アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはエディ・ゲレロ「空白の5ヶ月間」とその死……です!
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2011年9月テキサス州エルパソ……この日に行なわれたWWEのハウスショーで「エディ!エディ!」と観客たちによる大コールの中、試合を終えたばかりのCMパンクがリングの上に立っていた。ここエルパソは、2005年11月13日にこの世を去ったエディ・ゲレロの生まれ故郷。
名門プロレス一家ゲレロ・ファミリーの末っ子、四男坊として生まれたエディは、メキシコでデビューしたあと、新日本プロレス、ECW、WCWを経て、2000年1月からWWE(当時WWF)に活躍の場を移す。以降、亡くなるまでの約6年間をWWEで過ごすことになるのだが、その途中には、WWEには在籍していなかった“空白の5ヶ月間”がある。
2001年5月に、WWE側から薬物依存のためのリハビリ休養を取るように命じられたエディは10月にリハビリを終えて復帰したものの、あろうことか11月に飲酒運転で逮捕されてしまった。復帰直後ということもあり、事態を重く見たWWEから解雇を宣告された。
WCW時代にも、GHB(リキッドエクスタシー)を服用して車を運転中に眠ってしまい、復帰に半年も要する大きな事故を起こした過去がある。酒、薬に蝕まれ、また、それが原因で家族とも問題を抱えていた当時のエディ。己の中に潜む悪魔を振り払おうと努力を重ね、翌2002年4月には、WWE復帰を認められた。
今回はその“空白の5ヶ月間”を振り返りながら、亡くなってから13年、いまでも多くのプロレスラーやファンたちから愛されているエディ・ゲレロを偲びたい。
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