エンタープライズ「芦内2尉が言っていたバックは、おそらく変装用の服を入れていたんだ
         
それに桜杜のみんなとは初対面
         それで怪しむ人なんていると思うか?」
瑞鶴「・・・・いないわね」
江風「おいおい!そうだとしたらさっき飛び出していったアイツ あぶねぇんじゃねぇの!?」

時雨「!!・・・そうだった ここで油を売っている場合じゃない!!!」

時雨はユニコーンの後を追って走り出した。
雪風「え!?時雨さん!?」
瑞鶴「って 早!もう見えなくなっちゃった」
雪風「ああああ もう!!」



桜杜内





光がもれる狭い部屋
衛生設備も整っているその場所は
桜杜学園内部に設けられた簡易独房
ここにローンが勾留されていた
元々は施設内の拘置所に収監されていたが
長期間になることもあって、使われていない隊員の一人部屋を
改造して独房として使用、数か月前に場所を移していた。
ローンは部屋に設けられたベッドの上で蹲り
思う事と言えば自分の事ばかり
自分のわがままと暴走でいつのまにか組織から
いいように使われ、結局思い人には会えず
ただただ嘆いていた。







ローン「・・・どうして・・・こうなっちゃったんだろう・・・
    わたしは・・・ただ・・・あの人に会いたかっただけなのに・・・
    一言お礼を・・・言いたかっただけなのに・・・」
最早、皆の知る鉄血艦ローンの姿ではなかった・・・

すると・・・




へやの扉が開いた・・・
誰かが入ってきた
ちなみにローンは、今日自分の処遇が決まることを知っていた。
もう・・・どうにでもなれ・・・
そう思った。

すると・・・





「なんてざまだ ローン・・・」


ローンの姿を見たその誰かが言った
その声を聞いて、ローンは表情を変えた
聞き覚えのある声だったのだ
ローンはその誰かを見るため、顔を上げた
そこにいたのは、白い軍服を着た男
しかも、その男の顔はローンにとって見覚えのある顔だった







ローン「・・・・・・指揮官?」

そう 芦内を襲った百鬼だった。

ローン「・・・どうしてここに?」
百鬼「お前のことを知って、迎えに来たんだよ 技師を引き込んで、念入りに準備してな」
ローンが起こした鎮守府での出来事は瞬く間に全国ニュースに知れ渡った。
そのニュースを・・・百鬼も観ていたのだ
レッドアクシズをやめらせられた後、どこにも就かず、稼いだ金で
部屋にこもる生活をしてきた百鬼は、この日の為に、コンピューター管理を任されていた技師を丸め込むと
桜町、桜杜の日常を調べるためにメインコンピューターをハックし何時間もかけて情報を得て
百鬼を隊員として登録 この計画を企てた。・・・
そして運転手として潜り込み芦内をスタンガンで襲い庁用車のトランクに閉じ込めた百鬼は
用意していたバッグを持ち、駐車場内にあったトイレにこもり
白い服に着替え、芦内尚になりすまし、その足でローンの所へ向かったのだ

心変わりしてることなどきにもせずに・・・

百鬼「全く、 平然と組織に裏切られ どうしていいのかわからず ただただ蹲って
    身の破滅をぼそぼそとつぶやいて 結局お前は俺がかわいがらないとだめなんだよ」
ローン「・・・・」
百鬼「だが安心しろ、こうして俺が会いに来たんだ また俺が居場所を作ってやるよ・・・」

ローン「・・・・らない・・・」

百鬼「・・・・なんだ?」

ローン「・・・いらない・・・もう、どこにも行きたいない」

百鬼「何を言っている?何死ぬ気でいるんだ?まだ死ぬなよ
    お前には俺の為になってもらわなきゃ困るんだ ほら 」

そう言って 百鬼は手を差し出した
必ず手をとってくれると・・・
すると・・・
コンコン・・・
誰かがやってきた
百鬼「なんだ?」

ユニコーン「あの ローンさんにあいさつをしに来たのですが・・・」
ユニコーンだった・・・

百鬼(畜生・・・邪魔が入ったか・・・)
百鬼「挨拶? まぁ入りなさい」



入れと言われいわれて、ユニコーンは部屋の扉を開けた




百鬼「何だ君は?ここの所属艦か?」
ユニコーン「あ、はい・・・ひょっとして お兄ちゃんが芦内さん・・・」
百鬼「あ・・ああ いかにもそうだが」

目の前にいるのが偽物と知らずに談笑し始めるユニコーン
そんなユニコーンをベットの上から見るローン
ここへは何度も足を運んでいたが、自分が拒絶しても忘れたかのようによく顔を出していた
あの日、砲口を向けた相手なのに・・・・
ユニコーン「あの 申し訳ないんですけど・・・下にお友達を待たせてるので
       連れてきて・・・いいですか?」
・・・・芦内と偽る百鬼は少し黙るが・・・
百鬼「いいよ・・・でもここは手狭だから部屋の外に連れて行こう」

百鬼の応えに、満面の笑みを浮かべるユニコーン。
ユニコーンは、そのまま部屋を出ようとした







・・・その時だった!






ローン「ユニコーンちゃん!危ない!!」



ユニコーン「え?」
ローンの声にユニコーンは思わず振り向いたその時だった





パァン!!!





狭い部屋に響き渡る乾いた破裂音・・・銃声だ
・・・・



ユニコーン「う・・・うぅん?」
気が付くと ユニコーンは床に倒れていた
何が起きたのかわからないユニコーンだったが・・・
一体何があったのか理解した・・・






時雨「ふう ギリギリセーフだね」
ユニコーン「時雨お姉ちゃん!!」
ユニコーンは時雨に抱かれ、床に倒れていた

じつは、百鬼がユニコーンを狙い、銃を撃とうとした時
ローンの声に驚いたユニコーンが振り返ったときに
急いで駆けてきた時雨が部屋の扉を開け、目の当たりにしたのだ
そして、間一髪弾を避けたのである。
百鬼「チッ また邪魔が入ったか・・・」

ユニコーンは驚いた。
芦内と名乗っていた男の手には、銃が握られ、口調が変わっていることに・・・

ユニコーン「え?芦内さん?これ、どうなってるの!?」
困惑するユニコーン
すると時雨が・・・
時雨「ユニコーン・・・そいつは尚じゃない!」
ユニコーン「え?」
百鬼「ほう 貴様、俺の正体がわかるのか」
銃口を向けながら話をする男
ユニコーン「誰なの?あなたは誰なの!?」





百鬼「百鬼 毅(なきり たけし) レッドアクシズ30番部隊の指揮官さ!」
男の正体にユニコーンは仰天した

時雨「後ろから銃で撃とうなんて・・・随分卑怯な真似をするね・・・」
百鬼「何が卑怯だ・・・・これも作戦の内だ」
銃を向けながら百鬼は応えた
そんな相手に、ユニコーンは問いかけた・・・
ユニコーン「どうして・・・こんなことをするの!?」
百鬼「十数年前の分裂戦争を知ってるよな 
    Operation Oの失敗でレッドアクシズが散々叩かれたのを
    それでレッドアクシズ、アズールレーンの国内運用に最後まで反対していたNPOがいたのを」
ユニコーン「え?」
百鬼「日平会・・・その代表の名前は百鬼 隆・・・・俺の年の離れた兄貴だったんだよ!!」
ユニコーン「!!」
百鬼が打ち明けた事実に二人は仰天した

百鬼「兄貴は思ったことを包み隠さず言う人だった そんな兄貴を俺は好きだった
    だが、あの日公安に突然犯人扱いされ、今まで支持してくれていた連中に裏切者と叩かれ
    失意のまま死んでいったんだ!!」
ユニコーン「待ってよ!日平会は違法行為で散々叩かれていたんだよ?どうして・・・」
百鬼「それは兄貴についていった一部の連中がやっていたことだ。兄貴は失墜した日平会を立て直そうと
    躍起だった・・・なのに部下のしでかした過ちを兄貴を含めたまっとうに活動していた連中をも同罪だと・・・
    大々的に報道され、社会のゴミとまつりあげられた
    兄貴はそのことを涙ながらに打ち明け、死んでいったよ
    だから決めたんだ 公安や兄貴を裏切った国民を見返すために・・・復讐の為に指揮官になったんだ!!」

ユニコーン「ならどうして・・・ローンさんにこだわるの!?」

百鬼「俺の言う事を素直に聞いてくれるからだよ!
    どいつもこいつも、イチャモン叩いてばかりで面白くないんだよ
    だがこいつが違った、何も言わず純粋に戦いを楽しんでな
    こいつだけは優遇してやるよ 俺の一番の奴隷としてな」
ユニコーン「もうそんな時代じゃないんだよ 怒りと憎しみを生み出すあの時代は終わったの!!」
百鬼「・・・何が終わっただ・・・・・・何のための軍隊だ?国防のため?冗談じゃない
    だったら俺が変えるんだよ ローンを使って・・・このくそったれな国を焼き払ってやる !!」
時雨「不法な目的でKAN-SENと艦娘を軍事介入、テロ行為は国際法で禁止されているはずだよ!」
百鬼「知るか、今の日本に尽くす義理なんてこれっぽちもねぇ だからローン 俺と一緒に来い!!」
百鬼はローンに言い放った
するとローンは・・・

ローン「いいえ・・・もう あなたの所へはいけない!」
百鬼「なんだと!?」

ローン「確かに私は戦いを愉しんで、周りから疎まれてきた 
    でも いつの間にか それでいいの?って思うようになった
    30番部隊が解散したとき、私は家を無くしてショックだった
    でも、正直なところ、自由になったんだって思ったわ
    そんな時 レオが声をかけてくれたの」

ユニコーン「レオ?・・・17番部隊の指揮官だったってひと?」
ローン「そこで、私は自由ってどういうものか、愛ってどういうものか教わった
    清々しく感じたわ・・・
    でも、周りがレオを目障りだと感じていたから、その17番部隊も解散
    他の部隊に移った でも、私はレオを忘れられなかった・・・
     でもまさか・・・すり替えられていたなんて ・・・」

百鬼「ふん! だから言ったんだ・・・愛だの、友情だの お前には不要だって
    お前は一生、俺の玩具になるんだ!!」

ローンの話を百鬼は嘲笑った
そんな百鬼の態度に


ユニコーン「不要? 愛することや友達を作ることが 
ローンさんには不要だって言ってるの?」

ユニコーンは我慢の限界だった

百鬼「ああ いいか?よ~く覚えとけよ 孤独こそが最強なんだよ!!」

ユニコーン「いい加減してよ!!」


ローン「!?」

時雨「ユニコーン?」

ユニコーン「そんなの強さじゃない・・・
単なる可哀想な人だよ!」

百鬼「なんだと!?」






ユニコーン「たしかに言う通りかもしれない。でも、
それを認めてポジティブに考える人こそ強い人だって思うの
      それにたまに無茶だってするけど、それは大切な人の為に
必死になってるんだよ?
      そんなことも分からないあなたに・・・愛や友情を語る資格はない・・・
      そんな人に・・・ローンさんは渡せない  絶対に渡すもんか!!!!!」


ローン「・・・ユニコーンちゃん」








時雨「確かにそうだね・・・・でも、ユニコーン それ、僕も混ぜてくれないか?
そう言いながら時雨が立ち上がるとユニコーンの前に出る



ユニコーン「時雨おねえちゃん」

百鬼「ほう まさに ここらしい画だなKAN-SENと艦娘が手を取り合って・・・
だが 忘れたのか? ローンはお前らに砲口を向けたんだ、
もはやこいつも俺と同じさ 今更戻れるわけないだろ?」

時雨「それは違う!確かにローンは罪を犯し、砲口を向けた・・・
でも 誰も殺めていないうえに、未遂で終わった
    誰にだって必ずやり直せるチャンスはあるんだ!!
    それを お前のような怪物がそのチャンス奪う権利なんてない!!」

百鬼「!!・・・怪物だと? ふふ・・フハハハハハ
    笑わせるな! 怪物はお前らだってそうではないか!
    お前らのことは知っているぞ おまえら同性で付き合っているそうじゃないか?
    兵器風情が、ただでも気持ちわるいお遊びを」





時雨「・・・バカにするな!!!」


百鬼「!!」




時雨「KAN-SENだろうと艦娘だろうと・・・
   異性だろうと同性だろうと ・・・
   大切な人に変わりはないんだ!!
   桜町でのあの日、恐怖を噛みしめながら
   勇気を振り絞って

   ユニコーンは一人でローンに立ち向かった 
   

   でも 今度は・・・
   僕の目の前で銃口を向けられている・・・
   その時僕は後ろで怯えているだけ?・・・
   僕はそんな奴じゃない!仲間を・・・
   大好きな人を守れないで、なにが日本の艦娘だ!
    
   君のような差別主義者<レイシスト>に・・・
   僕らをどうこう言える権利はないんだ!!!!」



ユニコーン「お姉ちゃん!!」




百鬼「・・・どうやら 死に急ぎたいらしいなぁ もう慈悲なんていらねぇ お前らから殺してやる」
そういうと百鬼は二人に銃口を向けた
ローン「・・・やめて!」
百鬼「もう遅い・・・何か言い残すことはあるか 」


時雨「・・・これで逃げられると思うな・・・」
百鬼「・・・・上等だ」

不気味に笑うと引き金に手をかけた




ユニコーン「時雨お姉ちゃん!」
時雨に飛びつくユニコーン。
それを守るように優しく抱く時雨・・・



・・・・そして・・・・。


パアアアアン



再び銃声が響いた
だが・・・







ユニコーン「・・・・あれ?なんともない」
時雨「どうして・・・・・!!」


その凶弾は二人の元には届かなかった






なぜなら・・・











百鬼「・・・・なんの真似だ!ローン!!」

ローン「二人は・・・撃たせない!!! 
    あなたはもう・・・私の指揮官じゃない!!!」
時雨「ローン!!!」

銃弾を発射する直前に
ローンが妨害し、これにより百鬼の撃った弾は時雨たちのすぐ横にそれていた




百鬼「貴様・・・・裏切ったなぁああああああ!!!!!」

まさかのローンに妨害され、我を忘れる百鬼
その時・・・




時雨「ユニコーン バスルームからタオルと髪ブラシを持ってきてて」


ユニコーンにそう囁く時雨
一方、藻掻く百鬼を必死で抑えようとするローンだったが・・・


百鬼「・・・・邪魔だ!!」
ローン「キャ!!」

振りほどくと、なめやがってと言わんばかりにローンに銃を向けた
が、パニック状態で周りが見えていなかったため、時雨の存在を忘れていた。

時雨「なぁきぃりいいいい!!」
時雨が突進してきた!!
百鬼も時雨に気が付き、銃を向けようとするが



パシン!!

百鬼「あああああ!!!」


持っていた銃を時雨に弾かれた
そして次の瞬間




時雨「せいやあああああああああああああああ!!!!」

間髪入れずに百鬼の体を持ち上げ
背負い投げの要領で放り投げた


どっす~~~ん!!!!!


百鬼「ぐあああああああ!!」


床に叩きつけた百鬼を押さえつける時雨
すると

ユニコーン「持ってきたよ!!」

ユニコーンがタオルとヘアブラシを持ってきた しかもそれぞれ2枚と2本
時雨はそれを使い手足をきつく縛った

百鬼「ぐ・・・く・・・くそおおお!!!」

ただただ藻掻く百鬼

時雨「・・・これじゃ何れ解ける・・・」
そこへ・・・
雪風「時雨さん!!何があったんですか?」
心配してきた雪風たちがやってきた
瑞鶴「百鬼・・・・!!」
時雨「誰か 縛るもの何かあるかい?!」
瑞鶴「え?縛るもの?」
時雨「タオルとヘアブラシで縛ったが解けそうなんだ!何かあるかい?」
江風「江風 結束バンド持ってるぞ!」
時雨「それで頼む!!」
江風「おぅ・・・!!」


百鬼「くそぉ!!離せ!!はなせええええええ!!!」

時雨「百鬼 毅!現行犯で逮捕する!!!」

悪あがきを続ける百鬼に結束バンドで改めてきつく縛った
その光景をローンはただただ見ていた。




数分後・・・
刑事「ほら歩け!!」
百鬼「くそおおお!!!!!こんなところで終わるなんて・・・いっそ死なせてくれぇ 兄貴の所へ行かせてくれぇ」
刑事「ダメだ!!お前にはきっちり罰を償わせてやるぞ 死に逃げなんてさせないからな!!」

百鬼「く・・・くそぉ!!」
警察に身柄が移された百鬼は尚も暴れたが、桜杜から引きずり出されパトカーで連行されていった

百鬼と警察が去った後
時雨たちは中庭に来ていた。
ローンもその場にいる。

 
瑞鶴「それにしても、あいつが復讐の為に指揮官をやっていたなんて・・・」
時雨「ああ たしかに奴の言うことももっともだ いくら対等になるためとはいえ、
    当時の公安はやりすぎたな 」
雪風「でも、理由はどうであれ、百鬼がやったことは正当化できるものではありませんから」
ユニコーン「あれ?ねぇ そう言えば本物の芦内さんは?」
時雨「さっきイラストリアスと指揮官に呼ばれて、執務室に行ったよ 伝えたいことがあるんだって・・・」




江風「にしてもついてたよな 庁用車のカギが運転席側だけ開いていたのは・・・」
エンタープライズ「それについてはさっき調べてきた・・・」
江風「え?調べた?」
エンタープライズ「心当たりがあってな・・・取り戻したスマートーキーを使って調べたんだ
          そうしたら・・・後ろ両側と助手席は正常に作動していたが、運転席側だけうまく作動していなかった
雪風「・・・なんで?」
エンタープライズ「おそらく中のドアロックアクチュエーターの故障だ。
          それでうまく作動できていなかったんだ」
江風「え?ドアロック・・・アクチュエーター?」






エンタープライズ「いわゆる伸び縮みする モーター回路だ。手動操作は問題ないが 
         電子ロックするとき、信号を受け取る
         モーターが動いて施錠と解錠を行っているんだ 
         だが、よく使ってたり、古くなってくる
         時々動かなくなることがある。今回それがあったんだ」

一同「へ・・・へぇぇ^^;」
瑞鶴「ず・・・ずいぶん、詳しいのね グレイゴースト・・・」
エンタープライズ「知り合いの車でそんなことがあってな・・・それで知っていたんだ」

するとそこへ・・・




艦船夕立「・・・ん?よお!瑞鶴姉!シグ姉!!」
時雨「あれ? 艦船夕立じゃないか!」
夕立・エンタープライズ・江風「シグ姉?」
雪風「そう呼ばれているんですよ^^;」

艦船夕立がやってきた 
艦船夕立「すっげぇ久しぶり・・・ってあれ?ローンじゃねぇか やっと打ち解けたのか?
       心配したんだぞ」
時雨たちの輪にローンを見つける艦船夕立
ローン「え?私を?」
瑞鶴「あ~ ちょっといろいろあってね^^;」

艦船夕立「ん?なんだよ 何かあったのか?」
食いつく艦船夕立、すると・・・




三笠「おい 夕立 一人で先に行くな!!」
艦船夕立「あ!やっべ ^^;」

瑞鶴「三笠さん?」

入口の方から三笠の怒号が響く
そしてその後ろからもう一人・・・
瑞鶴・雪風・ローン「え?」
その姿を見た途端、3人は思わず声を上げた・・・
そこに現れたのは・・・
「まったく 余が来ているというのに・・・気が抜けておるな」

幼い声に、古風なしゃべり方・・・そして巫女のような紅白のドレスを身にまとった少女
夕立「ぽい?」
雪風「な・・・なんでここに!?」
時雨「知っているのかい?あの子・・・」


エンタープライズ「長門・・・重桜支部の長 戦艦長門だ」


時雨・ユニコーン・夕立「え?・・・・・・・ええええええ!?」


三笠「夕立 長門様の御前であるぞ?何やっているのだ?」
艦船夕立「ああ・・・わりぃ つい^^;」
長門「良い、そのくらいの無礼は許す・・・貴公が艦娘時雨だな?」
時雨「え?・・・は・・・はい・・・そうですが・・・」
長門「楽にせよ、余は柱島の長門 お主のことは夕立から聞いておる
   甘くも熱い艦娘だとな」
時雨「あ・・・あはは それは・・・どうも^^;」






雪風「久しぶりですね ”長門様”
長門「お主・・・たしか、にいた」
艦船夕立「ん?なんだ?知り合いか?」
雪風「ええ 尖ってた頃からの縁で何回か会ってるんです」
長門「最近 姿を見せぬと思ったら、ここにきておったのか?」
雪風「・・・左遷人事・・・でここに来ました・・・」
長門「何を警戒しておる?余は彼奴等ほど血は上らんぞ?」
雪風「・・・どうでしょうか」





長門「・・・まぁ、それはさておき・・・ 久しいと言えば・・・・








いつのまにか物陰の後ろに隠れている瑞鶴
長門が名前を呼ぶとビクッとなった

ユニコーン「あ」
雪風「・・・そういえば^^;」

瑞鶴「・・・・お・・・お久しゅうございます 長門様^^;」



長門「全く、
   余の采配を待たずして
   皆の前からいなくなりおって 
   この 無礼者!!!
   ・・・どれだけ心配したと思っておる!?」




瑞鶴「申し訳ございません!」
長門の一喝に瑞鶴はその場で土下座する
すると・・・

長門「・・・しかし、無事で何よりだ ここの皆とともにやっていると聞いて 安心したぞ」
瑞鶴「・・・長門様」



三笠「ところで 艦娘時雨 ここで何かあったのだ?さっきパトカーが出てくるのを見たが・・・」(ちなみにすでに 面識はある)

時雨「あ~ じつはね・・・」

時雨はほんの少し前の出来事を艦船夕立たちにも伝えた。

艦船夕立「百鬼だと!?あいつがローンを奪いにここに!?」
長門「・・・はぁ 破門にしても これでは もはやつける薬もない・・・」
時雨「うん でもなんとか撃退して 連行されていったよ ユニコーンのおかげでね」


ユニコーン「え!?あぅ・・・そんなことないよ それに最後は時雨お姉ちゃんが・・・」
時雨「何言ってるんだ・・・僕は君の勇気に応えたにすぎないさ」








艦船夕立「あ~あ ふたりとも なに 長門様の前で見せつけてくれちゃってんだ」(イヒヒ)
雪風「それは同感」(フンス)



ユニコーン「ところで、夕立ちゃんたちはどうして長門様と一緒に?」
艦船夕立「うちらは視察っつーもんがあってな 今日はうちらが番ってわけ
       ・・・あと 長門様がある人を合わせたいって」
時雨「あるひと?」
三笠「さっきもパトカーのこともあってな 車で待たせてもらってるんだ」

艦船夕立「ああ 待ってくれ  すぐ呼んでくっから^^;」


そういうと艦船夕立は車の方へ行った。
そして、程なくして誰かを連れて戻ってきた
艦船夕立「ほら 入っといで」

促され扉から姿を表す 一見、長門の一回り大きい背丈の少女のようだが・・・

ユニコーン「あれ?あの子」
時雨「あの顔・・・ひょっとして」

二人をはじめ皆がその少女を見て驚いた
それもそのはず、その少女は 桜町で瑞鶴が見せた
あの女性指揮官だった・・・




ローン「・・・!!・・・・レオ?」



花村玲央「・・・久しぶり、ローン・・・」





・・・



雪風「へぇ 玲央さん 今は看護師を目指しているんですか」
玲央「ええ 京都の医療短大に通ってるんです」
夕立「でも大変じゃないの?元レッドアクシズの指揮官さんが看護師さんになるのって・・・」
玲央「ううん レッドアクシズ在籍中”警察官”って扱いだから、そんなに響かないですよ
    履歴書・職務経歴書でも”元水上警察所属”で済みますから」
瑞鶴「す・・・水上警察って・・・・わかっているけどすごいな^^;」
ユニコーン「でも・・・どうしてレッドアクシズに入ろうって・・・」

玲央「人の為になる事をしようって思ったのがきっかけなの
    勉強はよくできるほうだったけど・・・
    将来何がしたい?って思っても漠然としかなくて
    それで高校卒業して警察学校に入ったの、そうしたら見つけたの・・・
    レッドアクシズとして海の防衛線を守る仕事に」

時雨「RAカリキュラムを受けたんだね・・・レッドアクシズに志願した生徒は、
   その地点で違う教育を受け合格した者が指揮官になるけど
   難易度が高く、失格、落第したら
   警察官としてもう一度教育しなおされるって聞いたことある。」

ユニコーン「難易度が高いってどのくらいなの?」
時雨「総合で、SS+ランク 東大、慶応より上だ」

江風「ええ!?それじゃ お前・・・」
夕立「すごく頭いいっぽい!?」


彼女の学力を知ってその場にいたほとんどが仰天した

ユニコーン「でも17番部隊の解散後どうしてたんですか? 一身上の都合って書いてありましたけど」
・・・質問をすると、玲央は少し黙ってから答えた
玲央「表向きにはそう書いてありますけど、実際は会長に無理やり解散させられたんです。」
ユニコーン「・・・無理やり!?」
玲央「合格して、私は革新派の部隊だった17番部隊を任されたけど、
    専門部隊でその上攻撃的な派閥内では浮いていたんです。
    あの日30番が解散したあの日、帰る家を無くしショックを受けていたローンを私は長門様に頼んで
    引き取った。
    最初はボーっとしていることが多かったけど、放っておけなくて、秘書官として傍にいさせた
    そして、どんなに拒まれようと、相談相手でいようって思った。
    そうやって接しているうちに、ローンはだんだん心を開いて ついには笑顔をみせるようになった
    でも そんなの派閥の皆は納得がいかなかった みんなローンのことをそんな気にしていなかったのに
    だんだん欲しがるようになった 私は拒み続けたけど・・・
    会長によって解散させられた。抵抗もむなしくね
    その後、せめて会わせてほしいって頼んだのに取り合ってもらえず
    たまらず私は・・・レッドアクシズを抜けた・・・
    その後は、  医療短大に後期生として入って
    そんな時よ・・・ローンが桜町基地で騒動を起こしたことを知ったの・・・」
ユニコーン「・・・会いに行こうって思わなかったの?」
玲央「もちろん思ったけど・・・・どんな顔で会えばいいだろって思って・・・でもうだうだしてても仕方なくて
    長門様に連絡を取ったの」
ユニコーン「とったって・・・どうやって・・・」
長門「余の携帯にだ 玲央と余は直接連絡できるのだ
    革新派の彼奴らに釘を刺されていたみたいでな
    あの時まで連絡はしなかったそうだ」
長門が話していると黙って聞いていたローンが話し始めた






ローン「長門様 一つ聞いていいですか」
長門「述べよ」
ローン「私はあの時 会長から長門様の命と言われて桜町に行きました
    あのとき、私をどうするつもりだったんですか」
ローンの質問に長門は応えた
長門「・・・できることなら、玲央に会わせたかった
    だが、あの時、すでに玲央は隊を抜けていて、どうすることもできなかった
    本部のビスマルクから託された手前、いっそ余のもとに来いと 
    文に綴り、送るつもりだった
    だがその前に、あの騒ぎがおきた・・・革新派の連中に先を行かれ
    余は何一つ、お主の為にと言っておきながら、
    何一つできず 今日まで心残りだったのだ
    許せ ローン 余は情けない・・・愚かな御狐じゃ」
瑞鶴「・・・長門様」

淡々と話していた長門だったが、次第にその声に感情が表れ
いつの間にか長門は涙を流し、すすっていた。




玲央「ローンはどうなりますか?このままレッドアクシズに戻すのは」
三笠「それは無理だろうな・・・今更戻しても居場所はないし、なにより革新派の連中が黙っていないだろう」
玲央「・・・そんな!」
長門「気持ちは分かる だが、余は重桜レッドアクシズの総帥、中道的な姿勢を崩してはいかんのだ
    下手すれば革新派だけでなく、余に近い派閥である保守派からも反感を買い また争いが生まれるだろう・・・
    そうなればこの日ノ本に集うKAN-SENたちはどうなる?
    今更アズールレーンに頼れず 路頭に迷うことになる、公安も黙ってはおけんだろう」
ユニコーン「・・・それじゃあ ローンさんは・・・解体されちゃうの? そんなの嫌だよ
      私を助けてくれたのに、やっと話してくれたのに!!」
ローン「もういいのよ・・・未遂で終わったとはいえ、あの時私は貴方に牙を向けた
    その代償を払えというのなら、私は受けるわ もう心残りはない」
時雨「それ・・・本気で言ってるのかい?」
ローン「・・・え」


ローンの話を聞いていた時雨が前に出た





時雨「いつまであなたは自分は独りぼっちだと思ってるんだ!?
    昔のことは、瑞鶴さんたちから聞いているよ 
    でも、瑞鶴さんや艦船夕立はもちろん所属していたみんなが
    君を心配してたんだ」
ローン「・・・う・・・うそ・・・・だって私 あの人の言いなりだった・・・
    それに玲央に会いたいがためにあんなことをしたのに」
瑞鶴「言いなりがなんだってのよ 私たちは仲間だもの 心配しないわけないでしょ」
艦船夕立「ああ 昔がなんだってんだ やっと自由になったんだ もう気負う必要はねぇんだよ」
ユニコーン「うん それに・・・ユニコーン、
      あの日のことは気にしてないよ?もう気にする必要はないんだよ?」
ローン「・・・二人とも・・・ユニコーンちゃん・・・」

エンタープライズ「ローン・・・正直に答えてくれ ユニコーンをどう思ったんだ?
          怖いと思いながらも勇敢に前に出たユニコーンの努力を・・・君は本当にそれでいいのか?」
ローン「・・・・それは・・・」
雪風「私も同感です 貴女は、まだやり直せるチャンスがあるんです それを無駄してはいけませんよ」
ユニコーン「雪風お姉ちゃん」
時雨「それに 僕らだけじゃないさ そうだろ?」

江風「ああ 自意識過剰・・・じゃねぇか?なぁ 夕立の姉貴」

夕立「ぽい!夕立も・・・少し気持ちは分かるけど・・・・楽にしていいのよ♪」

長門「お主たち・・・」


「失礼します みなさん」

一同「え?」

声のしたほうこうを見ると、イラストリアスと芦内が立っていた




芦内「熱弁しているところを申し訳ないんだけど、さっき結論が出たよ しかも、いい知らせだ」

時雨「いい知らせ?」

イラストリアス「協議の結果、鉄血のローンを、桜杜が引き取ることになりました」
一同「え!ほんとに!?」
イラストリアス「はい 榛名様たちが尽力してくれたおかげです」
雪風「榛名さんが・・・・」
芦内「もちろん 君の了承を得られればの話だが・・・どうだろうか・・・」
芦内の言葉に、ローンは・・・
ローン「・・・・・・いいんですか こんな私で」
瑞鶴「なにいってるのよ いいに決まっているでしょう」
艦船夕立「確かに・・・瑞鶴姉がいるここなら いいかもな」
三笠「長門様は・・・どうでしょうか」
長門「異論はない・・・むしろ、その方がいいと余は思う」
ローン「・・・長門様・・・でも・・・」

まだ迷いがあるローンを見た長門は・・・

長門「鉄血艦 ローンに辞令を言い渡す・・・
   現時刻を以て 海上自衛隊KAN-SEN部隊 桜杜分隊に異動とする!
   皆!ローンをよろしく頼む」
ローン「・・・長門様」
長門「いつまでもそれでは見ていられんよ ここでやり直せ 
   これがレッドアクシズとしての最後の命令だ」
 
ローン「・・・長門様・・・了解しました! 謹んで、お受けします!

一同「やったぁあああああああ!!!!」


それから数時間後
地下駐車場



長門のもとに代わりに視察を行っていた人たちから「全部見終わった」と連絡があった
そして・・・それは同時に玲央とも別れを意味していた




雪風「これでお別れとは・・・残念ですね・・・」
長門「致し方あるまい 無理やり連れて来たも同然なのだ
    なに ちゃんと家までは送る」
瑞鶴「でも、せっかく会えたのにもう帰るなんて・・・」
玲央「仕方がないですよ 終わったって連絡が来ましたし それに私も講義がありますから」
艦船夕立「にしたって・・・あっとゆう間じゃねぇ」
三笠「夕立!」
ローン「いいのよ 会いたかった人にやっと会えたもの 私はもう十分よ」
時雨「ローン」
三笠「いいか?出発するぞ」

玲央「あ!待ってください!!もう少し」
そう言うと、玲央はローンのもとに来た
玲央「ローン・・・元気でね・・・」
ローン「レオ・・・あなたも・・・看護師を目指しなさい 貴女は指揮官より、そっちの方が似合っているわ」
玲央「うん・・・」
ローンを抱きしめる玲央 その眼は涙で溢れていた。
そして少し離れると・・・




玲央「皆さん、ローンを・・・よろしくおねがいします!」
皆に敬礼をした
瑞鶴「玲央・・・」
時雨「瑞鶴さん 言ってくれ 玲央さんの為に・・・」
ユニコーン「うん、みんなもやろう・・・」







瑞鶴「二人とも・・・うん・・・・17番部隊元指揮官 
   花村玲央の新地での健闘を祈って・・・敬礼!!

敬礼で返した ローンも少し遅れて敬礼した。





ローン「さようなら・・・レオ」
玲央「さようなら・・・ローン」

玲央はそのまま車に乗り 皆に見送られ
桜杜をあとにし・・・一日が終わった

その後、ほどなくして百鬼の裁判が行われた、それと同時に、犯行を手助けしたとして、
管理部署の技師の男が逮捕され「奴に脅された」と法廷で証言した。
百鬼には、テロ準備罪、恐喝罪などの罪状にくわえ心身に異常ありと判断された、
検察と弁護側の意見を踏まえ、懲役10年の実刑判決、5年の精神病院送りとなった。
百鬼は、どういうわけかその判決に納得がいかなかったのか、「どうせなら死刑にしてくれ!!」と法廷で叫んだという
だが裁判長は・・・
「被告人の罪は死刑には値せず 我々が与えた判決を全うすることが、試練であり、兄への償いである!!」
と言い放ち、百鬼は泣き崩れたという・・・




応える思い 終わり

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