brog-magazine Itsuki Asanagi from nursery rhymes*

【MMD艦これ】艦こレーンSS ユニ×しぐ!~艦隊これくしょん×アズールレーン 桜町日常記録~ 小さな勇気 version2.01【MMDアズレン】

2020/01/03 01:41 投稿

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SS再始動一発目のSSになります
去年投稿した夏のSS以上のボリュームになったので、ブロマガで載せます
Virginia AstleyのSome Small HopeやDEAN FUJIOKAを聴きながら書きました!
(例えば、緊迫したシーンでは、DEAN FUJIOKAの「Echo」をローテーションで流して書いてましたw)

*アニメで出てきた作戦名が形を変えて名前だけ登場します。こっちの融合世界でもあったって設定なので^^;
(本来なら最終回を迎えて結末も判ってる頃なのですが、延期という事なので、中身は憶測で書いています^^;)
話のタイトルは、Some Small Hope(意訳で”小さな希望”っていうのかな^^;)と、
「勇気」をかけあわせたものです。

*2020,4,22 version2.01 内容を書き直し,改稿しました



あの夏の出来事から気づけば新年・・・
桜町鎮守府へ向かう”車”の中
正月の初売りからの帰り道








天津風「・・・なんかあっという間だったね 去年は・・・」
時雨(運転中)「ここでの生活にはなれたかい?」
天津風「まだ実感がわかないわ あそこではホント地獄だったから 
    でもここではハロウィンもやるしクリスマスもやるし
    そして貴女と艦船の君と近所のデパートへ初売り・・・今までできなかったから」
ユニコーン「時津風ちゃんは?」
天津風「毎日はしゃぎまくりよ あの子 
    島風と意気投合しちゃって雪風と一緒に追いかけて・・・
    追いかけるこっちの身にもなってよっておもいたいわ」
時雨「あはは^^;」
ちなみに相棒の雪風は、鎮守府で時津風や他のみんなと留守番している。
そう話しているうちに鎮守府に到着。
門をくぐり 鎮守府の中へ・・・

時雨「あれ?」
天津風「どうしたのよ」
時雨「敷地知らない車が・・・」
ユニコーン「あれって・・・」







海上自衛隊隷下桜町艦娘基地(通称 桜町鎮守府) 入り口前



高雄「う~ん 窮屈だな^^;」
瑞鶴「あはは しょうがないですよ 軽自動車なんだから^^;」

キューーーン(車がゆっくり止まる)
ユニコーン「瑞鶴おねえちゃん!高雄お姉ちゃん!」
瑞鶴「あれ?ユニコーン艦娘時雨じゃない!」
時雨「瑞鶴さん 高雄さん 今年もよろしく」







高雄「ああ よろしく頼む 時雨殿」

??「アタシもいるぜ!」
そういってひょっこりと顔を出すKAN-SEN 「夕立」

時雨「あれ?君は12番部隊の・・・」
夕立「よう シグ姉あけおめw」

時雨「え? シグ・・・姉・・・?」
夕立「うん・・・変か?」

時雨「・・・ううん そんなことないよ 君の自由に呼べばいいさ」
夕立「へへw じゃそうさせてもらうぜw」



時雨「ところで その車って・・・シェアカーかい?」
瑞鶴「ええ 指揮官がねハイヤーに頼ってばかりだと運転できるメンバーの腕が鈍るからって
   とりあえず一台だけ導入したのよ」
時雨「ふ~ん・・・スズキとは なかなかいい趣味だねw」
瑞鶴「・・・詳しいほうなの?車」
時雨「かじった程度だけど^^;」


夕立「でも 高雄 こののことでずっとイチャモン付けてるんだぜ?窮屈だって」
高雄「う”っ 仕方なかろう ブツブツ・・・」
瑞鶴「あはは・・・12月から導入したんだけど、利用する人がいなくて
   ほとんど私のマイカー状態だけど^^;」
ユニコーン「そういえば、貸出履歴・・・ほとんど瑞鶴おねえちゃんだったような・・・」
時雨「・・・ある意味、考え物だね^^;」

高雄「それにしても、時雨殿が乗っている車 
   燃料電池車というやつだろう?ずいぶん贅沢な車をシェアカーにしてるのだな」

時雨「ああいやこれ^^; ”僕の車”なんだ・・・・」

・・・・

瑞鶴・高雄・夕立「は?ボクの?」





時雨「そうさ この車のオーナー 僕なんだ
瑞鶴・高雄・夕立「ええええええええええええ!!!!?」
時雨「まぁ そんな反応するよね^^;」
ユニコーン「あはは^^;」



天津風「気持ちは分かるけどホントよ・・・ダッシュボードに入ってる登録証
    時雨の名前で登録されてるもの^^;」
夕立「ま・・・マジかよ 時雨時雨でも、KAN-SEN艦娘で…こうも違うのか!?」

瑞鶴「・・・ゴホン! そういえば 君は確か、前いた鎮守府の提督を更迭させた・・・」
   (遠征などの任務に行っていたためこの日会うのは初めて)
時雨「・・・ そうだよ 彼女が大湊地方隊の鎮守府からきた天津風 」
   天津風 前に話したKAN-SEN瑞鶴さんと高雄さん、
   あとレッドアクシズ穏健派12番部隊所属夕立だよ」
天津風「陽炎型9番艦 天津風よ こうして会うのは初めてね よろしく」
瑞鶴「ああ よろしく 話は赤城先輩から聞いてるわ」
夕立「アタシは夕立だ お前が知ってる夕立とは違うが、同じ夕立だ 便宜上敵だが。
   あたしが所属してる穏健派12番部隊指揮官と、桜杜学園指揮官親戚でな 
   その縁で仲良くさせてもらってるんだ よろしく頼むぜw」
天津風「ええ こちらこそ」(敵なのに親戚ってだけでこんなフレンドリーなの?^^;)





時雨「ところで、みんなは何をしここへ? 正月の挨拶・・・じゃないよね」
瑞鶴「いや それがね 夕立が・・・キャ!」
ムギュ!





夕立「瑞鶴姉に会いに来たんだ! う~~ん!!やっぱさぁ敵対関係になったとはいえさ
   あたしと瑞鶴姉は姉妹の契りを交わした身 姉貴分に会いたくなるんだよ~」
時雨「あはは」
高雄「夕立、親戚の友の縁大事なことがあるって言ってたではないか?
   南房総からここに来る道中で、拙者たちに打ち明けてくれたが、
   まだ時雨殿や皆には伝えていないぞ?」



ユニコーン「・・・大事なこと?」
夕立「あ~ そうだった^^;
   あんたらが保護してる”ほっぽうせいき”っちゅう深海棲艦に会いたくてな」
天津風「ほっぽに?」
夕立「ああ そいつ・・・・




        マークされてるぞ   」
一同「え!!」



天津風「どういうこと!?」
夕立「瑞鶴姉や高雄は知ってるだろうけどよ、
   重桜鉄血などのKAN-SENの艤装セイレーンの技術を用いているだろう?
   でもよ、なぜか深海棲艦は、今日まで手を出そうとする者がいねぇんだよ
   なぜかわかるか?」

時雨「言われてみれば・・・でも、どうしてだい?」

夕立「セイレーンに比べて、エネルギーの数値すげぇ高ぇんだよ
   ここまで聞いたら、セイレーン技術より良いんじゃねぇのって思うけど・・・
   数値が高いのと同時にリスクも比例して上がるんだ
   だからみんな怖気づいて手を出さねぇんだよ」

高雄「だからセイレーンも、奴らに目を付けているのだ」   

以前のシリーズでも伝えたが・・・
このSSに登場する深海棲艦大きく三つに分かれる。

艦娘KAN-SEN殲滅対象となるのが、「好戦派一種」「好戦派二種」である
どちらも人類を敵視する「好戦派」だが・・・
「好戦派一種」は、セイレーンと同調しない傾向なのに対し、
「好戦派二種」は、セイレーンに取り入れられ、駒になった深海棲艦そのコピーを指す

一方、桜町鎮守府で保護されている北方棲姫異形種のイキュウ穏健派
「穏健派」人類に対し、敵意を持たず、同じ深海棲艦でありながら
好戦派からは、忌み嫌われている。
また、穏健派の深海棲艦のほとんどは、人並みに言葉を流暢に話せ
すんなり対話に応じることもある。
そのため、この個体を確認した場合は、殲滅ではなく保護するのが決まりである。



瑞鶴「でも、全くできないわけじゃなく やろうと思えばやれるわよ
   でも、その高いエネルギー数値のせいで安定せず、
   暴発、大爆発を起こす危険性があるの」

時雨「前に、あったんだね それ・・・」

夕立「アズールレーン激しく争ってた時期にな
   対抗案の一つとして開発が進められてたんだ
   だが 開発途中大爆発を起こしてな たくさん犠牲が出たんだよ」
  
ユニコーン「ひぅ!><」
 
瑞鶴  「魅力的でも、加工できなきゃどうしようもない
     いくらレッドアクシズでも、お手上げなのよ」

    
天津風「だけど それほっぽどう繋がりがあるの?」

夕立「先週海自情報漏洩騒ぎがあったろ?」

一同「あ!!」

ユニコーン「そういえば、漏洩した情報の中にほっぽちゃんのことがあったような」
天津風「どうして貴女がそれを知って・・・まさか!その情報が!!」

夕立革新派だよ 
   やつら自衛隊内部にネズミを送ってたんだ!!


一同「!!」

このSSにおけるレッドアクシズは、派閥3つで成り立っていた

夕立が所属する12番部隊をはじめ、全部で7部隊からなる、穏健派
この一派は、対立しているアズールレーン海外の軍機関海上自衛隊との協力を図り
比較的 大人しい一派である。

一方 日本・柱島に拠点を置く重桜支部の総帥にして 
中道的立場の長門に近い派閥である 保守派
上記の3組織とは今でも対立しているが
レッドアクシズ設立から変わらない伝統・習慣・制度などを尊重しながら、現在に至っている。

そして 3つ目が、問題の 革新派である。
3組織への対立保守派と同じだが、新左翼的な思想を持ち 暴力的
レッドアクシズの為であっても異議があれば、相手を問わず武力での制圧を辞さないなどのスタンスを取っている。
たとえそれが、味方であっても・・・



天津風「ちょっとまって! 言っとくけど深海棲艦普通の弾じゃ
かすり傷だって与えられないわよ?」

時雨「ちょっとまって!そういえば数日前
   横須賀管内で特殊弾の製造施設でボヤ騒ぎがあったって聞いたけど・・・
   まさか・・・」
夕立「・・・ああ 連中の仕業だ!

海上脅威特殊弾とは、艦娘KAN-SENの技術で作られた人間が扱う一般兵器用の弾薬で、
何種類もある。
これにより、実弾では与えられない深海棲艦やセイレーンへのダメージを可能にしている。
しかし、この特殊弾とても貴重なもの日本国内では海上自衛隊、海上保安庁
供給・使用が許されている。
さらに 製造はもちろん、政府の認可も必要で、ごく限られ、厳しく管理されていた。



時雨「どおりで情報保全隊が躍起になっているわけだね」
ユニコーン「・・・そんな情報、どうやって手に入れたの?」


夕立「うちにもネズミがいてね、気になって潜らせたんだよ そいつの情報によると、
   北方棲姫捕獲を計画しているらしい。しかも生死を問わず・・・
    決行日は1月×日・・・
時雨「今日じゃないか!」
天津風「生死問わずって・・・何が革新派よ!

夕立「まぁな まぁほんとは、かぎつけたアタシらでやらなくちゃいけないんだけど、
   野郎どもはビビッて行きたがらねぇし、戦力になる艦もみんな海に出ててな、
   まぁ幸い場所は桜町だし、姉妹基地の桜杜に瑞鶴姉がいるし
   それで事情を話したわけ」

ユニコーン「・・・そうだったんだ・・・」

夕立「迷惑なのはわかってる! でもこの間の演習といい、今回の件といい・・・
   その上ひょっとしたら、艦娘天津風のダチをなくしちまうかもしれねぇ
   ・・・もうこれ以上、あんたらを泣かせたくねぇ!!
      たのむ!!! 協力してくれ!!!!!!」

涙ながらに気持ちを伝えると、夕立は深々と時雨たちに頭を下げた

すると・・・

時雨「・・・顔を上げてくれ・・・」


時雨が夕立の傍に来て、こう続けた・・・


時雨「・・・たしかに出会いは気まずいものだっただろうけど、
   ・・・僕は迷惑だなんて思っちゃいないさ!
   それに、君らだって海の平和を取り戻すために戦っているんだろう?
   だったら君らも僕らの仲間だ! 狙われている立場から言うのもなんだけど
   仲間のピンチには駆けつける!!そうだろ?二人とも」

ユニコーン「・・・うん 時雨お姉ちゃんの言う通りだよ!
      みんなチームなんだよ!!」

天津風「当然よ!それに私はあの時に誓ったんだから!
    絶対にほっぽを・・・親友を守るって!!


夕立「お前らぁ・・・」(涙で溢れる夕立)

時雨「それにさ! 僕は艦娘だけど・・・同じ白露型・・・・僕の妹なんだから」

夕立「シグ姉ぇ・・・(´Д⊂グスン  感謝するぜ!」












するとそこへ、一台のハイヤーが敷地内に入ってきた。
ブロロロロロ・・・・
停車すると後部座席から降りる二人のKAN-SEN








「あらぁ~ 高雄たちじゃなぁいwwGuten Morge~~~n wwww」

高雄「な!お・・・オイゲン!?」
一人目は出来上がった状態の鉄血のKAN-SEN プリンツ・オイゲン

「全く!貴様の絡み酒には心底参る!こっちに身にもなってほしいものだな!!」
二人目は重桜一航戦の加賀 ちなみにここでは空母ではなく戦艦である。

瑞鶴「か・・・加賀先輩!?これは一体・・・」
加賀「ん?なんだ瑞鶴か 実はな、艦娘赤城姉様に呼ばれてここに来たのだが・・・
   こいつが連れてけって聞かなくてな」
オイゲン「wwwらあっれぇ~ 桜町に行くっていうから 
     久々に艦娘とのもうっておもっららへお~」

時雨「もう出来上がってるじゃないか!?何杯呑んだんだ?」
加賀「秋田の純米吟醸が二本だ! 言っとくがそいつはそれでは満足せんよ
オイゲン「あ!そおらぁ かがぁ~ わるいけど 
     ドライバーにわたしのりょうきんはらっといて~」
加賀「な!貴様!私を何だと思ってる それにこれはハイヤーでタクシーじゃ・・・」
オイゲン「たのんだわよ~」(そう言いながら鎮守府の母屋に入るオイゲン)










加賀「だあああああ 全く ここに移ってもこれかぁ!!!」
ドライバー「あはは あの状態じゃ何言っても駄目ですよ^^;」
ユニコーン「あれ? お姉ちゃん、初めて見るけど・・・いつもの高橋さんは?」
ドライバー「あっはい!インフルエンザで、代わりに私が・・・
      ああ! すみません 私は正圓っていいます よろしくお願いしますw」
ユニコーンにあいさつするドライバー

その一方で・・・
時雨「あの 高雄さん? ”移っても”ってどういう・・・」
高雄「ん?てっきり知ってると思ったが・・・」

高雄「operation Oは聞いただろう?」

時雨「うん 争ってた時期に計画されてた大型兵器計画だよね 
   確か保守派が待ったをかけ 永久凍結を決めたけど
   革新派強行、結局作戦失敗に終わり、散々叩かれたんだよね」

高雄「ああ その作戦で関わったKAN-SENほとんど
   レッドアクシズを離れ、アズールレーン陣営独立鞍替えしてるんだ。
   そして、桜杜にいる一航戦は、その作戦の強行組の元リーダーだ」

時雨「ええ?」
加賀「ふん お前こそ!あの作戦にいたKAN-SENの一人だろう」
高雄「拙者は保守派側自主退役した身 彼奴等と一緒にするな!」
夕立「おいおい 正月から喧嘩とか、勘弁だぜ^^;」
加賀「ん? お前は12番部隊の・・・なぜおまえがここに」
夕立「そうだな、ここじゃ何だし、その話は中で話そうぜ?」
瑞鶴「それもそうね」



高雄(・・・しかし妙だな いくら革新派でも 深海棲艦に手を出すなど・・・
   これは、裏があるな・・・)

一同は、夕立に促されるように母屋に入っていった









時雨たちが鎮守府の中に入ったころ、
鎮守府内でどこかへ連絡を入れる存在の姿あった・・・

トゥルルルルル・・・

「・・・・なんだ?」
「桜町に侵入しました。」
「了解した 任務の内容については把握しているな?」
「存じています・・・殺してでも・・・ですね」
「ならばいい 速やかに行動を開始するのだ
 いいか?我々は君の性格を買って準備をして送ったのだ・・・我々の期待を裏切るなよ!」
「・・・・・・分かりました」
「では 通信を終わる。逆探知されないためにも任務を終えるまでには連絡を入れるな」

「あ 待ってください!!」

「・・・なんだ?まだあるのか?」




・・・・




「・・・い・・・いえ 何でもありません」
「・・・何もないなら呼び止めるな!以上だ 検討を祈る」

ブチ!

誰かと連絡を終えたその存在は時雨たちが入っていった母屋を見た


「まさか・・・夕立の傍らにいたあのKAN-SENって・・・・」












桜町鎮守府 母屋



加賀「なるほど その下郎が ここで保護している北方の姫を目当てに潜り込んでるというわけか・・・」
夕立「うん」
加賀「まぁでも、前のあれで晒しものになったんだ 長門様の判断も判る」

ユニコーン「それよりほっぽちゃんだよ!なんとかしないと」
高雄「時雨殿、提督殿は執務室にいるのか?」
時雨「それが・・・今、留守にしているんだ・・・」
夕立「は?いないのかよ!?」
時雨「時津風が駄々こねてね^^;雪風と市内の神社に初詣に・・・」
瑞鶴「どおりでいないと思ったら・・・・よりによってこんな時に!!」
時雨「しょうがないさ いつでも出れる状態とはいえ、この時期は緊張がゆるむ時期さ」
ユニコーン「榛名お姉ちゃんは?」
時雨「確か、今頃は、近所の挨拶回りに行ってる時間だね・・・
   留守中は大淀が変わりに・・・」
夕立「待て待て!ツートップが不在なのか!?今」
時雨「言いたいことは分かる・・・本当は前任の金剛が行くつもりだったんだ・・・
   でも・・・」




・・・・



金剛(回想)「HEY!!!新年のあいさつに来たデ~ス!!」



・・・・


高雄「・・・適任とは言えないな・・・」
時雨「面目ない・・・」
瑞鶴「妥当な判断ね・・・」

夕立「え!?いいの?アンタラそれで納得しちゃうの!!??」







天津風「・・・仕方がないわ、ここは私たちで探したほうがいいわね!」

時雨「だね いつ襲われるかわからないし」


加賀「私はここの姉様にあいさつに行く そっちのことなど知らん」
一同「え!?」




瑞鶴「ちょ!加賀先輩!?」
天津風「待ちなさいよ!! ここまで話しといて 
自分の用事をさっさと済ませて帰ろうっての!?」

加賀「ふん 悪いがあいつらと関わるのはごめんだ かくれんぼはお前たちに任せる。
   せいぜい気を付けてな」

そう言いながら加賀は奥へと消えていった

天津風「もう!なんなのあの性格!!
    あれが一航戦加賀なの!?」(ジダンダジダンダ)

時雨「仕方がない ひとまず分かれて探そう 高雄さんと天津風は母屋と寮
    艦船夕立と瑞鶴さんは入渠施設と食堂側僕とユニコーンは工廠側 いい!?」
一同「うん!」





高雄「こっちに北方の姫来てないか?」
多摩「にゃ?北方の姫・・・ああ あの子 んにゃ みてないにゃ・・・
   北方棲姫なら一目でわかるにゃ」





夕立「ほんとにみてないか?」
金剛「mmm・・・・sorry こっちには来てないネ~」





時雨「それじゃこっちに来てないの?」
明石「ええ ごめんなさい><」
時雨「いえ いいんだよ」







ユニコーン「ほっぽちゃ~ん どこ~ どこにいるの~」
時雨が工廠の中にいる頃、ユニコーンは、名前を叫びながら倉庫前の港を歩いていた
ユニコーン「ううう・・・どこへ行っちゃったんだろう・・・」


ここにはいないのだろうか・・・

ユニコーン「ほっぽちゃ~ん!!」
??「ここにいるぞ!」
ユニコーン「え!?」





声のした方向に顔を向けると、そこ彼女とイキュウがいた・・・
イキュウ「キュキュウ!!」
ユニコーン「ほっぽちゃ~ん!!」
ユニコーンは駆けてゆく
北方棲姫「どうしたんだ?そんな血相を変えて」
ユニコーン「ほっぽちゃん!落ち着いて聞いてね!じつは・・・」






一方その頃 母屋前




加賀「さて 挨拶も終わったことだ 学園に戻ることにしよう・・・・
   しかし、彼奴等は北方の姫を保護できたのだろうか・・・心配することもないか・・・
   あ! オイゲンは・・・いいか 
   あとで五航戦に連れてこさせよう あんな性の悪い猫の面倒はもうごめんだ」

ぶつぶつ言いながらハイヤーへと戻る戦艦加賀 だが・・・

加賀(ん? 運転手がいない・・・厠にでも行ってるのか? もう少し待つか・・・)

そう思った加賀は一度母屋に戻ろうとするが・・・ ふと何かに気づいた・・・



助手席の下に、何かが転がっていた。
それは、加賀にとって見覚えのあるものだった・・・





加賀「・・・な! これは・・・・」


倉庫前



北方棲姫「どうしたんだ?そんな血相を変えて」
ユニコーン「ほっぽちゃん!落ち着いて聞いてね!じつは・・・」

???「ふ~ん その子が北方棲姫なんだ」

ユニコーン「!!」
突如聞こえた声にユニコーンは振り向いた!!
ユニコーン「え?」
そこに立っていたのは・・・
・・・
ユニコーン「・・・・運転手のお姉ちゃん!? どうしてここにいるの?」
正圓「どうしてって・・・お迎えに来たんだよ」
ユニコーン「・・・・お迎え?」

正圓「そう・・・
   そこのお姫様を・・・・お迎えにね!

そういった・・・次の瞬間!!
正圓の背後から光があふれ、何かが出現した。
ユニコーンは、それが何か・・・一目でわかった



ユニコーン「・・・KAN-SENの艤装!?」

正圓?「うふふ さすがはロイヤルの支援空母ね」

微笑みながら答える正圓。
その口調は、さっきまでと明らかに違っていた
北方棲姫「貴様・・・何者だ!!」



そういうと、正圓?は、右手で首元をつかむと・・・



ペリペリぺリ・・・・
顔をはがし始めた・・・・その顔は変装用のマスクだったのだ
そして、ある程度はがれると、一気にマスクをはがした!
そして、マスクに覆われていた本当の顔があらわになる











「レッドアクシズ本部、および重桜支部所属 









    鉄血のローンよ!!」






ユニコーン・北方棲姫「!!」

立ちすくむユニコーン。
艤装を展開したまま、変装を脱ぎ捨て、本来の制服姿の戻るローン

ローン「うふふ・・・ごめんなさいね・・・これも任務なのよ」
ローンがそういうと艤装の口砲を北方棲姫とイキュウに向けた。
それを見たユニコーンは前に割り込むように立った

ローン「退いてちょうだい ユニコーンちゃん 
    お姉さんはね、貴女まで傷つけたくないのよ」

ユニコーン「・・・・どかない!! 
      ・・・変装してくるなんて・・・どうしてこんな事を!?

ローン「どうして?・・・言ったはずよ そこのお姫様に用があるのよ

ユニコーン「・・・ほっぽちゃんを・・・兵器研究の材料にするの!?

ローン「あら ずいぶん頭が回るじゃない 正解よ
   その子の能力を得られれば、レッドアクシズは飛躍する!
   アズールレーン海自なんて目じゃないわ!!
   一番に君臨するのは・・・・私たちよ!
   深海棲艦のエネルギーで築いた新兵器とともにね!!
  ・・・そして・・・私の願いが・・・成就するの!!!」



ユニコーン「本当にそう思ってるの?」
ローン「・・・何ですって?」
ユニコーン「保護してるほっぽちゃんを捕まえて 次世代武器の研究材料にするって
      それで本当に・・・重桜の長門様は喜ぶの?
      ユニコーンはそう思わない、
        こんなの間違ってるよ!!!」

ローン「チッ!・・・これだからロイヤルは・・・
    あのね・・・生かそうが殺そうが知ったこっちゃないわ
    私の任務は北方棲姫の捕獲 それだけよ!!


・・・・

まぁでも・・・願いが成就されるなら、何でもいいわ
私はね、やろうと思えば、ここなんてあっという間に火の海にできるのよ?


だって・・・




築き上げた美しいものが無残に瓦礫の山になるのって・・・



いいとおもわない?


ユニコーン「!!」

北方棲姫(・・・狂ってる!)

イキュウ「キュウウ・・・・」


ローンがそういうと、再びユニコーンたちに口砲を向けた

ローン「最後の忠告よ、そこをどきなさい!!」


ユニコーン「・・・・ユニコーンは・・・・!!








   それでも!!私は、
   海上自衛隊直属KAN-SEN部隊 桜杜分隊の一員として、
   穏健派深海棲艦 北方棲姫を守ります!!
   遂行したいなら・・・
   私から撃ちなさい!!!!!

ローン「な!」


北方棲姫「お・・・おまえ・・・」
イキュウ「キュウ・・・・」



ローン「そう・・・仕方ないわね・・・・さんざん言ったのに・・・・・・
    まぁ でも・・・







ふふふ・・・・






 これで気を使う必要なくなった
 わね!!!」

















そういうと、ユニコーンにターゲットを絞り砲のチャージを始めた!




ローン「Gute Nacht Einhorn(おやすみ ユニコーン)」

イキュウ「キュキュウ!」
北方棲姫「よせ!! 
やめろぉぉぉぉおおおお!!!!」











・・・次の瞬間!!












バーーーーン!ズガアアアアン!!!




ローン「きゃ!な・・・なに!?」


突如、ローンの砲身が爆発した
まるで、暴発でもしたかのように
何が起きたの?と一瞬戸惑うユニコーン。
するとすぐに、その理由が判明する








「まったく、関わりたくないと言っておきながら、
  結局こうなってしまうんだな・・・つくづく私も ”お人好し”だな」





加賀だった

加賀が飛ばした”札”が、ローンの口砲使用不能にしたのだ





ユニコーン「!! 加賀お姉ちゃん!! やっぱり来てくれた!!」
加賀「めそめそするな さっきの威勢はどうした?助けた意味がなくなってしまうぞ
    だが、その覚悟心意気 天晴だ!
そういってユニコーンに笑う加賀。








ローン「・・・・
よくも・・・・














よくも私の愉しみを邪魔してくれたわね・・・



















許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない、許せない、許さない・・・







加賀ぁぁぁあああああ!!!





加賀「貴様の存在に気づけぬとは、私も落ちたものだな・・・
    だが、貴様のような誇り高い鉄血の重巡洋艦のお前がこのような暴挙に出るとはな
    レッドアクシズのローン聞いて呆れる

ローン「貴女のせいで、台無しよ!!!
    私はこんなところで終わるわけにいかない!あの人のためにも!」

加賀「五月蝿い番犬だな・・・というより、気づいていないだろう・・・あれだけ音を響かせておいて・・・

すると遠くから聴きなれた声が・・・





時雨「ユニコォォォオオオオオオン!!」 
天津風「ほっぽ~!!!イキュウ~~~~!!!!」
時雨と天津風だ!さらに、先ほどの爆発音で、異変に気付いた他の艦娘たちや、鎮守府に常駐している自衛官たちも集まり始めていた




ユニコーン「時雨お姉ちゃん!!」

時雨の声に思わず声を上げるユニコーン その時、ローンに目をやった・・・



ローン「・・・ふふふ・・・やってくれたわね でも こんなので私は終われないわ・・・」


口では強気なことを言っているが、さっきよりも動揺を隠しきれず、動きに隙ができているのだ。
気づいたユニコーンは、北方棲姫とイキュウに言った


ユニコーン「・・・走って!!!」



それを合図に時雨たちのもとへ駆け出す3人
ローン「な! 待ちなさい!」



ローンは行かせまいとする・・・その時!!






高雄「悪、即、斬!!!」

ローン「!!!」

シャキーーーーン!!! 
ズシャ! 
グション!!!・・・ 



死角から現れた高雄の登場にローンは仰天し、高雄の剣技がさく裂した!


そして・・・






カシャン・・・
ガラゴロガラゴロ・・・





ローンの艤装が音を立ててバラバラに地面に落ちる

高雄「・・・ふん・・・またつまらぬ物を斬ってしまった・・・」

ローン「な!私の艤装が!!」



高雄「動かぬ方が身のためだぞ・・・


わが刀の錆になりたくなければなぁ!!!」











                 「ふふふ・・・・」















             「・・・また やっちゃった・・・」





























一方ユニコーンたちは、よそ見せず時雨たちのもとへ走った
そして・・・






ユニコーン「おねえ~ちゃぁあああん!!」(泣)
時雨「もう心配ないよ ユニコーン」(ポンポン





天津風「みんな 大丈夫!?」
北方棲姫「ああ 私とイキュウも大事ないぞ」

3人の無事を確認する時雨と天津風。
その後ろには・・・





ーおい!なんだよあのバカでけぇ艤装のやつ!!
ー何ニャ?何にゃ?一体どうなってるにゃ???
ー侵入者か!?警務官たちは何やってんだよ!?
ー警報は!?鳴るはずだろう!!??

ーHoly Shit!! これは大事デス!!!!!

騒ぎを聞きつけた人々が騒ぎ立てていた。
その中に・・・


ーちょっと これは一体 時雨さん・・・時雨さぁぁああん!!!
ーほっぽちゃ~ん!!天津風~どこぉ~~~!!
ーこ・・・これは・・・一体・・・



雪風と時津風、榛名の声が・・・ちょうど戻ってきたようだ。



瑞鶴「天津風 ここは僕らに任せて、二人を安全な所へ」
天津風「う・・・うん!」
天津風は北方棲姫とイキュウを連れて、その場を離れた。


そこへ・・・


瑞鶴「ごめんなさい、通してください・・・通して・・・お~い 2人とも!!」
夕立「おい誰だ!しっぽ触ったやつ!覚えてろよ!!・・・お前ら!ケガはないか~!!」

雑踏をかき分け、瑞鶴と夕立が遅れてやってきた


瑞鶴「二人、保護できたのね」

時雨「ああ さっき、安全圏へ行くよう促したところだよ」

瑞鶴「・・・なら問題は解決ね」


ほっとする瑞鶴 だったが・・・




夕立「おい・・・あれ・・・」

夕立は違った 数メートル先の光景を見て絶句していた。



瑞鶴「夕立?どうしたの?」













夕立「よく見たらあいつ ローンじゃねぇか!!」
瑞鶴「え!?」

夕立の言葉に驚いた瑞鶴も奥を見た




同じ反応だった・・・





瑞鶴「これ・・・どういうこと!?」

その二人の反応にユニコーンがハッとして・・・


ユニコーン「あの人なの! あの人がほっぽちゃんを・・・運転手に変装してきて、ほっぽちゃんを狙ってたの!!!」


夕立「ね・・・狙ってたって・・・じゃあ、あいつが・・・
   スパイ!?」

時雨「艦船夕立、瑞鶴さん あのKAN-SENのこと、知っているみたいだけど・・・」

夕立「あ ああ 同じ部隊だったんだ」

時雨「同じって・・・30番部隊の?」

夕立「ああ 瑞鶴姉から聞いたろ?仲間の一人がヘマして部隊が解散したって・・・あいつだよ そのヘマした奴って」

時雨・ユニコーン「なんだって(ええ!?)!?」


瑞鶴「夕立、部隊のみんなは解体されることなく転属したって言ってたけど、その後のローンのことについて知っていることない?」


夕立「あ ああ 革新派の17番部隊に転属が決まってた」

時雨「革新派の・・・部隊!?」

夕立「ああ 革新派の部隊って聞いて、気にはなっていた・・・
   だが・・・知り合いから聞いた話で、17番の指揮官とよろしくやっているって
   聞いたんだ・・・
   ・・・でもある日、ある知らせレッドアクシズ中に広がったんだ・・・・
         17番部隊が解散したって」

時雨・ユニコーン・瑞鶴「!!」

瑞鶴「どうして!?それについて何か聞いてないの!!!」

夕立「・・・わりぃ・・・これ以上はアタシも知らねぇんだ・・・」
瑞鶴「そんな・・・」


高雄「おい何してる!!
   見世物じゃないんだ!道を開けろ!!!」



そうこうしているうちに、収集がついたのか奥から高雄たちがやってきた
結束バンドで両手を縛られ、うつむいた状態のローンを連れて・・・・



瑞鶴「ローン!!」
瑞鶴の呼びかけにローンは瑞鶴のほうを見るが、
切ない顔を浮かべ、何も言わずに連行されていった


瑞鶴「ローン・・・」




その後、ローンは警務官を通じて、
桜杜に身柄が引き渡された。



その日の夕方、皆は母屋入り口前に集まっていた




瑞鶴「・・・・というわけなんです」
加賀「なるほどな あのローンが顔なじみだとはな・・・」
高雄「気の毒にな・・・」

瑞鶴はローンのことについて加賀と高雄に打ち明けていた。


そこへ、警務課へ行っていた時雨と夕立がやってきた。



時雨「やぁ」
瑞鶴「ふたりとも もういいの?」
夕立「さっき解放された・・・」
高雄「お主も気の毒にな 時雨殿もすまなかったな」
時雨「ううん しょうがないさ あんまり気に病まないでくれ」

瑞鶴「それにしても・・・スパイがローンだったなんて・・・」

落ち込む瑞鶴に時雨は聞いてみた


時雨「瑞鶴さん、あの時は聞かなかったけど、そのローンって・・・どんな娘だったんだ?」

時雨の質問に瑞鶴は・・・

瑞鶴「・・・そういえば、そうだったわね・・・いいわ 話すわ・・・」





瑞鶴は、30番部隊時代のローンのことを時雨に話して聞かせた。

瑞鶴「ローンは・・・根っからの戦闘狂で30番部隊で一人だけ指揮官になついてた
   娘なの
   
戦いで感じる興奮・・・それさえあればなにもいらないって感じだった・・・」

瑞鶴「でも、あの日・・・ローンが破壊衝動に飲まれて・・・

   本来の目的を失い、みんなを危険にさらした
  
・・・それで指揮官が責任を問われ・・・解散したの」

夕立「あの時のローン・・・ショックを隠せず、放心状態だったな」


時雨「そういえば・・・艦船夕立、確か17番にいた時、17番の指揮官とよろしくやってるって言ってたよね?それってどういう・・・」

高雄「・・・想像はつくが・・・そこでも・・・」


夕立「それがなぁ・・・びっくりなんだよ・・・17番部隊って言ってはいるが、
   海戦を行わず心に心に傷を負ったKAN-SENを引き入れて遠征任務を専門にしてた
   いわゆる専門部隊でな・・・ローンはその指揮官の指名で移籍になったんだよ」


時雨「革新派にそんな部隊があったんだ」

高雄「だが、それではよろしくとは言えないではないか?」

夕立「聞いた話だとそこの指揮官が前々からローンを気にしていたらしい
   着任してからはずっとつきっきりだったらしい」


加賀「・・・おかしな奴だな・・・・・・」

黙って話を聞いていた加賀が口を開いた。すると・・・

瑞鶴「・・・ところで加賀先輩、どうして急に・・・心変わりを?」
時雨「そういえば・・・」

時雨がそういうと、加賀は時雨に何かを差し出した。
それは、黒いクリアなバインダー何か入っていた
時雨「これは・・・計画書と資料?
加賀「ハイヤーの中に転がってた 中身を見たが、ローンのやつ、よくこれで乗り込んできたな
瑞鶴「・・・え?」






ペラペラ バインダーの中の資料を読む時雨
時雨「うまくまとめてあるな・・・でもどことなく粗い
夕立「判るのか?」
時雨「うん・・・いたるところがあいまい肝心なところも記載されていない
これじゃ作戦資料とはいえない、でもどうしてこんな・・・


するとそこへ・・・

「時雨さん!」

時雨「あ! 雪風!こっちだ!!
桜杜との連絡を任された雪風が時雨たちのもとに走ってきた。

時雨「急がせて申し訳ない 彼女の様子はどうだい?」
雪風「ええ、愛宕さんたちの話によれば、不思議と落ち着いているそうです」
時雨「・・・それで、何か言っていなかったかい・・・?」
雪風「はい、時雨さんそっちの夕立の言った通り、以前、革新派の17番部隊に所属していたそうですが、
   数日前部隊を解散させられ、数日前まで別の部隊にいたそうです」
時雨「解散の理由について聞いていないかい・・・?」
雪風「指揮官の突然の辞任だそうです」
瑞鶴「辞任!?」
雪風「理由は明かされていませんが、彼女、その指揮官のことが忘れられず
   支部トップ艦船長門懇願したそうです・・・

   『あの人はどこにいるですか?もう一度あの人のもとで働きたい!』って
    そうしたら、その数日後派閥のリーダーから長門様の命という名目で・・・
      『この任務を遂行できれば考えてやる』
                     と言われ引き受けたそうです」
夕立「おい!その命ってまさか!」
雪風「はい ほっぽちゃんの捕獲です」




高雄「やはりか・・・




瑞鶴「え?なにが?」

高雄「今更深海棲艦に目を付けたという地点で気になっていた。いくら喧嘩好きとはいえ
   深海棲艦には手を出すな耳にタコができるほど言われているのだ
   革新派でも手を出すものは一人もおらんぞ」

加賀「それに、今思えばターゲット北方の姫とはだ。
   深海棲艦のエネルギーセイレーンよりも上だが、
   イロハ級でも相当なものだ。なぜ姫級を選んだ?
   異形種のイ級でもよかったはずだ」

瑞鶴「・・・言われてみれば・・・それじゃぁ 彼女は・・・!!」

時雨「・・・だね 彼女を捨てるために、ほっぽを口実にしたんだ・・・」

雪風「・・・!! 捨てる!?」

高雄「ああ きっと連中は、のどから手が出るほど彼女を欲しかったんだろう・・・
   だが、彼女を引き抜いたのは慎重姿勢の17番部隊
   よほど納得いかなかったんだろうな・・・だから・・・」

時雨「・・・だから17番部隊を解散させて、ようやく彼女を手中に収めたけど・・・
   あの性格だから、手に負えなくなって 長門様の命と称して、
   今回のことをやらせたんだ!!」 

夕立「け・・・けど!特殊弾は?ボヤ騒ぎがあったって・・・」

雪風「それについては、さっき保全隊から事情を話して連絡をいただきました。
    その施設で製造されていた特殊弾機密に関しては損害はゼロだったそうです。
    現にそのボヤがあった場所は、施設の外にある焼却炉で、その原因も・・・
    作業員のたばこの不始末だったそうで。」

夕立「な・・・なんだと!?」
瑞鶴「それじゃぁ 私たちは革新派に踊らされたってこと!?」
時雨「まんまとね」
夕立「くそお!一応同胞のアタシらをコケにしやがって!!
      絶対後悔させてやる!!」




北方棲姫「今日は、冷や冷やだったな」
天津風「そうね・・・」
イキュウ「キュキュウ!!」
北方棲姫「おまえも大変だったな」ナデナデ
時津風「天津風~ほっぽちゃ~ん イキュウちゃ~ん」

時津風がやってきた。桜杜との連絡を行ってきた雪風に対し、時津風は警察関係や
病院などへの連絡を行っていた・・・というのも・・・






天津風「時津風」
時津風「ごめんね 駄々こねたばっかりに・・・」
天津風「仕方ないわ・・・ところで、病院からの連絡は?」
時津風「うん・・・ドライバーさん、公園の公衆トイレで
    休憩してるときに襲われたんだって
    その時に車を持ってかれたみたい」

実は、ローンの供述をもとに、警察が公衆トイレを調べに行ったところ・・・
男子トイレの物置から昏倒している運転手が発見されたのだ
その後、救急車を手配、搬送されていた。


天津風「運転手さん、大丈夫なの?」
時津風「えっと・・・のーしんとーを起こしてるけど、元気だって!」
天津風「・・・ふぅ・・・よかった・・・」

ほっとする天津風。
すると、時津風がこんなことを言い出した。


時津風「ねぇ 天津風・・・私たち ほっぽちゃんとサヨナラしなきゃいけないのかな」
天津風「・・・それは・・・」

・・・無理もない。
マニュアルに則って保護しているとはいえ、ここまで大ごとになるとは・・・


考えたくもないこと
が・・・

・・・頭をよぎった・・・



・・・だが、そんなマイナスな考えを吹き飛ばしたのが・・・


時雨「それはないみたいだよ

・・・時雨だった・・・


天津風「時雨! でも、革新派に場所が・・・」

時雨は、さっきまで瑞鶴たち話していたことを、天津風たちにも話した


天津風「・・・踊らされた!?・・・・それじゃぁ あのローンていうKAN-SENは・・・」
時津風「・・・家に裏切られたってこと?
時雨「・・・そういうことだ」
イキュウ「キュウ・・・」
北方棲姫「ふん・・・醜いものだな・・・欲にまみれた人間というものは・・・」
時津風「その人・・・どうなっちゃうの?」
時雨「とりあえず、桜杜で面倒を見るって、後で処遇を決めるらしいけど
    情状酌量の余地はあるさ」


天津風「それじゃぁ・・・ほっぽとは・・・別れなくていいの?

時雨「うん・・・一応、警備は強化するけど、その心配はないと思うよ」
時津風「・・・ほんと!?」
時雨「ああ それに やっとできた2人の親友なんだろう? 別れるのは嫌だろう?」
天津風「・・・当然よ! ほっぽと別れるなんて・・・絶対にいや!!」

時雨「なら傍にいてやってくれ・・・それに僕だけじゃない・・・
    君らの姉さん<雪風>も望んでいるんだ」


天津風「時雨・・・うん ありがとう 雪風にも、ありがとうって言って・・・」
時雨「・・・ああ」







時津風「ねぇ、そういえば、ユニコーンちゃんはどこへ行ったの?」

時雨「え?そういえば見ないな・・・どこに行ったんだろう・・・」

時津風「聞いたんだ ユニコーンちゃんほっぽの前に出て守ったって」

北方棲姫「ああ 両手を広げて 遂行したいなら私から撃て!って
     あの夏以来だ あんな勇敢な姿・・・・」

時雨「え?ユニコーンがそんなことを?

すると、天津風が・・・

天津風「あれ?あれユニコーンじゃない?」

天津風の言葉に時雨は指をさした先を見た。
ユニコーンだ
でも、なんだかよそよそしく そのまま建物の影に消えた

時雨「・・・ひょっとして・・・」

時雨「ごめん ちょっと僕、追いかけるよ」

時雨はユニコーンが消えた建物の影へ向かう

北方棲姫「穏便にな!」

時雨「・・・w・・・僕を誰だと思ってるんだ?」











母屋の影へ消えたユニコーンを追いかける時雨
そこに、遠く沈む夕日を見ながら、ユニコーンがそこに立っていた
ゆっくり近づく時雨

時雨「ユニコーン」
ユニコーン「時雨お姉ちゃん・・・」
時雨の予想通りだった・・・その顔は、不安に満ちた顔だった
怒られるかもしれない・・・・と



時雨「ほっぽから聞いたよ 随分思い切ったことしたね」
ユニコーン「・・・ごめんなさい 勝手なことして・・・」
時雨「・・・どうして謝るんだい?」
ユニコーン「・・・だって ユニコーン 無茶なことしたから・・・」
今にも泣きそうなユニコーン。




そんなユニコーンを時雨は優しく抱いた


ユニコーン「・・・え?・・・時雨お姉ちゃん?」






時雨「・・・馬鹿だな 無茶ぐらい誰だって経験するさ 
   それにユニコーン勇敢だったじゃないか!
   ・・・君の夢は、イラストリアスを支えられるようなレディになる事だろ?
   また近づいたじゃないかw あの夏もそうだったけど 君が成長していること
   それで僕は十分なんだよ・・・」


ユニコーン「・・・う・・・お姉ちゃん・・・」

時雨「もう 泣いてしまったら元も子もないじゃないか」

ユニコーン「・・・あ!ごめんなさい 私・・・」

時雨「いや いっそ泣いてしまったほうがいいかな 気が晴れるし・・・
                 


              それに・・・



              僕は時雨・・・







        君が流す時雨(なみだ)を幸せに変えるのが役目だから・・・ 」





ユニコーン「・・・時雨お姉ちゃん!!」






抱き合う二人 そんな二人を陰から見る人影が…










時津風・瑞鶴「わぁぁ・・・・////」
天津風「だ・・・大・胆!!」
雪風「な・・・なななななななな 何てこといってんだ!?
   あの人ぉぉぉお!!!」
瑞鶴「シーーー!! 艦娘雪風 静かに!!!! 」





高雄「おいおい みんなで覗き見って時雨殿とユニコーンに申し訳ないぞ?」
夕立「そういう高雄こそついてきてんじゃねぇかw」
高雄「いや・・・だからな;;;」
夕立「しっかし シグ姉のあんな台詞 (KAN-SENの)時雨絶対言えねぇなw
加賀「確かにな でもいや・・・あれは、むしろ妬くな”キーーー!何であんな奴が時雨なのよ!”ってな・・・・///


夕立「・・・なにさらっとキャラ崩壊してんだよ・・・
   ってか後悔すんならやるんじゃねーよ^^;」
高雄「・・・何気にいるよ この人^^;」


北方棲姫「いやはやw 面白いものだな 百合というものは」
イキュウ「キュキュウ!」
夕立・加賀・高雄「・・・いつ覚えたんだ その言葉」










加賀「・・・?   何か忘れているような・・・・」













オイゲン「ほおらぁ まぁらぁまら これからよ~~~~」
高雄(艦娘)「うみゅ~ もうむりれふ~」
摩耶「おい!やめろ この飲んだくれがぁ!!」


  完


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