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神保町映画祭リターンズ/「3つのお願い」板倉臣郎監督インタビュー

2018/04/20 00:00 投稿

  • タグ:
  • 神保町映画祭リターンズ

44月の神保町映画祭リターンズは「新社会人・新入生に見てもらいたい映画」特集です。
始まりの季節、この4月に「新生活」を始める方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
これまでと違った環境に飛び込むことへの期待と不安。
そんなフレッシュな皆さんを応援するおススメ映画をご紹介します。

配信と併せて監督インタビューもどうぞお楽しみ!
下記、URLから会員登録(540円/月額)後に、ご覧いただけます。





「3つのお願い」17分 監督:板倉臣郎
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配信期間:4/20(金)~4/26(木) 
配信URL:http://www.nicovideo.jp/watch/1522916125



板倉臣郎(いたくら おみろう)
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大学中退後、映画学校にて演技を学ぶ。 その後、舞台俳優として全国巡業の舞台で主人公を演じる。 映画、TVのエキストラを経て、映画「1リットルの涙」で主人公の初恋相手である小林研修医役として好評を得る。 近年は映像作家として映画、企業VP、WEBCM、アートギャラリーなどの映像作品を監督している。 【監督受賞・入選歴】 ・ちちぶ観光フィルム賞 ・したまちコメディ大賞2012外伝入選 ・第2回お茶の水映像クリエーター祭入選 ・夜空と交差する森の映画祭2016入選


 

Q.制作の経緯をお聞かせくださいますか?
家で飼ってた猫が亡くなってしまったのがきっかけでシナリオを書きました。
ラストに「For Rin」って出してるんですが、「リン」って名前のソマリという種類の猫でした。
主人公の凛子という名前もそこからきてます。
もしリンが人間だとして大人になったら、こんな恋をしてこんな願い事をするんじゃないかな、というのが最初のシナリオの着想です。
僕も神様役で出演していていて、凛子の願いを叶えるっていう。




Q.いつ頃制作されたんですか?
2011年です。ちょうど震災のあった年です。 あの頃やっぱり世の中全体が暗い感じだったので、重めのテーマとか、ただリアリズムを描くよりも、エンタメっていうか童話的なハッピーになるような作品を敢えて撮りたいなって思いました。僕の初監督作品です。
最近はどちらかというと重いテーマのが多くて、どんどんマニアックになってきてるので、その作品を知ってる人はびっくりすると思います(笑)




Q.主演の美紀乃さんはどんな役者さんでしたか?リンちゃんのイメージにぴったりでしたか?
インターネットで募集して応募くださったのですが、
理屈じゃなくて写真をみたときに直感的に「この子だ」と思いました。
お会いしたときに読み合わせもしてもらって芝居も問題なかったし、
何よりもお芝居への情熱を感じました。
あとは細かい指示や要求にもこたえられる対応力があって、とても器用な方だという印象を受けました。 演技を始めたばかりということだったので、それが技術的にやっているという感じではなくて、とても初々しくて一生懸命だったように思います。





Q.役者としても活躍されていて、ご自身で監督もしようと思ったのきっかけは何でしょうか。
自分の書いたシナリオで自分が出演する映画を撮りたいと思ったことがきっかけです。
もともと文章を書くことや物語を考えるのも好きだったので。
日活芸術学院というところで俳優の勉強をしてから学校の巡回公演やエキストラをしながらバイトをする生活をして、2004年には有難いことに「1リットルの涙」という作品で、
主人公の初恋の相手という重要な役もいただきました。
その時期からいくつか役付きの仕事も頂くようになったりもしたのですが、最近は役者よりも、どちらかというと監督の方に比重を置いて活動しています。
役者は辞めたわけではないのですが、いまは監督として映画にかかることに専念したい気持ちが強くて。 役者としての勉強はしたのですが、監督の勉強はしてこなかったので、 自分なりには一作品一作品、課題やテーマみたいなのを設定しているところはありますね。




Q.普段はどのような映画を好んでみてらっしゃいますか?
好きな傾向はマニアックかもしれないです。去年はジム・ジャームッシュの「パターソン」がよかったです。あとはクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」ですね。
第二次世界大戦の話でイギリス海軍のナチス領地からの撤退、救出劇なんですが、
本編にずっと時計の秒針の音が流れていて、それがすごく焦燥感を掻き立てる効果がありました。 それからイメージフォーラムにフィリピン映画を観に行ったりもしてました。
4時間くらいあるんですけどね。
あ、でも普通にハリウッド映画も見ますし、映画は幅広く気になったものは全部見るようにしてます。 役者だったときよりも、映画の全体を見るようになったというか、技法や技術の方に目が行くようになったと思います。




Q.「3つのお願い」で一番拘ったシーンはどこですか?
3つ目のお願いのキスシーンですね。ここはどうしても1カットで撮りたかったので。
確かまだ一眼が出始めたばかりで、フォーカスを合わせるのが難しくて、何回か撮りなおしました。
あの頃はとにかくワンシーン、ワンカットで撮りたいと常に思ってましたね。
いまはカットを割りまくってるのに…(笑)
芝居の流れを止めずに済むし極力ワンショットで撮るのがいいと思っていました。
そういった点は、やはり役者側の意識が強かったのかもしれないですね。





Q.撮影はスムーズでしたか?何かトラブルはありませんでしたか?
じつは直前に凛子の片思いの相手・吉川君役の役者が出演できなくなってしまって。
本番2日前くらいに急遽、カノユースケさんにお願いすることができたので、 撮影2日間のうち初日の午前は本読みにあてました。
午後は僕(神様役)と美紀乃さんのシーンを撮影して、カノさんには現場を見てもらいました。その翌日にカノさんと美紀乃さんのシーンを撮るっていう…。
神様をもうちょい変装させて、自分が吉川君と2役やろうということも考えましたが、
スタッフ猛烈に反対されました。 急なオファーにも関わらず、セリフもすぐに覚えてくださったので、すごく助かりました。カノさんには感謝しています。





Q.始めた当初と現在とでは、どんな変化がありましたか?  
あの頃は監督であるよりも自分が演じる方に重きを置いていたように思います。  
自分が現場のなかで役者の一人としてそこにいないと演出ができないと思ってましたが、  
ここ数年は自分の作品も含めて出演はしてないですね。  
どちらかというと監督として、俯瞰して全体を観たいという気持ちが強いので、そこは大きな変化かもしれません。 「3つの願い」とは作品の方向性も大分違いますね。
もっと精神的なものをテーマに描いています。
画作りには拘るようになりましたね。構図とか技術的なこだわりも強くなりました。
前々回の作品が一緒にやってきたカメラマンの予定が合わなくて、
止むを得ず自分でカメラを回すことになったんです。
そんなこともあって、映画をコンスタントにつくって行くためには、
自分がマルチできることが必要だと感じました。
仕事で一眼レフを触る機会もあって、個人的に調べたりしてるうちに、レンズの効果でこんなことも出来るんだっていうのが分かるようになってきて、撮影部への注文も増えてきていると思います。
人によってはちょっと嫌なカメラマンもいるかもしれないですねぇ。
次で6作品目になるんですが、初期は自分が出演することに拘っていたし、次はシナリオを自分で書くことに重きを置いていたんですが、ある程度気持ちが収まったというか。
拘りが変化していっているように感じます。
もともと監督のことは勉強してないですから、いま現場で勉強していってるところはあるかもしれないですね。 自分の作家性について考えたり探っている途中なので、
今後も移り変わっていくかもしれないです。
脚本についていうと、原作のあるものや脚本を自分以外のほかの人にお願いするということも視野に入れられるようになってきました。 コンスタントに映画制作をすること、
そのためには規模にかかわらず、チームでも一人でも柔軟に対応できることが大事で制作方法については、作品ごとにいろいろあっていいのではないかとニュートラルに考えられるようになったと思います。





Q.作品づくりで大事にされてることがあれば教えてください  
役者としてやってきた部分があるので、役者側への配慮ができると思います。
現場ではお芝居をしやすい環境づくりとか。
あとは映像表現における作家性についてですね。
自分の作品には自分である必要性というか、「これが僕です」と言える表現を心がけています。
沢山いる監督の中で自分にオファーしてくれるように、自分のカラーというか作家性を追い求めています。





Q.新作について
今年もそろそろ制作に入りたい時期なのですが、次は長編にチャレンジしたいという気持ちもあって、ネタ帳のストックを眺めたりして考えてます。
長編となると、規模も予算も含めて準備が必要ですし、いろんな方に協力をお願いしてやっていきたいので、もう少し時間がかかるかもしれないです。
その準備の期間に自分だけでできるような短いのを作りたくなるかもしれないですね。
監督としての手ごたえも掴めてきたので、いまは作品をコンスタントに制作して、予算を頂いて映画をつくれるようなご縁をつくっていきたいです。






Q.新社会人・新入学のお方へのメッセージをお願いします。
失敗を恐れずに突き進めばいいと思います。
失敗してなんぼというか、失敗から学ぶことも多いので。 僕
なんて失敗だらけですから、でも人生楽しいですしね。
時事ネタとかを見てて、最近の子はおとなしいとかよく聞くんで。
死ぬほどの失敗じゃなければ、自分を信じて突き進んでほしいなと思います。







ー長時間のインタビューありがとうございました。





取材・文:向日水ニャミ子





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