今朝の「ほぼ惑」では、いよいよ5月20日に投票期間に入る、AKB48選抜総選挙の順位を、宇野常寛が徹底予想します!さらに、イベントの見どころなどを語る総評も掲載しています。
■【総評】
Q
ズバリ、指原莉乃さんは史上初の連覇を達成するんでしょうか?
A
単純に順位予測をするのならさっしーの圧勝で終わるでしょう。それくらい今のさっしーは強い。もう、指原莉乃とそれ以外、と言えるくらいの状態にあると思う。単純に考えて、もはやさっしーは48Gの一番人気メンバーというレベルを超えていて、20歳前後の日本の芸能人の中でトップレベルの能力を持っている。「いいとも」から「指原の乱」までこなせる人間が、彼女以外に思いつかないじゃない?
それに加えて、彼女はテレビタレントとしての側面を捨てたとしても、たぶん48G最強レベルの能力がある。HKTの今の独自路線の成功の立役者として、つまりプロデューサーとしての成果も大きく上げているし、Twitterの使い方ひとつとっても優秀。つまり現場+ネットの今時のライブアイドルとしてもものすごく成果を上げているということなんですよね。
もう、AKB48の代表曲は「ヘビロテ」じゃなくて「恋チュン」で、代表はあっちゃんでも優子でもたかみなでもなく、さっしーなんだよ。これはもう動かせない事実。だから分析だけすればさっしーの連覇は確実。
Q
予想では指原さんを3位と予想して、SKE48の松井珠理奈さんを1位にしています。
A
それじゃあんまりにも面白くないからね(笑)。
前回の組閣のテーマが「中央と地方」だったことからも明らかなように、いまのAKB48は4グループがしのぎを削る戦国時代なんだよ。世代交代がまだ終わらなくて4以外失速気味の本店、そして第一章をクリアしたものの主力メンバーが大量離脱して満身創痍になってしまい、なかなか第二章が見えてこない栄、山本個人のカリスマ性に頼りすぎてるせいか、なかなか現場のアツさが全国に拡散しない難波、そして独自路線で突っ走って好評だけどまだまだファンコミュニティが育っていない博多、それぞれのグループの力は今、かなり拮抗していると思うんだよね、結果的に。
だから僕は、さっしー、さや姉、じゅりな、まゆゆの4つどもえでセンターを争うというシナリオが一番面白いと思う。
そしてセンターだけじゃなくて、「グループで何人ランクインしたか」を競うゲームとしても今年の選挙は面白いと思う。本店が単純に所属メンバーが多くて有利で、博多が少なくて不利なので、本店は40人、栄と難波は15人、博多は10人をクリア目標にするといいと思う。逆にこれ以下だと「負け」だね。
Q
今回は、乃木坂46とAKB48とを兼任している生駒里奈さんが総選挙に出馬を表明していて、その動向に注目が集まっています。
A
どうやら乃木坂ファンたちは「生駒ちゃんに恥をかかせるな」というモードで選抜入りを視野に入れているらしい。これは乃木坂ファン全体がのっかってくる可能性が高いから、ほんとうに選抜入りしてもおかしくないし、そうなったら面白いよね。そして実際に乃木坂ファンが生駒ちゃんを選抜に送り込むと、世間の乃木坂を見る目は一変すると思う。これはすごく意味のある戦いだよ。
Q
AKB48のシングル選抜メンバーは16位までですが、注目しているメンバーを教えてください。
A
ずばり松村香織。僕は選抜に入ると予想しているけれど、当落線上のメンバーなのは間違いない。彼女はいわば栄の指原で、そして指原ほど器用じゃない。でも、そこが熱心なファンを惹き付けている。だーすーとかおたんが選抜に入ると、栄第二章のカラーは決まるし、グループ全体のカラーもかなり変わると思う。これはこれでAKB48Gらしくていいんじゃないか。
あとはみいちゃんの選抜復帰と、ゆりあ、さくらたん、かおたん辺りの椅子取りゲームが見所でしょうね。
Q
アンダーガールズ(17位〜)以下ではどういった動きに注目していますか?
A
ベタだけど白間美瑠がどのあたりに入るかは見所でしょう。あの娘はここ1、2年でぐっと可愛くなったと思う。あとは古畑奈和が伸びるはずなので、どこまでいくかは気になる。あとはなんといっても博多の独自路線が選挙にどれくらい影響するかがポイントかなあ。かおたんが博多のコンサートに衝撃を受けていたけれど、HKTの今の路線が選挙人気に、それも今年の総選挙でいきなり影響するようだとグループの勢力図は大きく変わると思う。博多が10人超えるかどうか、見物ですね。
【怒涛のAKB総選挙関連ニコ生ラッシュ!】
AKB48総選挙に向けて、PLANETSは本気(マジ)です。(※PLANETSチャンネル入会で、ご覧いただけます)
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・5/20 宇野常寛、AKB48選抜総選挙投票を完全ニコ生中継!「世界の真実の実現のために2014」
・5/23 「元あん誰P・竹中優介氏と語るAKB総選挙2014──選抜と非選抜のあいだ」竹中優介×宇野常寛
・5/26 「週刊 宇野常寛のラジオ惑星開発委員会 ゲスト:青木宏行さん」青木宏行×宇野常寛
・5/30 「朝までオタ討論!──去年よりも、僕は本気になる総選挙2014」ヲタ有志×宇野常寛
・6/7 「宇野常寛、AKB48選抜総選挙直後に所感を語る(仮)」
■【順位予想】
■AKB48 37thシングル選抜メンバー
1位 松井珠理奈
最初に言っておくけれど、これは完全に願望優先の予想順位。今の栄は第一章をクリアしたものの、次の(第二章の)目的が見つからずに迷走しているように思う。その上、主力メンバーの大半が離脱し満身創痍の状態。その結果、珠理奈をセンターにするかだーすー&つーまーで笑いを取るか、くらいしかやることがなくなってしまったのが今年のリクエストアワーだろう。しかし個人的にはこのタイミングで栄が一丸となって珠理奈をセンターに押し上げるまでが第一章だと思う。本店から移籍してきた指原ではなく彼女が1位になることはこの2年余り、グループを牽引してきたのは地方姉妹グループの勢いに他ならないことを、AKB48グループの主役はAKBとは限らないことを数で証明することになる。これは先の組閣に対するファンの運営サイドに対する強いメッセージになるだろう。
もちろん、いま栄の物語を背負っているのはむしろ玲奈なのだろうが、ここは実際にセンターを狙えそうな位置にいる珠理奈を置きたい。
2位 山本彩
圧倒的な握手人気とカリスマ性をもつ難波のクイーン。その個人単位での人気にみるきーとの間に絶対的な差があるとは思えないが、おそらく難波という箱の物語を背負っているのは間違いなくさや姉のほうで、それは票数として大きく現れるだろう。少なくとも現時点のNMB48の物語とはかつてのあっちゃんとたかみなを独りで兼ねている「重すぎるリュックサックを背負った」さや姉と彼女を支える仲間たちの物語である。僕の希望は各グループのエースが1位を争うセンター戦国時代の到来で、これも願望優先の予想順位だが、願望をさっぴいても山本は上位陣でもっとも大きく票を伸ばすメンバーだろう。それくらい、昨年一年は結果的に難波の主役が、そしてグループ全体の次の主役の一人が彼女であることがはっきりした一年だったと思う。ここ最近の、東京進出の苦戦も物語性を補強している。
あとは谷間目的のグラビア大好き高校生的なピンチケ層が票田として機能するかどうか、だが……
3位 指原莉乃
普通に考えれば誰も彼女を止められない。純粋に予測だけすれば指原が断トツの1位だろう。しかし、それだとあまりに面白くないのでこの順位にした。
いまのAKB48ははっきり言って「指原とそれ以外」の時代だと思う。他のメンバーが弱いのではなく、指原の戦闘力が高すぎるのだ。いまの彼女はおそらく20代前半のテレビタレントとしても日本最強クラスにいる。「いいとも」の毒にも薬にもならない安全な痛さから、「指原の乱」のギリギリ感までこなせるタレントは他にいないはずだ。そして、テレビから離れたライブアイドルとしても間違いなくグループ最強だ。ツイッターの使い方ひとつとっても、彼女の右に出る者はいない。博多の事実上のサブプロデューサーとして、独自路線を成功させた功績も大きい。いまや「会いに行けない」テレビアイドルとしても、「会いに行ける」ライブアイドルとしても指原は最強なのだ。ここまで来ると何かの間違いでフツーに可愛く見えてきてしまいそうだから怖い。いや、既に僕にはそう見えはじめている。
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