熱血道 Road of The Glowing Blood

【連載】平成版『喫茶店トーク!』〈第2回〉withターザン山本!「PRIDEとは何か?」〈馬場さんが語った高田×ヒクソン戦〉

2016/11/03 15:30 投稿

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『熱血道』、ついに開幕! 
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【連載】『喫茶店トーク!』〈第2回withターザン山本!「PRIDEとは何か?」〈馬場さんが語った高田×ヒクソン戦〉


 前回よりスタートした新企画! 元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏を迎え、あの『喫茶店トーク』が蘇る!? 今回もお題の「PRIDEとは何か?」を軸に話がどんどん飛びまくります(というか身内ネタ満載!)。果たして、古き良き時代の風景がここに!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕

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(⬆︎「PRIDEとは何か?」を語るターザン山本!氏と『週プロ』編集長最後の号となった20年前の743号/96年7月23日号の表紙。ターザンカフェも絶好調!)



〈前回の内容はこちら⬇︎〉
【連載】『喫茶店トーク!』〈第1回〉withターザン山本!「PRIDEとは何か?」



▪︎
実は高田とヒクソンは「共犯者」だった!?


――昔、高田さんか面白い話を聞いたことがあるんです。


山本 うん。

――いつだったか中西学が『Kー1』に出て、TOAという選手と闘った(2003年6月29日、さいたまスーパーアリーナ)ことがあったんですよ。

山本 TOAいたね。

――あれ、アルファベットでTOAと書いて「トーア」と読むんですけど、高田さんはそれを「誰だ、このTOA(トア)って?」と言っていたんです。要は、自分はプロレスラー・高田延彦という知名度と幻想と価値観を使ってヒクソンと闘ったと。それなのに中西学は、なぜ誰だか知らないTOA(トア)なんてヤツと闘うのか。もっと相手を選べたはずだ、という意味だったんですよね。

山本 高田の場合は、たとえ負けたとしてもヒクソンだった、という点でダメージを最小限に防げるもんな。

――そういうことですよ!  もちろんTOAなんて意味不明な選手を相手に、ノコノコと『K-1』に出ていってしまう中西学も、非常に面白い男なんですけどね。

山本 (無視して)だから高田という男はもの凄く計算高い男なんだよな。

――だけど、ヒクソンもそういう高田延彦の凄さをわかっているような気がするんですよ。

山本 なに?

――ヒクソンも高田延彦によって幻想を作ることができて、ギャラを含めた価値を大幅にUPすることができたわけでしょう?

山本 高田とヒクソンというのはあれ、「共犯者」だよ!

――あー、今となっては、そういう見方をするのも面白いですね!

山本 グルですよ、ハッキリ言ってあの二人は! グルだよ! ダマされたよ、俺たち!

――19年間もダマされていたわけか(笑)。

山本 書いとってよ、ぜーんぶオール全てを。俺が言う分には許されるんだからな。

――根拠のない自信ですね(笑)。

山本 いいんですよぉぉぉぉ! なんの問題もないよぉぉぉぉ!

――だけど、なぜ高田延彦は負け太りができたんですかね?

山本 それはさ、他の人に比べて読みが深いからだよ。

 

――あ、今気づいたけど、山本さんの弟子の現『週刊プロレス』の佐藤正行大編集長はその当時、プロレス界にいながら、高田延彦じゃなくてヒクソンを応援していたんですよ、山本さん!

山本 なんで?

――要はその当時、新日本の担当だった佐藤さんからすると、UWFが目の上のタンコブだったと。だからそのUWFを叩き潰してくれるヒクソンはありがたいという、完全に不届き者だったんだよー、当時から!(笑)

山本 佐藤はね、ハッキリ言うよ。

――なんでしょう?

山本 プロレス界において史上空前の空気を読まない男だよ。

――史上空前! “バカサバイバー”を軽く超えたね(笑)。

山本 書いていいよ。

――だれが喜ぶのか知らないですけど、だれも止めませんから書きます(笑)。

山本 空気を読まない男のトップランナーというカタチで、『週プロ』編集部の人間は全員、佐藤のことを思っていたよな。

――あーあ。

山本 全員ですよ、全員! 佐藤以外の他の連中は全員!

――そんなに強調しなくてもいいのに(笑)。

山本 空気を読まないから、当然、いろんなトラブルが起きたわけよ。それはここでは言わない。

――いくつか知っていますけど、レベルが低くて言えないですよね(笑)。

山本 あいつはさあ、『週プロ』内部でもそうだし、団体に対しても空気を読まないヤツというので、もの凄い軋轢(あつれき)が起こった!

――だけど山本さん、あえて答えを知っていて聞きますけど。

山本 なに?

――その空気を読めないトップランナーが編集長をやっている、というこの逆説はどういうことなんですか?

山本 いやいや、能力のある人間は先が見えるからな、先が。

――独立するわけですよね、みんな。要は、佐藤大編集長は会社を辞めずに残っていたから、繰り上がり当選したんだ、と言いたいわけですね。

山本 そうそうそう!

――それでも『週プロ』だけは残っているわけだからね。

山本 いやー、それはあの会社が『週プロ』以外にも雑誌を出しているし、そこから派生した事業を展開しているからですよ。『週プロ』だけだったら間違いなくなくなっているよ。それは『(週刊)ゴング』がそうだったように。

――とにかく、あの方は山本さんの不肖の弟子ですよ。

山本 いやいやいやいや、あれは最後の弟子ですよ。

――山本イズム最後の継承者?(笑)

山本 凄いよ。だって俺はあいつの結婚式で仲人をやったんだもん。

※この後、佐藤大編集長の仲人を務めたターザン山本! による、佐藤嫁(現在は別離)とその家族に対する見解などの話も飛び出した。

――あーあ。正直、その頃のことは自分もそれなりに知っているけれども、これ以上は自主規制します(笑)。

山本 とにかく空気を読んでいないんだよ、あの男は。佐藤は身の程知らず!

――それでも天下の『週プロ』の大編集長ですから、彼は。

山本 偉いよ!

――もう遅いですよ(笑)。

山本 誰もやる人間がいないからやっているんだから。


以下、その内容の一部を紹介

  • 頂点だった国立競技場での『Dynamite!』
  • 童話『北風と太陽』
  • 馬場さんが高田×ヒクソン戦を語る

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